肌荒れをやわらげる お薬童話

肌荒れについて

 一口に肌荒れと言っても、「にきび」から「じんましん」まで、さまざま症状があります。
 ここでは子どものかかりやすい皮膚病の「とびひ」「皮膚カンジダ症」「水(みず)いぼ」「薬疹(やくしん)」をご紹介します。

とびひ

こんな病気
 初夏から夏にかけて、子供に多い皮膚病です。
 あせもや湿疹、虫刺されなどをかきむしったところに、ブドウ球菌や溶連菌などが入りこんで炎症を起こし、かゆみのある水疱(すいほう)や、かさぶたをつくります。
「かゆいかゆい」と、かきこわすと、まるで「飛び火」のように全身に広がる事から、とびひと呼ばれています。
 感染力が強いので、早めに小児科や皮膚科を受診してください。

治療
 皮膚科を受診すると、抗生物質の飲み薬や軟膏(なんこう)を処方(しょほう)してもらえます。
 二次感染を防ぐために、お風呂は入らず、1日最低1回は、シャワーをあびてください。
 シャワーの時は、ガーゼに殺菌効果の高い石けんをつけて、かさぶたや水疱を取り除くように洗い、よく乾かしてから軟膏をぬります。
 完全に治るまで根気よく治療を続けてください。

その他
 ほかの人にもうつるので、完全に治るまではプールはがまんしましょう。

皮膚カンジダ症

こんな病気
 おしりやわきの下、股にできる炎症です。
 おむつかぶれとよく似ていますが、よく見ると赤い炎症の周りに、うみをもった赤い小さなブツブツができています。
 また、おむつが当たっていない、太もものシワの中にもできるのが特徴です。

治療
 医師が処方してくれる抗真菌剤の軟膏をぬれば、2週間ほどで治ります。
 おむつかぶれだと思ってステロイド剤を使うと、よけい悪化してしまうので、素人判断は厳禁です。

その他
 カンジダ菌は、カビの一種です。
 赤ちゃんのおしりは、おむつで蒸れやすく、おしっこやうんちによる汚れもあるので、カンジダ菌がつくと繁殖して、炎症を起こすのです。

水(みず)いぼ

こんな病気
 大人もかかりますが、1〜6歳くらいの子供によくできる、伝染性の強いいぼです。
 粟粒のような湿疹がしだいに大きくなって、真ん中にくぼみのある、表面がツヤツヤした、やわらかいいぼができます。
 わきの下など、皮膚がすれ合うやわらかいところによくできますが、ほとんどの場合は、かゆみや痛みはありません。

治療
 皮膚科では、水いぼをピンセットでつまみとって消毒したり、液体窒素などで凍らせて取ってくれます。
 子どもには痛い処置ですが、今では痛み止めの薬を使ってくれる病院もあるようです。

その他
 プールやおふろなど、肌がふれあう場所で感染しやすいので、治るまでは気をつけてください。

薬疹(やくしん)

こんな病気
 薬を飲んだり注射をした後、その薬が原因の発疹ができることがあります。
 かゆみのある赤い発疹が全身に広がるので、はしかや風疹に似ています。
 薬疹は、体質に合わない薬剤や異物を除去しようとするアレルギー反応のひとつです。

治療
 薬疹は軽症なら薬の使用をやめれば消えますが、はしかや風疹などの病気自体による発疹か、薬による発疹か、判断がつきにくいものです。
 発疹が消えないときは、必ず小児科を受診してください。

その他
 薬による発疹は、再発予防が大切です。
 原因となった薬剤の名前を医師に聞いて、しっかりと記録しておきましょう。

ツボ療法

  肌荒れは、女性にとって深刻な問題です。
 ここでは、「肌の衰え」「しみ、そばかす」「にきび、吹き出物」のツボ療法を説明します。

・肌の衰え

症状
 年齢とともに肌は老化しますが、規則正しい生活と栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、休養を心がけることが肌を健康に保つ秘訣です。

治療
 ツボ療法では、身体の中身を健康にして、若々しい肌を保てるようにします。
 良く効くツボは「あしのさんり」「はいゆ」「かんゆ」「ちゅうかん」です。
 肌が黒ずんでいるときは「はいゆ」を特に丹念(たんねん)に指圧して下さい。

ツボ
あしのさんり
はいゆ
かんゆ
ちゅうかん

・しみ、そばかす

症状
 しみ、そばかすは皮膚の色素沈着のひとつです。
 紫外線が最大の原因ですが、体調不良からも出来ます。

治療
 「あしのさんり」、背中の「はいゆ」「かんゆ」、腹部の「ちゅうかん」を丁寧(ていねい)に指圧し、全身の調整をはかり健康を増進させ、しみ、そばかすが出来るのを防ぎます。

ツボ
あしのさんり
はいゆ
かんゆ
ちゅうかん

・にきび、吹き出物

症状
 皮膚の毛穴の炎症が原因で、胃腸の調子が悪いときや疲労時などに出やすくなります。

治療
 「てんちゅう」「ふうち」「けんせい」「はいゆ」などを毎日指圧すると、全身の健康が増進され、吹き出物を改善できます。
 また、便秘を伴う吹き出物には、「ふっけい」「だいちょうゆ」への指圧が効果的です。

ツボ
てんちゅう
ふうち
けんせい
はいゆ
ふっけい
だいちょうゆ

料理薬

料理薬のポイント
・基本はビタミンC。
・まめな洗顔と食事改善。
・美肌のコツは、体内の活性化です。

肌がスベスベになる
山芋の梅干しあえ

角質化した肌に
梅干しの日本酒漬け

顔のつやがよくなる
れんこん粥

便秘がちで肌あれの人に
きくらげとナツメの煎じ汁
くるみと黒ごま
酢大豆

ガサガサした肌によい
ごま茶
ハトムギ茶

水分代謝を促進する
ドクダミ茶

にきびに効果あり
ハトムギ茶
だいこんパック

化膿したときは
ドクダミの葉

にきびの特効薬
スベリヒユの煎じ汁

解毒作用でにきびを消す
ヤブガラシの煎じ汁

その他のおすすめ

そばかすによい
あずきの粉末

肌の再生に効果
ヨーグルト

色素沈着を防ぐ
生のり・青のり

顔や手足のしみに
酢卵

外用に抜群の効果
桃の花パック

しみ・そばかすの特効薬
アマドコロの根茎の汁

肌のトラブルを解消する
紫根の煎じ汁

しみによく効く
クチナシの実パック

その他のおすすめ

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