アレルギーをやわらげるお薬童話 福娘童話集
福娘童話集 > お薬童話 > アレルギーをやわらげる おくすり童話
       福娘のサイト

福娘童話集
きょうの日本昔話
日本の有名な昔話をイラスト付きで紹介。
きょうの世界昔話
世界の有名な昔話をイラスト付きで紹介。
♪朗読配信中
きょうの日本民話
47都道府県に伝わる民話をイラスト付きで紹介
きょうのイソップ童話
有名なイソップ童話をイラスト付きで紹介。
♪朗読配信中
きょうの江戸小話
落語でおなじみの江戸小話をイラスト付きで紹介。
- 広 告 -


牛池

牛池

 むかしむかし、とある山の中に、美しい水をたたえた、深い池がありました。
 その池から、さほど遠くないところに、小さな山里がありました。
 その山里のある家に、よくの深いおばあさんと、気立てのやさしい娘とが住んでおりました。
 その家のまどから娘が顔をのぞかせると、外はふりつづく白い雪です。
「烏やウシに生まれたほうが、どれほどよかったかしれねえな・・・」
 娘は、まどの外をながめながら、そう思うのでした。
「こらっ、また機(はた)をはなれとるな。このなまけもんが!」
 おばあさんがおそろしい声をはり上げます。
 娘は、くる日もくる日も、機をおらされているのでした。
 娘のおる反物(たんもの)は、たいそう高く売れました。
 ですから、よくの深いおばあさんは、娘を一日として休ませなかったのです。
「よその娘は、一冬に四反もおりあげるちゅうのに、このグズ娘がっ!」
 おばあさんが部屋を出ていくと、娘はそっと、なみだを流しました。
「おらに、四反もおれるわけねえ。でも、少しでもおらないと、おまんまがたべられねえ」
 娘はさむさにふるえながら、機おりをはじめました。
♪おら機おる だれが着る
♪べべ着て おしろいぬって
♪うれしかろ うれしかろ
♪どこのだれやら 顔見てえな
 悲しく歌いながら機をおる娘のとなりの部屋では、おばあさんが、反物を売って何を買おうかと考えていました。
♪一度 機屋たずねてこ たずねてこ
♪ひやめし食わしょ たこ食わしょ
♪手のたこ食わしょ みそつけて
 こうしているうちにも、春がきました。
 家から出してもらえない娘も、春はやはりうれしいものです。
 ある日のこと。
 まどべに一わの白い小鳥がまいこんできました。
 まどにとまる小烏に、娘は思わず見とれて、機をおる手足の調子をみだし、機のたて糸をバッサリ切ってしまいました。
 切れた糸を見たおばあさんは、くるったようにさけびました。
「なおせ! なおせ! なおらんうちは、めしを食わさんからな!」
 おばあさんがねてしまった夜中、娘はフラフラと外へさまよい出ました。
 なにもかもねしずまって、物音ひとつしない春の夜。
「こんなに、こんなに、外はきれいなのに。おらは、いつも家の中。・・・どこかへ行きたい」
 娘はせつなくなって、そのままなきくずれてしまいました。
 ふと、なにかがそばにきた気配に、娘が顔をあげると、目の前にウシがいます。
 おばあさんのかっているウシが、娘のなみだにぬれた目をジッとみつめました。
 ウシは、娘をせなかにのせ、月の光の中を、ゆっくりゆっくりと歩きだし、そのままどこかへ行ってしまいました。
 それから、長い長い年月がながれ、いつのまにか、山の池には牛池という名がついていました。
 そしてふしぎなことに、月の明るいばんには、牛池のあたりから、トンカラリ、トンカラリと、機をおる音が聞こえてくるということです。

おしまい

一覧へ移動   このページを閉じる   ホームへ移動

       福娘のサイト

366日への旅
きょうの記念日
毎日の素敵な記念日をイラスト付きで紹介。
きょうの誕生花
毎日の誕生花を花写真付きで紹介。
きょうの誕生日・出来事
有名人の誕生日やその日の出来事と性格判断
       福娘のサイト

子どもの病気相談所
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
       福娘のサイト

世界60秒巡り
世界60秒巡り
世界の国旗・国歌・国鳥・観光名所などを紹介。
世界遺産巡り
日本と世界の世界遺産を写真付きで紹介。
都道府県巡り
47都道府県の豆知識。
県章、県鳥、県花、観光名所など。
- 広 告 -