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福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060

第 56話
(日本民間故事 056)
大平長者

大平長者
鳥蛋貴

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、田辺(たなべ)に佐竹某という大金持ちがすんでいました。
到好久以前田邊這地方有條喊佐竹某的大地主。

この男は、大平の高台に立派な別荘をたてて、ぜいたくな暮らしをしていたので、村の人たちは『大平長者』と呼んでいました。
這就地主有錢住別墅、別墅地方又到大平、這就人稱大平地主。

長者は毎晩、庭に定紋(しょうもん)を染め抜いた、ちりめんの幕をはり、黄金の太鼓を打ちならすと、山海の珍味を食べて酒を飲んでいました。
現在講別個屋裡院內別緻啦、連條鼓都是黃金造的、只要一擊、這山珍海味美酒瓊釀就都跟你上齊了。

ある夏の事、庭に出てみると、松の木にツルが巣をつくっています。
有年夏、地主就閒到到自己院裡打轉、抬頭一看松樹、上面一條鳥窩搭到的、是鶴巢。

長者は、これはめでたいと喜んでいましたが、そのうちにツルの肉を食べてみたいと思うようになりました。
一開始還講自己松上有鶴、都講千年鶴萬年松、肯定是條好彩頭、但後面變成想吃次鶴肉試下子味。

けれども、ツルを殺すのは御法度(ごはっと)になっています。
還就是因為這當時的鶴是保護動物、都從㫘讓地主過把鶴肉癮。

長者は何とかして、あのツルの肉を食べたいと笛日毎日思い続けていました。
地主就天天看到這松上的鶴、一天比一天想。

ある日、長者が巣の中をひょいとのぞいてみると、ツルが卵をうんで温めています。
長者は、
天天對到別個鳥窩裡面窺、這天人鶴下蛋了也是跟到著地主發現。

「ツルを食べる事は御法度だが、卵なら取ってもよかろう」
地主就想自己不吃這鶴肉這鶴蛋讓自己試下子味總可以吧。

と、その晩にこっそり卵を取り出して、かわりにアヒルの卵を入れておいたのです。
地主一夜摸黑取了鳥蛋、不虧是名門之後再還要放幾個鴨蛋進去糊弄下子鶴、說明這心中有鶴。

そして人にだまって、ツルの卵を食べてしまいました。
這就一個人偷偷幫蛋下鍋了。

それから何日かたって、巣の中の卵がかえると、どうみてもツルの子には見えません。
別個白鶴辛苦孵幾天也是終於小鳥出生、但這一看怎麼跟自己這麼不像啦。

親ヅルはびっくりして、その日から悲しそうに飛びまわっていましたが、二、三日後には、ヒナをみんなつき殺してしまいました。
也是講迷茫了那麼幾天、等到終於想通了、用自己的尖觜幫所有小鳥兒的腦鬠全爆了。

この事があってから、あれほどぜいたくな暮らしをしていた長者大平も、だんだん貧乏になり、まもなく別荘も本宅も他人の手に渡ってしまったのです。
這事發生、後面地主過就開始倒起了黴運、一天天窮起來了、最後莫講別墅了、連自己老宅都變賣成了別個家產。

おしまい
结束

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