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第 53話
(日本民間故事 053)
三九郎じいさん (健全普通話版)
老爺爺三九郎
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むかしむかし、あるところに大きな屋敷があり、そこに三九郎(さんくろう)じいさんが住んでいました。
在很久很久以前、於某處的一座大宅子、這呢、就住著了一位叫做三九郎的老爺爺。
この三九郎じいさんはずいぶんとのんきな人で、裏山へ行っては、毎日まきばかりを取って来ていました。
現在就說說這位老爺爺的性格吧、人家呢、總之就是自在隨心無拘無束很快意這樣、每天喜歡幹得事也就是前往後山砍很多柴回家這樣。
そして冬になると、ウマの背にまきをつんでは町へ売りに行くのでした。
隨著這冬天來臨、爺爺它就會讓自己的馬兒駝上一捆捆的柴火去鎮子上叫賣這樣。
ある日のタ方、村の坂まで来ると、いつのまにかキツネがウマの背にとび乗って、歌を歌いはじめました。
就有一天的黃昏時分吧、老爺爺他牽著自己的馬兒是到來了這村子的一處坡道、可就也不知道是從啥時候開始呀、竟然是有一隻狐狸它騎在了自己的馬背身上後還把歌也給唱起來了。
次の日も、また次の日もキツネは現れて、ゆうゆうとウマの背で歌を歌うのです。
不光就是如此、第二天呀、然後第三天、這隻狐狸它竟然是天天的都來、跟玩一樣的每次都是騎到老爺爺的馬兒背上然後開心的唱著歌呢。
三九郎じいさんは、とうとう腹をたてて、
可就是這狐狸崽子的一個操作吧、讓三九郎爺爺是逐漸肚子裡窩起了火。
「今日こそは、しばりつけてやるぞ!」
我今天、我今天、我定是要好好的給它一個教訓呢!
と、どなりつけると、キツネは姿をけしてしまいました。
老爺爺這就大聲的說著氣話叫罵了起來、下一秒呢、狐狸它竟然也是識相的消失了?
三九郎じいさんがやれやれと思っていると、今度はウマの前に立って大笑いするのです。
三九郎老爺爺還在心裡想著終於是讓我擺脫了的時候、狐狸崽子下一秒就是又給出現在了老爺爺的馬兒前面啦、然後呀、哈哈大笑嘲弄呢。
三九郎じいさんがキツネをしばろうとすると、またウマの背にとび乗りました。
三九郎老爺爺不能忍、繩子一掏準備套人家去咯、可狐狸先生它靈活呀、又是重新竄上了馬背。
ウマはまきの重さとキツネの重さとで、とうとう坂道の途中でへたばってしまいました。
馬兒身上的那些柴火本來就重、現在又加上狐狸又來亂竄到自己背上啥的、一下子竟然是力疲感覺自己走不動路了。
三九郎じいさんはウマに、
三九郎老爺爺這就對著自家的馬兒呀。
「キツネをしばりつけるから、そっとしておくれ」
很快很快我就會給這隻壞狐狸抓住的、配合配合。
と、いいましたが、キツネは三九郎じいさんをうまくだまして、ウマのまわりをとんだりはねたり。
可話雖這麼說、但這隻狐狸它是聰明的很、上串下跳的是一個勁把三九郎爺爺耍的團團轉呢。
そのうちにあたりはとうとう、暗くなってしまいました。
隨著時間一點一點被消磨、天色也逐漸是開始暗了起來。
三九郎じいさんは、暗くなって目の見えなくなったキツネをしばろうとすると、今度はウマが三九郎じいさんにむかっていいました。
老爺爺就想呀、趁著現在天色暗了狐狸看不見就給它逮了、剛好這時的馬兒也是給與了老爺爺幫助、對其說道呀。
「キツネが今、背中に乗っています。早くしばって下さい」
狐狸它現在就在我的背上坐著呢、趁現在快點一把把它給抓住了呀。
「よし」
好的。
三九郎じいさんはすばやくキツネにとびかかり、やっとのおもいでキツネをしばりあげました。
只見老爺爺是猛然一撲、好傢伙、終於這隻壞狐狸現在是給自己逮手裡來咯。
夜中ごろ、三九郎じいさんは家に着きましたが、家の者はすでに寝ていて、いくら戸をたたいても声がありません。
可等三九郎老爺爺到家時、現在都已經是半夜的時分、屋子裡面的人全部早就睡了、無論就是怎麼拍打外面的這個大門、但裡面就是無人應聲呀。
やっと三九郎じいさんが家の戸をあけてウマを入れようと思い、ふと見ると、しばっていたはずのキツネの姿が見えず、キツネは家の中にちゃんと座っているではありませんか。
最後的三九郎是費了很大一陣工夫、說結果、人家牽著馬兒剛想進屋、這時發現了、就是那個本來應該是被自己綁成粽子的狐狸崽子、它不見了、然後呢、在自己屋子客廳裡面悠閒坐著的傢伙、這不就是那隻狐狸嗎。
三九郎じいさんが、家の者たちに
三九郎爺爺他一下子蹦不住了呀。
「おーい、今帰ったぞ! 今帰ったぞ!」
喂喂喂、我回來啦!我回來啦!是我回家啦!
と、何度呼んでも返事がなく、返事があったと思えば、キツネが家の者の声で返事をしているのです。
但無論就是老爺爺怎麼叫、可就是無人應聲呀、說到應聲那也是有、就當你以為你家裡有人迴應的時候、其實那只是狐狸它學著家丁的聲音在戲耍著老爺爺呢。
おこった三九郎じいさんはキツネを追いかけると、キツネは仏壇(ぶつだん)の中ヘピョンと姿をかくしました。
生氣的老爺爺雖說是沒有叫來幫手、但這並無礙於他現在滿屋子追著狐狸亂躥呢、等到將這狐狸追趕至佛壇、人家就是一下子又不見了。
キツネは仏さまに化けたので、どちらが本物の仏さまかわからなくなってしまいました。
是因為這隻狐狸先生它有施展了變化之術偽裝成佛祖、現在貢在台子上的兩尊佛呀、根本就分不清誰真誰假。
三九郎じいさんは、しばらくうでをくんで考えていましたが、やがて
三九郎老爺爺遲疑了那麼一陣子之後吧、是想了又想、終於呀。
「そうそう、うちの仏さまはご飯をあげると、鼻をひくひく動かして食べなさるんじゃ、ありがたいな」
好呀、我明白了、我這就快點取點貢品過來、只要是我每當給自家的這尊活佛獻上貢品、人家就會是邊吃鼻子邊動呢、福德無量、福德無量呀。
と、いいながら、仏さまにご飯をさしあげました。
老爺爺這樣說道後、真的是給佛送來貢品了。
すると、仏さまに化けたキツネが鼻をひくひく動かしたので、三九郎じいさんはここぞとばかり、持っていた手オノでキツネの鼻をたたきのばしたという事です。
哪知道就是這貢品來了之後吧、狐狸變化成為的那尊假佛還真是鼻子一抖一抖的動起來的呢、三九郎老爺爺事不宜遲、趕快就是抓住了這個絕好之機、一手斧對準了狐狸先生的那個鼻子、猛的一劈、讓狐狸先生這下是長教訓咯。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
三九郎じいさん
狐狸翻車
むかしむかし、あるところに大きな屋敷があり、そこに三九郎(さんくろう)じいさんが住んでいました。
到好久以前就一條喊三九郎的老杆子大房子裡面住到的。
この三九郎じいさんはずいぶんとのんきな人で、裏山へ行っては、毎日まきばかりを取って来ていました。
人老了也是不閒到、屋裡邊上就是山、天天提到把斧頭上去砍點柴火搞創收。
そして冬になると、ウマの背にまきをつんでは町へ売りに行くのでした。
這砍完了柴就都囤到、等到天冷了再用馬幫柴背到跑街上賣。
ある日のタ方、村の坂まで来ると、いつのまにかキツネがウマの背にとび乗って、歌を歌いはじめました。
這天就又是上山砍完柴、天也是開始暗了、老杆子讓馬駝到柴火、快點往屋裡趕、這就不曉得甚麼時候一條狸子騎自己馬背上面去了、還到那裡唱山歌。
次の日も、また次の日もキツネは現れて、ゆうゆうとウマの背で歌を歌うのです。
三九郎じいさんは、とうとう腹をたてて、
這就第二天、第三天連續都是這條案、三九郎碰這事心裡就躁。
「今日こそは、しばりつけてやるぞ!」
と、どなりつけると、キツネは姿をけしてしまいました。
事不過三、這天狐狸又是騎馬背上面去了、老杆子就是一撲、大聲一䛥、開始到捉狐狸了、但狐狸一聽到人到吼、也是瞬間不見了。
三九郎じいさんがやれやれと思っていると、今度はウマの前に立って大笑いするのです。
九郎剛以為自己已經趕走了狐狸、狐狸就又已經站到九郎的馬面前開始嘲九郎了。
三九郎じいさんがキツネをしばろうとすると、またウマの背にとび乗りました。
人這就又是一撲、狐狸崽子這下又是馬背上一跳、幫你躲了。
ウマはまきの重さとキツネの重さとで、とうとう坂道の途中でへたばってしまいました。
三九郎じいさんはウマに、
這就到馬背上的狐狸、雖講這狐狸輕、不過這柴火重啦、而且九郎一次讓馬駝的又多、狐狸上跳下串的、幫馬也是搞到不行了、累了想歇。
九郎這就跟馬講了。
「キツネをしばりつけるから、そっとしておくれ」
と、いいましたが、キツネは三九郎じいさんをうまくだまして、ウマのまわりをとんだりはねたり。
自己馬上用索子幫狐狸綯起來、要馬再忍下子幫自己配合到、但這狐狸他精啊、又到處跑、你伸手他就躲、你捉他又跳。
そのうちにあたりはとうとう、暗くなってしまいました。
這馬就看到人捉狐、天都黑了還是㫘看捉到啦。
三九郎じいさんは、暗くなって目の見えなくなったキツネをしばろうとすると、今度はウマが三九郎じいさんにむかっていいました。
等九郎這眼睛一花、天黑甚麼都看不到的時候、馬發話了。
「キツネが今、背中に乗っています。早くしばって下さい」
狐狸到我背上、快點幫它綁到啊。
「よし」
久郎應聲。
三九郎じいさんはすばやくキツネにとびかかり、やっとのおもいでキツネをしばりあげました。
直接就是馬背一撲、這下捉到狐狸了、瞬間就是五花大綁幫人包成粽子帶回屋了。
夜中ごろ、三九郎じいさんは家に着きましたが、家の者はすでに寝ていて、いくら戸をたたいても声がありません。
路上浪費那麼多時間、三更半夜才得到屋、這想進屋敲門夥計們一個個全睡了、這下好傢伙啦、自己被鎖外面了。
やっと三九郎じいさんが家の戸をあけてウマを入れようと思い、ふと見ると、しばっていたはずのキツネの姿が見えず、キツネは家の中にちゃんと座っているではありませんか。
後面硬是幫門強行過撬開、剛準備牽馬進屋、看屋裡面燈怎麼亮到的、而且馬背上綁到的狐狸也不曉得去哪裡了、再好生看、好傢伙、狐狸原來不就是到自己屋子裡面坐到啊。
三九郎じいさんが、家の者たちに
「おーい、今帰ったぞ! 今帰ったぞ!」
と、何度呼んでも返事がなく、返事があったと思えば、キツネが家の者の声で返事をしているのです。
九郎這一下人就激動了、連忙呼喚夥計啦、但這麼大一條屋、就是無一人應聲、好不容易有人回話了、聲音卻是條狐狸的。
おこった三九郎じいさんはキツネを追いかけると、キツネは仏壇(ぶつだん)の中ヘピョンと姿をかくしました。
九郎這就氣啊、又過去弄狐狸了、狐狸看人來直接就是往貢品台一鑽。
キツネは仏さまに化けたので、どちらが本物の仏さまかわからなくなってしまいました。
這就要讓九郎猜了啊、現在攏共是兩條菩薩、哪條是狐狸變的啦?
三九郎じいさんは、しばらくうでをくんで考えていましたが、やがて
九郎一懵逼、想了一陣講了。
「そうそう、うちの仏さまはご飯をあげると、鼻をひくひく動かして食べなさるんじゃ、ありがたいな」
對了、我屋菩薩吃飯的時候鼻子狂動、我這端碗飯過來事情就清楚了。
と、いいながら、仏さまにご飯をさしあげました。
九郎故意這麼講、回去取貢品過來上了。
すると、仏さまに化けたキツネが鼻をひくひく動かしたので、三九郎じいさんはここぞとばかり、持っていた手オノでキツネの鼻をたたきのばしたという事です。
這就看到其中一個菩薩、看到東西一來這鼻子就開始已經先搖起來了、看準這條時機、九郎直接就是你媽批一手斧下去、對到狐狸鼻子、削了、好啦、這就是狐狸翻車最後的經過。
おしまい
结束
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