福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話
ランプ
油を充分に吸ったランプが、良く燃えて明るく光るので、
「わたしは、太陽よりも明るいわ」
と、自慢していました。
ところが、さっと風が吹いてくると、たちまち消えてしまいました。
そばにいた人が、もう一度火をつけてやりながら言いました。
「さあさあ、また照らしなさい、ランプさん。ただし、黙って照らしなさいよ。太陽や月の光は、決して消える事はないのだから」
人より優れていても、ごうまんになってはいけません。
上には上がいるのだから。
おしまい
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