福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話
シカとほらあなのライオン
猟師に追われたシカが、洞穴の入り口に辿り着きました。
その洞穴は、ライオンの住みかでした。
シカはそうとは知らずに、身を隠そうと思って入って行きました。
たちまちシカは、ライオンに捕まってしまいました。
ライオンに食べられる時、シカは思いました。
「何とわたしは運が悪いのだろう。人間の手を逃れようとして、恐ろしい猛獣の住みかに飛び込んでしまうとは」
この様に人間でも小さな危険を恐れて、大きな危険に自分から飛び込んでしまう事があるものです。
おしまい
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