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第 59話
(日本民間故事 059)
人食いザメとお坊さん医者 (健全普通話版)
食人鯊魚與醫和尚
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、あるところに、医者としての腕の良いお坊さんがいました。
在很久很久以前、於一個地方、就有著一位醫術了得的和尚。
このお坊さんは、もともとはお医者さんだったので、みんなからお坊さん医者と呼ばれています。
說是和尚、但人家原本的正業其實就是醫生、久而久之呀、和尚的名字就給熟人叫成是醫和尚了。
ある日の事、お坊さん医者が渡し船に乗りました。
這天呢、醫和尚坐船要去個甚麼地方。
ところが船が海のなかほどまで来た時、急に動かなくなったのです。
可就是正當大船航行到海中之時、突然一下子的它就不動了。
「おい、船頭(せんどう→船長)よ、どうした? こんなところで止まっては、どうにもならんではないか」
喂喂喂、船老闆、這咋回事呀?我們還都要著急趕路呢、你咋就在這個地方給船停下了呀。
お客さんが騒ぎ始めると、船頭さんは困った顔で言いました。
隨著客人們逐漸開始騷動、船老板他也是一臉無賴的開始說道了。
「実は、このあたりにはおそろしい人食いザメがいて、気に入った人を見つけるとこうして船を止めるのじゃ。きっとお客さんたちの中に、気に入った人がいるのじゃろう」
其實呀、就是這個海域之內、它可是有著一隻會吃人的鯊魚精呢、只要它看順眼了、發現了想要吃的人、人家就是會施展一下法力把船給攔停、肯定就是我們船上的現今那位客人是被人家鯊魚精給看上了呀。
それを聞いて、お客さんたちは青くなりました。
聽聞到了是這樣一個令人震驚的消息、全船的客人是開始臉色鐵青了。
「では、どうすればいいのだ?」
啊啊啊、還有這事、那怎麼辦你說個法子給大家支支招啊。
「すまんが、お客さんたちの持っている手ぬぐいを海へ投げてくれ。サメは気に入った人の手ぬぐいだけを沈めるから」
抱歉、這我也就只能是出個下策、所有的客人們都取出自己的手帕然後再往海裡面扔吧、若是鯊魚精要的那個人、它扔下的那塊手帕自然就是會被鯊魚精給沈入水中這樣。
お客さんたちは仕方なく、手ぬぐいを海に投げました。
客人們無奈呀、但這時也是沒有辦法咯、大家紛紛的是將自己的手帕給扔向了大海。
すると、お坊さん医者の手ぬぐいだけが、スーと沈んでいったのです。
接下來呢就是發生了這一幕了、就是那個醫和尚的手帕一扔下去之後呀、馬上瞬間沈沒了。
それを見て、お坊さん医者が言いました。
看見了此情此景、醫和尚他說了呀。
「皆さん、安心してください。わたしは僧で医者、どちらも人を助けるのが仕事です。ここは喜んで、皆さんをお助けしましょう」
大家還請放寬心、我就是一位還有點名氣的醫和尚、不管是醫還是佛、這都是在講慈悲、我呢、現如今也是代替為大家效勞、提所有人緩解過這次危機呀。
そしていきなり、海へ飛込んだのです。
就是這樣呢、醫和尚他縱身一躍、跳入大海了。
人食いザメは待ってましたとばかりに、持っていた薬箱ごと、お坊さん医者を飲み込みました。
就是這一跳讓在下面早就是等的饑渴難耐的那隻鯊魚精是連同這位醫和尚的藥箱一起給把他吞入了腹中。
さて、人食いザメに飲み込まれたお坊さん医者は、人食いザメのお腹の中でジッと座ったまま考えました。
現在呢、就是醫和尚他被困在了這鯊魚精的肚子之中咯、醫和尚他就想呀想呀、想呀想呀、一直坐在了鯊魚精的肚子裡面是想想想。
(ここから出るのは簡単じゃが、この人食いザメをこらしめなければ、いつまた人を食べたいと言い出すかわからない)
(以我的能為出這鯊魚精的肚子可謂是小菜一碟、但若是想要教訓教訓這隻壞鯊魚、讓它不再為惡、就有點、說不定它這下次個甚麼時候就又會再次吃人呢)
そこでお坊さん医者は薬箱を開けて、とびきりにがい薬をあたりかまわず塗りつけました。
於是乎呀、醫和尚他是把自己的藥箱給打開了、一個能把人苦的跳起來的一味良藥、是讓醫和尚在鯊魚的胃裡四處塗抹上了。
さあ、驚いたのは人食いザメです。
就一手這麼個操作呀、鯊魚精當即是人麻啦。
おいしそうな人間を飲み込んだと喜んでいたのに、何とにがい事。
就是前幾分鐘自己還正高興著呢、以為自己又是給吞了一個超級美味會令自己讚不絕口的人類、可事與願違、這苦死了呀。
とうとうがまん出来ずに、お坊さん医者を吐き出してしまいました。
就說苦到了最後這鯊魚精也是確實受不了了、連忙就是一吐、把醫和尚是自自己的嘴巴裡面給他吐出來咯。
それを見た船頭さんはあわてて船をこぎ寄せると、みんなでお坊さん医者を船に引きあげました。
看到還有這麼一個令人吃驚的事情發生、船老闆連忙十萬火激的猛是搖槳前去救援醫和尚、最後、眾人又是合力把醫和尚一拖上船。
「よかった。よかった」
太好啦、太好啦。
「それにしてもサメのやつ、よく吐き出したものだ」
你竟然福運當頭、能大運不死的還讓人家鯊魚精給你吐出來呀。
そこでお坊さん医者は、人食いザメのお腹に苦い薬を塗りつけたことをく話してやりました。
接下來也就是輪到醫和尚給大家開始解釋啦呀、那就是自己給鯊魚精的肚子裡面是塗抹滿了苦口良藥。
「なるほど、これにこりて、もう二度と人を飲もうなんて思わんだろう」
原來如此、那這樣一來、鯊魚先生吃到了這麼慘痛的教訓相信下次也是不會在找人吃了吧。
「よし、お祝いだ」
對呀對呀、好事好事、大家慶祝呀。
浜辺に戻った船頭さんが、さっそく酒盛りの用意をしました。
等到終於船是安全的靠了岸、船老闆直接是帶領著人家要在海灘上喝酒慶祝了。
みんなはお坊さん医者をまん中にして、踊りながら歌いました。
只見所有人手拉手的是圍成了一個圓環把醫和尚包裹在了正中心、同時呀、又是載歌載舞的唱起了歌。
♪くやしかったら、飲んでみろ
♪心中若是有遺憾與悔恨、那就豪氣大吞、開懷暢飲吧。
♪サメもかなわぬ、お坊さん医者
♪醫和尚的厲害、鯊魚精也敵不過
♪ああ、こりゃこりゃ
♪啊啊、咿呀咿呀喲。
すると、海の中からさっきの人食いザメが顔を出して、
就是這麼個歡快的歌聲一唱吧、海裡面的那隻鯊魚精聽到後人家也是浮出了水面過來加入湊熱鬧了。
♪お前みたいな、にがいやつ
♪就像你這種苦的難吃到要命的東西。
♪二度とは飲むまい
♪我是絕對不會再去吞第二次呀。
♪ああ、こりゃこりゃ
啊啊、喲呀喲呀喲。
と、歌ったという事です。
鯊魚精它是這樣唱到的。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
人食いザメとお坊さん医者
和尚太苦
むかしむかし、あるところに、医者としての腕の良いお坊さんがいました。
到好久以前這就一條和尚、別個都講他醫術好啦。
このお坊さんは、もともとはお医者さんだったので、みんなからお坊さん医者と呼ばれています。
為甚麼和尚得醫術好啦、肯定就因為他原本就是條醫生啦、人半路轉的和尚、所以別個還是幫和尚、大夫大夫的到那裡喊。
ある日の事、お坊さん医者が渡し船に乗りました。
有天這條大夫和尚就坐船渡海。
ところが船が海のなかほどまで来た時、急に動かなくなったのです。
這過船到一半突然就不曉得為甚麼停到不動了。
「おい、船頭(せんどう→船長)よ、どうした? こんなところで止まっては、どうにもならんではないか」
船老闆?出甚麼問題了?我好急還要快點到邊啊!
お客さんが騒ぎ始めると、船頭さんは困った顔で言いました。
不止是和尚一條、一船人都開始到那裡叫、開船的也是出來解釋了。
「実は、このあたりにはおそろしい人食いザメがいて、気に入った人を見つけるとこうして船を止めるのじゃ。きっとお客さんたちの中に、気に入った人がいるのじゃろう」
我們今天爛啦!這海裡面有條吃人的鯊魚精、它眼睛裡面還會發光透視啦、只有讓他看上眼別個就發功幫船定了、我估計他是看上你們之中哪個了咯。
それを聞いて、お客さんたちは青くなりました。
「では、どうすればいいのだ?」
這就一下全船比之前更加慌了。
「すまんが、お客さんたちの持っている手ぬぐいを海へ投げてくれ。サメは気に入った人の手ぬぐいだけを沈めるから」
船老闆這就又講話了、既然已經發生這事那就㫘辦法了、必須要獻一個、不然就是翻船大家一起喂鯊、幫你們手帕都取出來咯、掗海裡面去、鯊精叼哪個的說明就是看上他了。
お客さんたちは仕方なく、手ぬぐいを海に投げました。
這就不交就是一起翻、所有人為了不翻就又逼到其他人交、這就一下、一個個全部都亮手帕了。
すると、お坊さん医者の手ぬぐいだけが、スーと沈んでいったのです。
それを見て、お坊さん医者が言いました。
不一下就等到醫生上陣、所有人看到這和尚帕子一甩、是一秒鐘浮都不浮直接沈了。
和尚也就講話了啊。
「皆さん、安心してください。わたしは僧で医者、どちらも人を助けるのが仕事です。ここは喜んで、皆さんをお助けしましょう」
講大家莫慌、先莫急到幫我獻了、我不獻、我也不得讓你們被獻、我是條醫生、救了好多人云云啊。
そしていきなり、海へ飛込んだのです。
你講這些多還不就是為了不被獻啊、不是的。
醫生講完直接就是一跳、入海了。
人食いザメは待ってましたとばかりに、持っていた薬箱ごと、お坊さん医者を飲み込みました。
鯊魚精就等到船上人幫和尚甩下來了、看到人下來飢渴難耐、直接就是兩口一吞、連同幫和尚的藥箱一起吞了去都㫘注意。
さて、人食いザメに飲み込まれたお坊さん医者は、人食いザメのお腹の中でジッと座ったまま考えました。
這就和尚入了鯊魚肚啦、坐到裡面幫辦法想到的。
(ここから出るのは簡単じゃが、この人食いザメをこらしめなければ、いつまた人を食べたいと言い出すかわからない)
和尚想這出鯊魚肚子簡單、難的是怎麼跟他個教訓讓他以後再也不敢吃人。
そこでお坊さん医者は薬箱を開けて、とびきりにがい薬をあたりかまわず塗りつけました。
想好、這藥箱也就開了、良藥苦口、和尚就過跟這鯊魚精開了最苦的藥方。
さあ、驚いたのは人食いザメです。
鯊魚這吞了和尚一陣突然發現不對啊。
おいしそうな人間を飲み込んだと喜んでいたのに、何とにがい事。
這和尚怎麼他媽得這麼苦哦?剛才看到別個樣子的時候還以為蠻好吃的啊。
とうとうがまん出来ずに、お坊さん医者を吐き出してしまいました。
這他媽實在是太苦了、吃不得、鯊魚直接是幫和尚一口吐出來了。
それを見た船頭さんはあわてて船をこぎ寄せると、みんなでお坊さん医者を船に引きあげました。
船老板看鯊魚吃了和尚又吐了和尚、連忙幫船快往和尚邊上一划、眾人一拖這就又上船了。
「よかった。よかった」
「それにしてもサメのやつ、よく吐き出したものだ」
そこでお坊さん医者は、人食いザメのお腹に苦い薬を塗りつけたことをく話してやりました。
還有條這麼條怪事?
鯊魚還得幫人吐了啊、大家這都開始議啊。
和尚就講自己幫鯊魚胃裡面抹苦藥了、所以他只能吐。
「なるほど、これにこりて、もう二度と人を飲もうなんて思わんだろう」
「よし、お祝いだ」
那這一下他莫不是以為人苦不得再吃了哦?
那好傢伙啊!
浜辺に戻った船頭さんが、さっそく酒盛りの用意をしました。
みんなはお坊さん医者をまん中にして、踊りながら歌いました。
後面船成功到邊、船老闆還慶祝和尚震了鯊魚、同一船人幫和尚邀到吃酒啦。
又幫別個圍到圈中間一起唱首歌助下子興。
♪くやしかったら、飲んでみろ
♪サメもかなわぬ、お坊さん医者
♪ああ、こりゃこりゃ
這就開始唱了、一邊喝酒一邊唱。
屌屌屌、和尚鯊魚都不敵。
吞吞吞(酒)、吞一切憂愁。
すると、海の中からさっきの人食いザメが顔を出して、
這就還到潛海裡面的鯊魚聽到吞吞吞、這就漏臉了、也開始唱起了歌。
♪お前みたいな、にがいやつ
♪二度とは飲むまい
♪ああ、こりゃこりゃ
と、歌ったという事です。
和尚太苦、狗都不吃、吞你媽逼!
這就也過盡了一曲、鯊精就這麼最後遊向了遠方、不見了。
おしまい
结束
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