福娘童話集 > お話し きかせてね > きょうのイソップ童話
ネズミを怖がるライオンとキツネ
ライオンが眠っていました。
その体の上を、一匹のネズミが走り抜けて行きました。
ライオンは目を覚まして、
「けしからぬ事をした奴は、誰か?」
と、辺りを見回しました。
それを見ていたキツネが、
「なんです。ライオンのくせに、ネズミを怖がるなんて。ああ、みっともない」
と、たしなめると、ライオンは、
「いや、ネズミが怖かったのではない。眠っているライオンの上を走り抜ける様な、大胆な奴がいるのに驚いたのだよ」
このお話しは、賢い人は、どんなに小さい事もおろそかにしないという事をしめしています。
おしまい
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