眠れないときのお薬童話 福娘童話集
福娘童話集 > お薬童話 > 眠れない時のお薬童話
       福娘のサイト

福娘童話集
きょうの日本昔話
日本の有名な昔話をイラスト付きで紹介。
きょうの世界昔話
世界の有名な昔話をイラスト付きで紹介。
♪朗読配信中
きょうの日本民話
47都道府県に伝わる民話をイラスト付きで紹介
きょうのイソップ童話
有名なイソップ童話をイラスト付きで紹介。
♪朗読配信中
きょうの江戸小話
落語でおなじみの江戸小話をイラスト付きで紹介。
- 広 告 -


雪こぞう

雪こぞう
新潟県の民話新潟県情報

 むかしむかし、ある山のふもとに、お百姓(ひゃくしょう)さんの家がありました。
 とてもにぎやかな家で、おじいさんとおばあさん、お父さんとお母さん、それにたくさんの子どもたちがいました。
 ある、大雪のふった晩の事です。
 みんなはいろりのまわりに集まって、イノシシ汁が出来るのを待っていました。
 おいしそうなみそのにおいが、家中にながれていきます。
「まだかなあ?」
「おなかがすいて、もうがまんできないよ」
 子どもたちはワイワイ言いながら、なべをにらんでためいきをつきました。
 その時です。
 おもての戸がガラリと開いて、つめたい雪がふきこんできました。
 みんながビックリしてふりむくと、見なれない顔の七つぐらいの男の子が立っていました。
「お前、どこからきた?」
「・・・・・・」
「何か用か?」
「・・・・・・」
 何を聞いても、返事をしません。
 ですが、男の子はいろりのそばにやってくると、
「おらにも、ちいとあたらせてくれ」
と、言って火にあたりました。
「いいとも。もうすぐイノシシ汁もにえるから、一緒に食べていけ」
と、おじいさんが言いましたが、男の子はだまったままです。
「お前、家はないのか?」
「・・・・・・」
「これからどこへ行く?」
「・・・・・・」
 子どもたちがかわるがわるたずねても、男の子はだまってなべを見つめているだけです。
「さあ、おまちどおさま。あなたも一緒にお食べなさい」
 お母さんがみんなのおわんと一緒に、男の子の分のおわんを持ってきてあげました。
 お母さんがなべのふたをあけようとしたら、男の子がきゅうに立ちあがりました。
「ありがとう。おらすっかりあたたまったで、帰らしてもらう」
 お母さんが、あわてて止めました。
「子どもがえんりょなんか、するんじゃないよ」
 すると、男の子は
「おらもう、おなかがいっぱいだ」
 そう言ったかと思うと、風のように消えていきました。
「おかしな子どもじゃ、いったい、何しにきたのか?」
 みんな、不思議そうに首をふりました。
「一緒に食べていけばよかったのに」
 言いながら、お母さんがなべのふたをとると、
「あれえ! ない!」
 みんなもいっせいに、なべの中をのぞきこみました。
 見てみるとなべの中は空っぽで、何も入っていないおみそしるだけがグツグツとにえています。
「あいつが食べたんだ!」
「何がおなかがいっぱいだ!」
 子どもたちは男の子をつかまえようとして、外へとびだしました。
 でもどこへ行ったのか、男の子のすがたはなく、雪の上に足あともありませんでした。
「おかしなこともあるものだ」
 子どもたちは小首をかしげながら、もどってきました。
「でも、いつのまに食べたのかな?」
「そうだよ。ふたも開けないで」
 子どもたちはおなかのすいたのもわすれてなべを見つめていると、おばあさんが言いました。
「もしかして、雪こぞうかもしれないぞ」
「雪こぞうだって?」
「そうだ。むかしから雪のふる晩には雪こぞうが人間のすがたになって、ごちそうを食べにくるんだって。子どもの時、そんな話を聞いたことがある。あの子のすわっていたところを調べてみろ」
 おばあさんに言われて、子どもたちが男の子のすわっていたざぶとんに手をやると、ざぶとんは水をこぼしたようにグッショリとぬれていたという事です。

おしまい

一覧へ移動   このページを閉じる   ホームへ移動

       福娘のサイト

366日への旅
きょうの記念日
毎日の素敵な記念日をイラスト付きで紹介。
きょうの誕生花
毎日の誕生花を花写真付きで紹介。
きょうの誕生日・出来事
有名人の誕生日やその日の出来事と性格判断
       福娘のサイト

子どもの病気相談所
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
       福娘のサイト

世界60秒巡り
世界60秒巡り
世界の国旗・国歌・国鳥・観光名所などを紹介。
世界遺産巡り
日本と世界の世界遺産を写真付きで紹介。
都道府県巡り
47都道府県の豆知識。
県章、県鳥、県花、観光名所など。
- 広 告 -