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福娘童話集 > 日本民間故事 > 091-120

第 105話
(日本民間故事 105)
サルの一文銭

サルの一文銭
猴幣

日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
到好久以前這就一對公婆。

おばあさんが機織(はたお)りで木綿(もめん)をつくり、おじいさんがそれを町へ売りに行って暮らしていました。
婆子就是屋裡的打線機、一有布產出來公就捏起上到街上買、得來的錢這就維持兩人的開銷。

ある日の事、おじいさんが木綿を町へ売りに行っての帰り道、どこからともなく、
「ウキー、ウキー」
と、サルの鳴き声がしてきました。
這天公又是到街上幫布賣完回來了、走路上就聽一陣陣猴子的叫聲。

見てみると向こうの木の枝に母ザルがいて、猟師(りょうし)が鉄砲(てっぽう)で狙っているところでした。
母ザルは猟師に手を合わせて、
(助けてください)
と、おがんでいます。
公被這猴叫一引、腦鬠轉過去一看、原來是條母猴雙手合十到求菩薩、只因這正好就有把槍猴子腦鬠上面頂到的。

でも猟師はそんなことはおかまいなしに、今にも鉄砲の引き金を引こうとしています。
(いかん! このままではあの母ザルが)
但你今天求哪個都㫘用了、因為這獵人已經準備要摳扳機了。
老杆子這就想不行啊!這猴命貴!


そう思ったおじいさんは、母ザルを助けようと、
「ハックショーン!」
と、とても大きなクシャミをしたのです。
於是好用力的幫條噴嚏一打。

するとそのクシャミに驚いた猟師の鉄砲がそれて、おじいさんの肩に命中しました。
這一下幫別個獵人是駭到了、以為這你媽是條甚麼、直接轉過來一槍走火子彈飛老家夥肩上去了、這血一瀌。

「わあ、わあ、おらが悪いんじゃないぞ! いきなりクシャミをした、お前が悪いんだ!」
猟師はそう言うと、あわてて逃げていきました。
曉得夾雞巴卵啦、這老杆子命最貴、不捲走你幾棟房脫得了關係啊、直接賴到你身上跟條狗皮膏藥樣的扯都扯不丟。
還是獵人腦鬠轉的快、直接甩下句、今天算你運氣好、看你條老家夥著孽、這猴子錢爹就不讓你賠了、剛好抵了你醫藥費!操!
兩腿一拔、飛奔。


さて、鉄砲に撃たれたおじいさんが肩を押さえながらうずくまっていると、どこからともなく子ザルたちが現れてきて、おじいさんの傷口をなめたり、薬草をもんではりつけたりして、おじいさんをかいほうしてくれました。
這就剩到挨了一槍的老杆子一個人獨自留原地啦、先幫肩膀拵到讓自己莫幫血留太多、這陣時間不曉得怎麼回事一群小猴子竟然過來了、還提的有草葉過來幫老杆子敷。

そしておじいさんを、サルの家へ連れて行ったのです。
最後還逽了條板車幫老杆子一車拖到屋了、是猴子屋。

「先ほどは危ないところを助けていただき、ありがとうございました」
母ザルはそう言って、サル酒(さるざけ)や果物(くだもの)を次から次へと出してくれました。
すっかりごちそうになったおじいさんが、
這就到了猴子屋看到猴子媽、這猴子還開始講了人語、講多謝之前救助啦、自己好是感激啦。
言畢、又是上了水果還有酒。


「親切にしてくれて、ありがとう。おばあさんが心配しているから、もう帰るよ」
と、言うと、母ザルは一文銭を一つ差し出しました。
猴子客套完又輪到老杆子客氣、走完這套流程就變成老杆子準備歸屋、推辭自己不放心屋裡婆、這就不再留了。
臨走時猴子媽甩了老杆子一枚銅錢。


「これはサルの一文銭といって、世にも大切な宝物です。
命(いのち)を助けてくださったお礼に、差し上げます。
これを神棚(かみだな)にまつっておくと、お金持ちになれますよ」
講這銅錢不一般、是我們猴子傳家寶、這就當作是還你個救命恩情現在贈起你。
幫他貢到你屋神桌上、包你發大財。


さて、それからおじいさんは母ザルに言われたように、一文銭を神棚(かみだな)にまつって大切にしました。
後面老杆子也是信了猴子這條邪、照辦。

すると不思議な事におばあさんの機織りはどんどんはかどりますし、それをおじいさんが売りに行くと高い値段でどんどん売れるのです。
自此之後、婆子打起線來是一天比一天順、而老杆子上街買布也是發現這布匹的價格一路的漲漲漲。

やがておじいさんとおばあさんは大金持ちになりましたが、ある日の事、大切なサルの一文銭がなくなってしまったのです。
真就㫘個小半年、還過讓兩公婆存到筆巨款養老無憂了。
但是不幸的事這時也發生了、就是神桌上面的那枚猴子銅錢有天突然不見了。


そこでおばあさんは、家で飼っているタマという名のネコを呼んで言いました。
「タマよ、サルの一文銭を三日のうちに探しておいで。
探して来てくれたら、おいしいご飯をたんと食べさせてやろう。
でも探し出せなかったら、これだよ」
這就婆子開始叱屋裡的貓去逽、講讓這條喊球的貓務必三天之內幫銅錢逽回來、逽到重重有賞、講白了就是讓你吃餐好的了、要是逽不到嘛、婆子樣子一狠。

そう言っておばあさんは、刀を抜いて見せたのです。
取了把菜刀對到球面前劃。

ビックリしたタマはあわてて家を走り出て、すぐに一匹のネズミを捕まえました。
そしてネズミに、こう言ったのです。
貓也不曉得怎麼搞啦、寒毛冷豎、這過就從外面先捉了條老鼠回來、冷靜一下。
問下子老鼠這條案子要怎麼搞。


「ネズミよ、家の宝物が無くなった。
三日のうちに、見つけて来い。
見つけて来たら、命を助けてやる。
もし見つけて来ないと、尻尾まで食ってしまうからな」
老鼠講自己不曉得啊。
那球不管、講這事現在老子就交起你了、你他媽逽東西最在行、爹只跟你過三天時間、三天後要是不見東西來、老子這次吃的你尾巴都不剩!


ビックリしたネズミは食べられては大変とあちらこちらを探し回って、ついに隣の家のタンスの中からサルの一文銭を探し出しました。
老鼠這一下過癲人了、這是要到哪裡去跟你逽猴子傳家寶去哦?這就敲下子鄰居屋老鼠的門看他曉得吧、人㫘到屋、這就翻下子別個屋抽屜、還真幫你逽到了。

ネズミはそれをタマに渡し、タマはおばあさんに渡しました。
等到老鼠幫貨跟貓一交、貓再幫貨跟婆子一遞。

おじいさんも、おばあさんも、タマも、ネズミも、みんな大喜びです。
這一下老杆子就開心了、看到老杆子開心婆子也就笑了、貓這邊也就開始慶幸了、最後就是老鼠啦。

そしておじいさんとおばあさんの家は、いつまでもいつまでも栄えたと言うことです。
故事結尾也是講公婆得了善終、福蔭延續到後代子子孫孫。

おしまい
结束

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