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福娘童話集 > きょうの新作昔話 >安珍清姫

2021年7月12日の新作昔話

アニメサイズ Max 2560×1440 youtubeの設定で変更可能
字幕「日本語」「英語」を追加しました。

イラスト 「夢宮 愛」  運営サイト 「夢見る小さな部屋」

瓜子姫(うりこひめ)
山口県の民話 → 山口県の情報

ささずんと昔話講座 第05話【瓜子姫と天邪鬼】

読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。

日本昔話を、ゆっくりの解説でずんちゃんとささらちゃんが学んでいくシリーズ。



日本語(Japanese)  ・英語(English) ・Japanese&English

♪音声配信(html5)
音声 スタヂオせんむ

 むかしむかし、あるところに、子どものいないおじいさんとおばあさんが住んでいました。

瓜子姫(うりこひめ)

瓜子姫(うりこひめ)

 ある日の事、おばあさんが川へ洗濯に行くと、ドンブラコ、ドンブラコと大きなうりが流れてきます。

瓜子姫(うりこひめ)

「おやおや、何て大きなうりでしょう。家へ持って帰って、おじいさんと二人で食ベましょう」

瓜子姫(うりこひめ)

 おばあさんはうりを拾い上げると、家へ持って帰りました。

瓜子姫(うりこひめ)

 うりが大好物なおじいさんは、おばあさんが持って帰ったうりを見て大喜びです。

瓜子姫(うりこひめ)

「こんなに大きなうりは、初めて見た。・・・よし、わしが切ってやろう」

瓜子姫(うりこひめ)

 おじいさんが包丁(ほうちょう)を振り上げると、

瓜子姫(うりこひめ)

 うりはひとりでにパカッと割れて、

瓜子姫(うりこひめ)

 中から可愛らしい女の子が飛び出してきました。

瓜子姫(うりこひめ)

「おや?」
「まあ!」
 子どものいないおじいさんとおばあさんは、大喜びです。

瓜子姫(うりこひめ)

 うりから生まれた子どもなので、名前を『瓜子姫(うりこひめ)』と名づけました。

瓜子姫(うりこひめ)

 赤ちゃんの頃から可愛い子でしたが、瓜子姫は大きくなるにつれてますます可愛らしくなり、やがて成長すると『けしの花』の様な美しい娘になりました。

瓜子姫(うりこひめ)

 そのあまりの美しさに、お殿さまがお嫁にほしいと言ってくるほどです。
 瓜子姫は機(はた)をおるのがとても上手で、毎日楽しそうに機おりをしながら、

瓜子姫(うりこひめ)

瓜子姫(うりこひめ)

 おじいさんとおばあさんが帰って来るのを待っていました。

瓜子姫(うりこひめ)

 ある日の事、瓜子姫がいつもの様に一人で機をおっていると、やさしそうな声で戸をたたく者がありました。

瓜子姫(うりこひめ)

「もしもし、可愛い瓜子姫や。この戸を、開けておくれ。お前の上手な機おりを、見せてほしいのさ」
 けれども、瓜子姫は戸を開けずに言いました。

瓜子姫(うりこひめ)

「いいえ。戸を開ける事は、出来ません。
 もしかすると、あまのじゃくという悪者が来るかもしれないから、誰が来ても決して戸を開けてはいけないと、おじいさんに言われているのです」
 するとその声は、もっとやさしい声で言いました。
「おやおや、あのあまのじゃくが、こんなにやさしい声を出すものかね。大丈夫だから、開けておくれ」
「・・・でも、戸を開ける事は出来ません」
「それなら、ほんの少しだけ開けておくれよ。

瓜子姫(うりこひめ)

 ほんの少し、指が入るだけでいいからさ」
「・・・それなら、指が入るだけ」

瓜子姫(うりこひめ)

 瓜子姫は、ほんの少しだけ戸を開けました。
 するとその声が、またやさしい声で言います。
「ありがとう、お前は良い子だね。
 でも、もう少しおまけしておくれよ。

瓜子姫(うりこひめ)

 ほんのもう少し、この手が入るだけでいいからさ」
「それなら、手が入るだけ」

瓜子姫(うりこひめ)

 瓜子姫は、また少し戸を開けました。
「お前は、本当に良い子だね。
 でも、もう少しおまけしておくれよ。

瓜子姫(うりこひめ)

 ほんのもう少し、この頭が入るだけでいいからさ」
「それなら、頭が入るだけ」

瓜子姫(うりこひめ)

 瓜子姫がまた少し戸を開けると、

瓜子姫(うりこひめ)

 戸のすきまから頭を突き出したあまのじゃくが、するりと家の中へ入って来ました。

瓜子姫(うりこひめ)

「けっけけけ。
 お前は、バカな娘だ。

瓜子姫(うりこひめ)

 じいさんとの約束を破って、おれさまを家に入れるなんて」

瓜子姫(うりこひめ)

 あまのじゃくは瓜子姫の着物をはぎ取ると、

瓜子姫(うりこひめ)

 瓜子姫を裏山の柿の木にしばりつけました。
 それからあまのじゃくは瓜子姫の着物を着て、

瓜子姫(うりこひめ)

 瓜子姫に化けて機おりを始めました。

瓜子姫(うりこひめ)

 間もなく、おじいさんとおばあさんが帰って来ました。

瓜子姫(うりこひめ)

「瓜子姫や、さびしかったろう」
 するとあまのじゃくが、瓜子姫の声をまねて答えました。

瓜子姫(うりこひめ)

「ええ、とってもさびしかったわ」
 その時、家の前が騒がしくなりました。

瓜子姫(うりこひめ)

 瓜子姫をお嫁にもらう為に、お殿さまのカゴが迎えに来たのです。

瓜子姫(うりこひめ)

「瓜子姫や、お殿さまのお迎えが来たよ。これでお前は、何不自由なく幸せになれるよ」
 おじいさんとおばあさんはとても喜んで、瓜子姫に化けたあまのじゃくをカゴに乗せました。

瓜子姫(うりこひめ)

瓜子姫(うりこひめ)

 カゴの行列はお城へ向かって、裏山の道を登って行きました。

瓜子姫(うりこひめ)

 すると柿の木のてっペんで、カラスがこんな声で鳴き出しました。

瓜子姫(うりこひめ)

♪カー、カー、カー、カー、かわいそう。

瓜子姫(うりこひめ)

♪瓜子姫は、木の上で。
♪おカゴの中は、あまのじゃく。
「おやっ?」

瓜子姫(うりこひめ)

 みんなはそれを聞いて、瓜子姫がしばりつけられている柿の木を見上げました。

瓜子姫(うりこひめ)

「まずい、逃げよう」

瓜子姫(うりこひめ)

瓜子姫(うりこひめ)

 瓜子姫に化けたあまのじゃくはカゴから逃げようとしましたが、

瓜子姫(うりこひめ)

 お殿さまの家来に捕まって首をはねられてしまいました。

瓜子姫(うりこひめ)

 こうして本物の瓜子姫がカゴに乗ってお城へ行き、

瓜子姫(うりこひめ)

 お殿さまのお嫁さんになって幸せに暮らしたのです。

おしまい

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