福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話
ハチとシャコとお百姓
ハチとシャコが、のどがかわいてたまらないので、お百姓のところへ水をもらいにきました。
「水をすこしくれれば、そのかわりにシャコはブドウ畑をたがやしますし、ハチはどろぼうを刺して追い払ってあげましょう」
と、いうと、お百姓は、
「わしにはウシが2頭いて、やつらは何も約束しないのに、なんでもやってくれる。だから、あんたたちに何かくれてやるよりも、ウシたちに何かをやるほうがいいよ」
このお話しは、口先だけの約束で、先に報酬をもらおうとする人を、けっして信用してはいけないという事を教えています。
おしまい
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