福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話
オオカミとライオン
ある日、オオカミがヒツジを一匹さらって、自分の穴ぐらに運んで行きました。
ところが途中でライオンに出くわして、ヒツジを横取りされてしまいました。
オオカミは、遠くからライオンに言いました。
「ぼくの物を取るなんて、ひどいじゃないですか」
するとライオンは笑い出して、
「はっはっは。なるほどねえ。これはあんたが、ちゃんと友だちからもらった物だったっけ」
元々自分の物でない物でも、それを失う時は、元から自分が持っていた物を失う様に感じるものです。
おしまい
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