お通じを良くするお薬童話 福娘童話集
福娘童話集 > お薬童話 > お通じを良くするお薬童話
       福娘のサイト

福娘童話集
きょうの日本昔話
日本の有名な昔話をイラスト付きで紹介。
きょうの世界昔話
世界の有名な昔話をイラスト付きで紹介。
♪朗読配信中
きょうの日本民話
47都道府県に伝わる民話をイラスト付きで紹介
きょうのイソップ童話
有名なイソップ童話をイラスト付きで紹介。
♪朗読配信中
きょうの江戸小話
落語でおなじみの江戸小話をイラスト付きで紹介。
- 広 告 -


てんじょうを歩く女

てんじょうを歩く女
埼玉県の民話埼玉県情報

 むかしむかし、武蔵の国(むさしのくに→埼玉県)に、ある城がありました。
 この城では夜になると、五人のさむらいが城の見回りをして、城中にとまることになっていました。
 その夜は一人のさむらいがきゅうに病気になったので、四人で見回りをすませると、一つの部屋にならんで寝ました。
 しばらくすると、一番おくで寝ていたさむらいが目をさましました。
 ふと、ろうかを見ると、ろうかにあるあんどんの明りが、ぼんやりとゆれています。
 もう一度ねむろうとしてまくらをなおすと、となりの男が目をさまして、ふとんの上にあぐらをかきました。
 声をかけるのもめんどうだし、ほかの者たちのめいわくになると思ったのでだまっていると、今度はその向こうの男が目をさまして、同じようにふとんの上にあぐらをかきました。
 あんどんの明りのなかに、二つの黒いかげがゆれています。
 男たちはおたがいに顔をみあわせましたが、ひとことも言葉をかわしません。
(おかしいな。二人ともねぼけているのだろうか?)
 一番先に目をさました男は、ねむったふりをしながらそう思いました。
 そのときです、一番向こうにねていた男がおきあがって、ふとんの上にすわったのです。
 三人はおたがいに顔をみあわせているのですが、言葉もかわさなければ動きもしません。
(これはどういうことだ? おれはゆめでも見ているんだろうか?)
 三人の男はまるで置物のように、あんどんの明りのなかでジッとしています。
 いえ、おどろいた事に、いつのまにか自分も三人の男と同じようにおきあがって、ふとんの上であぐらをかいているのです。
(なんだ、何がどうなっているのだ!)
 男は声をあげようとしましたが、声が出ません。 
 そのとき、あんどんの明りがはげしくもえあがってゆれました。
と、一番先に目をさましたとなりの男が、立ちあがりました。
 そして部屋の戸口に出ると、長ろうかへのしょうじをしずかに開いて、そこへきちんとすわりました。
 あとの男たちも続いて立ちあがると、やっぱり戸口へ出て、きちんとそこにならんですわりました。
 長ろうかには、あんどんの明りがいくつもおいてあります。
 どこから風が入ってくるのか、明りは青く光ったり白く光ったりしながら、はげしくゆれていました。
 すると、
「さら、さら、さら」
と、いう、ぶきみな音がきこえてきました。
 ろうかをこする、衣の音のようです。
 ろうかにはだれもいませんが、音はろうかのつきあたりの方から、だんだんと大きくなってきこえてきます。
 だまって部屋の戸口にすわっている四人の男は、今度は同時にその方へ目をむけました。
 すると、白い長いものが、ろうかの天井からたれさがっているのが見えました。
 なんとそれは女の人で、女の人が白むくの衣きて、ろうかの天井をゆっくり歩いてくるのです。
 白い衣の女は、一人ではありません。
 後ろには腰元(こしもと→身分の高い女性の、身の回りの世話をする人)らしい女が五人、したがっていました。
 さかさまになって天井を歩いてくる女の不思議な行列は、無言(むごん)のうちに四人の男たちの頭の上をとおりすぎて、やがてろうかをまがっていきました。
 お城で城主の奥方が突然なくなり、五人のこしもとがおともをしてあの世へ旅だったという事件を四人のさむらいが知ったのは、それからまもない夜明けのことだったという事です。

おしまい

前のページへ戻る

       福娘のサイト

366日への旅
きょうの記念日
毎日の素敵な記念日をイラスト付きで紹介。
きょうの誕生花
毎日の誕生花を花写真付きで紹介。
きょうの誕生日・出来事
有名人の誕生日やその日の出来事と性格判断
       福娘のサイト

子どもの病気相談所
子どもの病気相談所
病気検索と対応方法、症状から検索するWEB問診
       福娘のサイト

世界60秒巡り
世界60秒巡り
世界の国旗・国歌・国鳥・観光名所などを紹介。
世界遺産巡り
日本と世界の世界遺産を写真付きで紹介。
都道府県巡り
47都道府県の豆知識。
県章、県鳥、県花、観光名所など。
- 広 告 -