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福娘童話集 > 日本民間故事 > 091-120

第 110話
(日本民間故事 110)
カワウソの仕返し

カワウソの仕返し
水獺報仇

日本語 ・日本語&中国語

むかし、宮城県の網地島(あじしま)には、たくさんのカワウソが住んでいました。
到好久以前這宮城縣的網地島就過好多川獺住這裡的。

カワウソはとても利口な動物なので、年を取ると化ける事が出来ると言われています。
據傳這水獺其實也聰明、只要活的時間久了這變化之術也就自己習來了、就跟條狸子差不多。

さて、島にはカワウソをまつったカワウソ神社があり、神社の近くにはけちで有名な権三(ごんぞう)という男が住んでいました。
不曉得是不是這裡水獺多之故、網地島上還專門起了個水獺神社、莫興還幫甚麼尊水獺大明神祭到的哦、這就講神社邊上住有一男的、別個名字喊權三。

権三は、島の人たちが神社に供えていくアズキダンゴを、
這權三屋裡離的神社近就喜歡偷這貢品。

「どうせ、神さまが食うわけではねえしな」
と、盗んで食べていました。
反正想這神仙也不吃、貢到那裡就是浪費、不如讓自己幹了。

ある年の夜の事です。
この日は大潮(おおしお)なので、潮がひくと島の人たちは岩場におりて岩についている海藻(かいそう)を取るのでした。
這就有年的一條晚上。
海水開始了退潮、住海邊的人過就都逮到這條機會的、就等這個時候去海岸上摸你幾個海草魚蝦啦。


神社のアズキダンゴをお腹いっぱい食べた権三が、ひと寝入りして潮がひくのを待っていると、
這天權三也是幫退水的時間看到的、吃完了貢品稍微眯了一陣、就等到時候一醒摸泥巴去了。

「おーい、権三よ。磯(いそ)へ行かねえのか?」
と、声をかける者がいました。
「おおっ、もうそんな時間か?!」
睡到正香、一個人過幫權三喊醒了。
講你今天違不摸魚去了啊?今天退潮啊?
啊!已經這條時候啦!?


権三は飛び起きると、急いで外へ出ていきました。
すると目の前に、大きな黒いかげが立っていたのです。
權三頓時從床上一彈起身了、就怕到時候去晩了這貨都被人摸空了、但一出門過不對勁了、外面怎麼一條好大的黑影幫自己路堵到的哦?

「なっ、なんじゃこりゃ!?」
權三一下怕了起來、問別個是哪個?

権三はビックリして家の中へ逃げ込もうとしましたが、後ろから強い力で抱きつかれてしまい、動く事が出来ません。
看情況不對、權三準備直接先躲屋裡去、剛跑、就讓別個從背後幫自己一抱、不讓動了。

権三があわてて家の敷居(しきい)にしがみつくと、相手は力いっぱい権三の体を引っ張りあげようとします。
權三這就作死幫門抓到啦、但別個力氣大逐漸幫權三對到自己這邊扯。

「ぬぬぬっー!」
権三が必死で敷居にしがみついていると、相手はあきらめたのか、そのまま家から出て行ってしまいました。
「はあ、はあ・・・・。助かった」
權三還是不願放棄、死死的抱到大門、不曉得是不是抗拒得到了成效、權三發現別個不扯了。
感覺像是走遠、權三也狠狠松了一口氣。


権三は家の戸締まりをすると、磯(いそ)には行かずにふとんをかぶって横になりました。
這就馬上拴緊了大門、不去岸邊了、回到自己鋪蓋裡面睡大覺。

「あれは、何だったのだ? まっ黒で、何も見えんかったが、力は強かった。それにプーンと、生ぐせえにおいがしたような気もするが」
躺床上回想剛剛那條傢伙到底是甚麼、這就回憶啦、全身黑、力氣大、還他媽一股魚腥味。

そんな事を思っていると、家の裏のウマ小屋でウマがヒヒーンと鳴きました。
剛你媽想一半、屋裡的馬棚又出事了、只聽自己屋裡面的馬悲慘一嘶。

「あいつ、今度はウマのところへ行ったな。おれの大事なウマを、どうするつもりじゃ?」
權三這下心就痛了、這馬到當時就是車、有人幫你車子拆了肯定是急。

ウマが心配になりましたが、権三は恐ろしくて見に行く事は出来ません。
但是權三他怕、還是不敢出去、想別個既然都敢弄自己馬了、這自己一出去不是幫自己人也順便一起弄了啊。

翌朝、権三がウマ小屋へ行ってみると、ウマの姿が消えていました。
天亮了、權三才敢開門去到馬棚看下子自己馬兒的情況、開門、裡面空了。

ウマ小屋からウマの足跡がついているのでたどっていくと、カワウソ神社の裏の海に権三のウマが死んで浮いていました。
不然幸好是這地上還有輪胎的印蹟、權三透過這條線索一路跟進、這就幫水獺的神社過來了、最後到了正後面的海、一條馬屍浮到的。

ウマは権三の身代わりとして、連れて行かれたのかもしれません。
昨天若是這權三抓門不用力、今天講不好這浮到海面上的人就是他了。

その後、権三が磯(いそ)で海藻(かいそう)を取っていると、向こうの岩かげから自分そっくりの顔が姿を現しました。
也是講冷靜下子去到昨天別個趕海摸剩的海灘取點海藻、看還有吧、到邊、看到塊岩石、岩縫中權三過幫自己臉看到了。

自分そっくりの顔は何度も何度も姿を現すので、権三はとうとう頭がおかしくなってしまったそうです。
權三感覺這岩石裡面就是有人、而且那批兒和自己長一摸一樣、這就疑心生暗鬼、越來越怕了。

岩のかげから何度も自分と同じ顔を見せるのは、カワウソがよくやる術だそうです。
権三が神社に供えたダンゴを盗んだので、怒ったカワウソが仕返しをしたのでしょう。
就講權三想摸這岩石縫隙中的海藻、手一伸動不動就是看到自己、一閃而逝、為甚麼啦?據講這就是水獺的法術。
因為這權三天天到神社來摸走自己的兩個貢品啦、這就弄了他了馬、也順便治下子他的人。

おしまい
结束

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