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      福娘童話集 > 日本民間故事 > 091-120 
      第 107話 
         (日本民間故事 107) 
          
         
おじいさんとカニ 
      螃夾太郎 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      
      むかしむかし、ある村に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 
        到好久以前、這村裡就有一對公婆。 
         
      ある日のこと、おじいさんが川で一匹のカニをつかまえて来ました。 
      有天這公到溪裡面翻嵒頭、把條螃夾套上了手。 
       
      おじいさんはカニ太郎と名付けると、えんの下で飼ってとても可愛がりました。 
      之後還跟螃夾取了條太郎的名、幫它過當成寵物到屋裡養起來了。 
       
      おじいさんはおいしい物があると、まっ先にカニに分けてやりました。 
      一有甚麼好東西幹還不忘先分自己屋太郎試下子味。 
       
      町へ行ったときは、いつもカニの大好きな焼きイモを買って来て食べさせるのです。 
      這太郎最喜歡吃紅薯的、公也是講一上街就幫太郎帶個回來過起太郎吃。 
       
      それでカニは、すっかりおじいさんになつきました。 
        
      おじいさんが、えんの下をのぞいて、 
      這就一條螃夾過被老杆子養出了靈性、對老杆子是好親、認老杆子當爹了。 
       
      「ほら、じじ来たぞい。カニ太郎、出ろやい」 
      と、呼ぶと、カニははい出して来てごちそうをもらい、喜んで食べるのです。 
      甚至是老杆子一喊這太郎的名、螃夾就曉得是別個要喂自己飯吃來了、跟到爬老杆子踋邊邊上來貼。 
       
      ところがおじいさんがあまりカニを可愛がるものだから、おばあさんはだんだんカニをにくらしく思うようになりました。 
      不過是公喜歡太郎不見得婆喜歡、婆子就對這大螃夾㫘甚麼好臉色甩。 
       
      (カニのやつが来てから、おじいさんはあたしよりもカニを大事にしておる。本当ににくたらしいカニだ。おじいさんのいない時に、うんといじめてやろう) 
      心想這屋裡老杆子不對勁啊、自從屋裡來了條螃夾對自己都不上心了、反倒是更加的在乎這條螃夾、到底這人是跟我結的婚還是跟螃夾哦、婆子吃了螃夾的虧這就好氣、心想這就等公不到屋的時候自己幫螃夾弄了。 
       
      そんなある日、おじいさんは町へ行って帰りが遅くなりました。 
      這就有天、機會來了、公上街遲遲不見歸屋。 
       
      (よし、今日こそ、カニのやつをぶってやろう) 
      好傢伙啦、今天㫘人保你狗命的吧?老子讓你當狐狸精! 
       
      おばあさんはまきを隠し持ってカニのいるえんの下をのぞき、おじいさんの口まねをして、 
      婆子這就手上抓起跟柴火棍棍、進到平時螃夾到的木板子邊上、學到公的語氣幫話講了。 
       
      「ほら、じじ来たぞい。カニ太郎、出ろやい」 
        と、呼びました。 
        乖孫我來啦、太郎乖孫快出來有好東西過你吃哦! 
       
      カニはおじいさんが帰って来たと思って、喜んでえんの下から出て来ました。 
      螃夾一聽這聲就以為是公回來又跟自己帶甚麼好的了、馬上兩個鉗子一夾一夾的露頭了。 
       
      ところがそこにいたのは大好きなおじいさんではなく、こわい顔をしたおばあさんだったのです。 
        
        カニはあわてて逃げようとしましたが、間に合いませんでした。 
        但一看來人不對啊、怎麼不是公哦、而是一副樣子好惡的婆子。 
        太郎看到情況不對馬上快快跑、但是婆子早就幫你幫洞門堵到了。 
       
      おばあさんが隠し持っていたまきで、ガツンとカニを叩いたのです。 
      這就不等螃夾反應過來婆子是直接取到柴火棍棍開始刷太郎了。 
       
      おばあさんは殺すつもりではなかったのですが、カニはもがき苦しんで死んでしまいました。 
      婆子也是講不去下個死手、畢竟到時公回來了看到螃夾死了去自己也不好交待啊、但這螃夾肉薄實在是經不起幾下敲、㫘兩分鐘就著婆子玩死了。 
       
      「これは大変な事をしてしまった!」 
        
      おばあさんはオロオロしましたが、 
      這過徹底不動了。 
      才這麼幾棍子就死了啊! 
      看到螃夾真的咽了氣、婆子也開始有點慌了。 
       
      (まあ、死んでしまったものは、どうにもならん) 
        と、なんとカニを煮て、食べてしまったのです。 
        這死了不好講啊、等下公回來、算了、煮了他上算、莫枉費公養他這麼久。 
        直接螃夾下鍋肚子裡面一吞毀屍滅蹟了。 
       
      そしてカニのからを裏の竹やぶにうめて、おじいさんが町から帰って来ても知らん顔をしていました。 
      殼子吃不得、這就甩丟到後山的竹林了、等老杆子歸屋來、婆子就一副甚麼都不曉得的樣子坐那裡的。 
       
      おじいさんはいつものように、カニの好きな焼きイモを持ってえんの下をのぞき、 
        「ほら、じじ来たぞい。カニ太郎、出ろやい」 
      と、カニを呼びました。 
      公看起來這次又是帶了紅薯、一回來就是太郎乖孫的到那裡喊啊喊。 
       
      けれどもカニは、いくら呼んでも出て来ません。 
        (おかしいな、どうしたんだろう? 裏の畑にでも遊びに行ったのかな?) 
        但這次就不見太郎探頭出來啊。 
        公這就奇了去、這莫不是到田裡面玩去了還㫘回來啊。 
         
      おじいさんはそう思って家の裏へ探しに行き、あちこち歩き回って何度も呼んでみましたがカニは出て来ません。 
      公這就水田裡面也去了、屋裡周圍也逽了、一直太郎太郎的到喚、但就是不見螃夾啊。 
       
      (カニ太郎は、どこへ行ってしまったんだ?) 
        
      おじいさんは悲しくなって、ボンヤリと立っていました。 
      公這寶貝螃夾逽不到、一下人不好了。 
      到那裡又急又悲又嘆。 
       
      すると竹やぶの方からきれいな小鳥が一羽飛んで来て、おじいさんが立っているすぐそばの木の枝にとまって、 
        「ピイヨ、ピイヨ」 
      と、悲しそうに鳴きました。 
      這就就從後山的竹林的方向飛過來一條小鳥、也過停到了老杆子邊上唱起了輓歌。 
       
      そしてしばらくしてから、また竹やぶの方へ飛んで行きました。 
      一曲盡完這過又向到竹林去了。 
       
      (めずらしい小鳥じゃ。こんなきれいな小鳥は、初めて見た) 
      公到這地方活這麼多年了、剛剛的鳥還是第一次見、覺得怪稀罕的。 
       
      おじいさんが見とれていると、その小鳥は何度も竹やぶの方から戻って来ては、おじいさんに呼びかけるように鳴くので、 
      看到老杆子不動發呆、剛才的鳥又飛回來、又朝到叫了幾聲繼續飛向竹林。 
       
      (これはきっと、おらに何か知らせたがっているんだな) 
      と、思って、小鳥の飛んで行く方へついて行きました。 
      老杆子覺得怪異、這莫不是跟我講竹林裡面有條甚麼東西到啊?喊我過去看? 
       
      竹やぶの中には誰がほったのか、土をほり返した跡がありました。 
      這就老杆子跟到鳥也到邊、看到有塊地面松了土、像是被哪個翻開過一樣。 
       
      小鳥はそこを、足でしきりにかいていました。 
      鳥就好死不死還剛停到上面的啦、還用它的爪子跟老杆子當場演示起了挖墳。 
       
      おじいさんがそばに行って見てみると、なんとカニのこうらやちぎれた足が土の中から出ているではありませんか。 
      這就老杆子看到了、自己的寶貝螃夾太郎殼、還有一只只被開了殼的腿。 
       
      「だ、だれが、こんなひどいことを! ・・・ひょっとしたら、おらのばあさまでは?」 
        
        おじいさんは怒って家に戻ると、おばあさんに言いました。 
      「ばあさま! よくもあんな可哀想な事を・・・!」 
      公看到當下這幕是有好憤怒就好憤怒、但這又不曉得是哪個搞的這條事啦、瞬間反應過來了、莫就是自己屋婆子哦!? 
      這就火氣好大的歸屋問婆子話去了。 
       
      おじいさんはそう言うと、あまりの悲しみにそのまま倒れてしまいました。 
      這話還才剛講出口就直接氣急攻心自己先倒地上去了、公這就一癱。 
       
      おばあさんはおじいさんをかいほうすると、泣きながら謝りました。 
        「おじいさん、おじいさん、おらが悪かった。 
        
        どうか、かんべんしてください。 
        
        おどかすつもりで叩いたら、死んでしまったんじゃ。 
        
        初めから殺すつもりでは、決してなかった。 
        
        悪かった、かんべんしてください」 
        婆子看到公這條樣子跟到就曉得自己犯事了。 
      對到躺到地上的公是眼睛水狂流。 
      講自己曉得錯了、幫自己殺螃夾然後又吃了的事是全部交待了。 
       
      おじいさんはおばあさんが心から謝っているとわかると、そろそろと起きあがって、 
        「いいよ、いいよ」 
        と、おばあさんを許してやりました。 
        等公緩了口氣、曉得了是這條結果、但螃夾都死了現在還能怎麼樣啦。 
        當然只有原諒她啦、看婆子哭的悽慘老杆子也是軟了心。 
       
      そして二人で竹やぶの中に、カニのお墓を建ててやりました。 
      後面這就兩人一起到後山竹林裡面幫一個螃夾小墓搭到的。 
       
      それからというもの、あのきれいな小鳥が飛んで来ては、竹やぶの中で美しい声で鳴いたそうです。 
      最後也是講當初的那條小鳥不時也是飛到太郎的墓上來、為別個獻上一曲。 
      おしまい 
        结束 
         
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