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ホジャおじさんの留守番とお使い
トルコの昔話 → トルコの情報
むかしむかし、トルコの国に、ナスレッディン・ホジャと言う、とても変わった人がいました。
このホジャおじさんが、子どもの頃のお話です。
ホジャのお母さんが、ホジャに言いました。
「川へ洗濯に行って来るから、表の戸を離れないで、しっかり番をしておくれよ」
「うん。わかった」
ホジャが戸口で番をしていると、親せきのおじさんがやって来ました。
「ホジャや、お昼におばさんと一緒に来るから、お母さんに言っておくれ」
「うん。わかった」
するとホジャは戸口の戸を外して背中に背負い、川の方へ走って行きました。
それを見つけたお母さんが、あきれて聞きました。
「まあ、そんな物を背負って、どうしたの?」
するとホジャは、少し怒って言いました。
「だって母ちゃんは、戸を離れないで番をしろって言うし、おじさんは、昼におばさんと一緒に来るから母ちゃんに知らせろって言うし。二人の言いつけを守るには、こうするしかないだろう!」
おしまい
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