風邪の時に読む お薬童話 福娘童話集
 


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トルーデおばさん
イラスト 「夢宮 愛」  運営サイト 「夢見る小さな部屋」

トゥルーデおばさん
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トルーデおばさん

 むかしむかし、あるところに、とってもわがままな娘がいました。
 その娘がある日、両親(りょうしん)に言いました。

トルーデおばさん

「わたし、トゥルーデおばさんの所に行くの。
 人に聞いたんだけど、そこには珍しい物がたくさんあるんだって。
 わたし、行ってみたくてしょうがないのよ」
 娘の言葉に、両親はあわてて反対しました。

トルーデおばさん

「なんて事を!
 いいかい、トゥルーデおばさんは大変な悪人なんだよ。
 とんでもない悪い事をしているんだ。
 あんな所へ行ったら、二度と戻って来れなくなるから」

トルーデおばさん

 ところが娘は、親の言う事なんかまるで聞きません。

トルーデおばさん

トルーデおばさん

 娘はそのまま、トゥルーデおばさんの所へ出かけて行ったのです。

トルーデおばさん

 やって来た娘を見るなり、トゥルーデおばさんが聞きました。
「お前は、どうしてそんなに青い顏をしているんだい?」
 娘は震えながら、答えました。

トルーデおばさん

「あたし、怖くって。おばさんの家のはしごで、まっ黒な人を見たのよ」
「それは、炭を焼く男さ」

トルーデおばさん

「それから、まっ青な男も見たわ」
「それは、狩人(かりゅうど)だよ」

トルーデおばさん

「その次に、血みたいにまっ赤な男に会ったわ」
「それは、獣(けもの)を殺す男だ」

トルーデおばさん

「それに、この家の窓からおばさんは見えなくて、頭が火で燃えているオニが見えたの」
「そうかい、そうかい」

トルーデおばさん

 おばさんは、不気味に笑いました。

トルーデおばさん

「お前は、魔女(まじょ)が化粧(けしょう)をするところを見ただけさ。わたしはお前が来るのを待っていたんだ。さあ、光っておくれ」

トルーデおばさん

トルーデおばさん

 そう言うとトゥルーデおばさんは、魔法で娘を木の棒に変えてしまいました。

トルーデおばさん

 おばさんはその棒をつかむと、かまどの火にくべてしまったのです。

トルーデおばさん

 そして、うれしそうにつぶやきました。

トルーデおばさん

「どうだい、明るいじゃないか」

おしまい

イラストレーターの夢宮 愛さんが、その後のお話しを描いています。
お気軽に、お立ち寄りください。

→ その後の『トゥルーデおばさん』

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