2008年 4月27日の新作昔話 殿さまの値打ち 江戸小話 → 江戸小話とは?
お城の殿さまは、自慢話が大好きでした。 今日もえらい坊さんに、法話(ほうわ→仏に関するはなし)を聞きながら、 「のう住職、余の値打ちを金にすればどのくらいかのう?」 「はあ、およそ、一両ばかりかと存じます」 「なにっ! ばかを言え、この着物だけでも一両はするのだぞ」 「はい、ですから着物の値段だけ、おつけしたのでございます」 「・・・・・・」 さすがに殿さま、まっ赤になってしまいました。
おしまい