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      福娘童話集 > 日本民間故事 > 091-120 
      第 115話 
         (日本民間故事 115) 
          
         
魔法使いの文王 
      半仙 
       
      ・日本語 ・日本語&中国語 
      
      むかしむかし、秋田の仙北郡六郷(せんぼくぐんろくごう)というところに、文王(ぶんおう)という男が住んでいました。 
        到好久以前的秋田仙北郡六郷、有條名字就喊文王的文王幫這裡住到的。 
         
      地元の人たちは文王の事を、 
        「あいつは、魔法使いじゃ」 
        當地人就都傳其實這傢伙是條有本事的半仙 
       
      「へたな事をいうと、どんな目にあわされるかわからんぞ」 
        と、ひどく恐れていました。 
        這就都不敢怎麼惹他、怕得罪了大仙到時候被人報復了。 
       
      ある日の事、この文王が横手(よこて)の町に現れて、 
        「今日の昼、この横手一の大橋(おおはし)の蛇の崎橋(じゃのさきばし)を、のみ込んでみせるぞ」 
      と、大声で言いふらしました。 
      有天文王這就出現到横手的街上。 
      當地這就修了座喊蛇橋的橋、文王站橋上這就開始䛥了、講今天中午我跟大家表演下子甚麼是吞橋! 
       
      さて、文王が橋をのみ込むと言うので、町中から大勢の人が集まってきました。 
      聽到有人講自己要幫橋吞了、街上人也不嫌看熱鬧麻煩、一個個圍過來充當聲勢了。 
       
      川の両岸はもちろんの事、家の屋根や木の上にまで見物人でいっぱいです。 
      畢竟別個文王本來的名頭就到、相信他的傢伙不到少數、這就都是講想要眼見為實、人你媽圍太多看不到、後面不僅是樹上、再後面連屋頂上都開始擠了。 
       
      文王はニヤニヤ笑いながら、橋のたもとを何度も歩きまわっています。 
      文王看到如此多的觀眾、會心一笑、時間差不多、開始到橋邊走起鬼步了。 
       
      「どうやって、この橋をのみ込むつもりだ?」 
        「いくら文王でも、これは無理だろう」 
        你們講他這吞橋是個怎麼個吞法哦? 
        幫橋吞肚子裡面去啊? 
      我也感覺不對頭啊、這怎麼可能嘛。 
       
      集まった見物人が話し合っていると、いつの間にか橋はもう文王の口の中へ半分ほどのみ込まれていたのです。 
      但就是有可能、看來這文王就是從印度來了、甚麼卵三千世界水火風雷皆數納入口中、芥子納須彌啊、看到看到這橋已經一半吞嘴巴裡頭去了。 
       
      あまりの事に見物人はあっけにとられて、声を出す物は一人もいません。 
      看到活佛現世演法、眾人全你媽看獃了、全場安靜、連口大氣也不敢喘。 
       
      と、その時、観音寺(かんのんじ)の大杉(おおすぎ)に登っていた一人の男が、 
        「おーい! 文王は、橋をのんではおらんぞ。ただ、うろうろ歩いておるだけじゃあ!」 
      と、大声で言ったのです。 
      但這時有一人作了聲、別個的席位是正擠到觀音寺衫樹上面的高座。 
      講甚麼卵幡動心動開始拆起了文王的台、道了句這文王不過就是到橋上走、不是他到吃橋、而是你們認為他到吃橋、你們莫著騙了啊! 
       
      さあ、それを聞いて腹を立てた文王は、両手を組み合わせると大杉にむけて術をかけはじめました。 
        
        すると大杉がギギギーと、川の中まで弓なりにたれ下がったのです。 
        「うわーっ!」 
        人文王聽到後這就不舒服了、捏了個手印對到上樹的男的飛了個術法、這就看到樹他彎腰了、而後就是男的慘叫、人倒下後、文王甩出了句現在是樹動還是心動? 
       
      大杉にいた男は見事に振り落とされて、川の中へ水しぶきをあげて落ちてしまいました。 
      怎麼啦、是人被樹倒河裡面去了、撲通一聲成了落水狗。 
       
      そして男が落ちると、大杉は前と同じように、ちゃんと寺の前に立っていました。 
        「わははははっ」 
        而後馬上、男的落水後彎曲的枝幹又復了圓、立起來了。 
        文王爽了個卵脬翻天、開始了狂笑。 
       
      大杉の男をこらしめて気をよくした文王は、笑いながら町のさかり場へ歩いて行きました。 
      幫這不服氣的男的一治、文王就又是大步向前了。 
       
      そして一軒の茶店に入ると、茶店の主人に言いました。 
        「酒をたのむ。あつかん(→あたためた、お酒)で、いそいでな」 
        逽了個茶水鋪子這就喊老闆了、要人跟自己溫一壺酒過來。 
       
      文王が塩をさかな(→お酒のおつまみの事)に、お酒を飲んでいると、馬方(うまかた→馬を引いて荷物や人を運ぶ仕事の人)が十人ほど入ってきました。 
      「じいさん、酒だ、酒だ!」 
      不一陣、酒來、店家又送了幾個下酒菜、文王這就抱到壺開始豪飲、這時來了十個差不多作工的也一齊入座了、屁股剛一下來這就開始大聲喊酒。 
       
      馬方たちは酒がまわると、馬のじまん話を大声ではじめました。 
      這些個工人師傅一幹起了酒、這卵談也就隨到扯起來了、一條店裡面這就好嘈。 
       
      それを聞いていた文王は、表につないだ馬をチラリと見ると、 
        「どいつもこいつも、やせ馬ばかりだな。うわははははっ」 
        と、バカにしたように笑ったのです。 
        文王聽他們一個個講自己的馬值千金、自己眼光好才撿到了便宜、到那裡比哪個的馬更加耐操、文王這就掃了一眼夥夫們捆到邊上的馬。 
        直接對到全場䛥了一句都是垃圾、這些垃圾馬自己一條都看不起。 
      當場就開始了大肆狂笑。 
       
      それを聞いた馬方たちは怒って、文王につめよりました。 
        
        ところが文王は、ニヤリと笑って馬方たちに言います。 
        工人師傅這就一下全火了、十條一起拍桌子一站、全圍過來了。 
      但文王根本不慌、臉上不減笑意、講了。 
       
      「まあ、そう怒るな。おれはただ、本当の事をいっただけのことさ」 
        「なにっ!」 
        你們的馬就是條垃圾、我講你馬垃圾又怎麼了嘛?爹有講錯嗎? 
      這話一講、師傅們聽到後已經是架勢要幹文王人了。 
       
      「怒るな、怒るな。こんなやせ馬の十頭ぐらい、おれならわけなくペロリとのみ込んでみせるぞ」 
      文人看人這樣子了、就講了句莫急、先讓爹跟你變個魔術、我能一口幫你們這十匹小馬兒全部吃了你們信吧? 
       
      「馬をのみ込む?」 
        「うそをつくな! のみ込めるものなら、今すぐのんで見せろ!」 
        「そうだ、そうだ。のんで見せろ!」 
      「いいだろう」 
      爹聽你到講雞巴! 
      好!你媽批現在就吃、要是一口㫘吃完我們十條就一起幫你弄了! 
      操你媽快吃啊! 
      好、莫急看到啊、好生看清楚了啊? 
       
      文王は立ち上がると、みんなが見ている前で一頭の馬の尻尾をつかみ、スーッと、お酒を入れていたとっくりの中に馬を押し込んでしまったのです。 
        「・・・・・・」 
        「・・・・・・」 
        文王這就也從板凳上面起身了、走到工人師傅的馬邊上、這就看到人文王幫馬尾一扯、不曉得怎麼就慢慢塞到自己的酒壺裡頭去了。 
      看到這馬入了壺、師傅們一個個懵逼著搞到玩不來了。 
       
      ウマ方たちはビックリして、声も出ません。 
      這事太過詭異、師傅們一個個也是瞬間安靜不敢再作聲。 
       
      文王は次から次へと十頭の馬をとっくりの中に入れてしまうと、とっくりをみんなの前に並べて、 
        「では、十頭の馬をひと口にのむぞ」 
        看到人文王幫十匹馬就這麼一條條接連塞到酒壺裡面去、完了又幫酒壺跟師傅們面前一放。 
        看清楚了吧?我這就一口啊? 
       
      と、とっくりの中身をうまそうにのどを鳴らしながら、飲み干してしまったのです。 
      就看到文王抱起壺一傾、一壺的酒液就這麼全數入喉了、這一口暢飲完人文王還直呼爽。 
       
      さあ、馬方たちの顔が青くなりました。 
        
        馬がいないと、仕事が出来ません。 
        
        馬方たちは文王の前に手をついて、 
        這一下就是師傅們樣子就不對頭了啦、反應過來了、也不敢不爽、只能跪到大仙面前求退了自己吃飯的傢伙、這㫘了馬貨是要讓哪個駝啦? 
       
      「文王さま。どうぞわしらの馬を返してくだされ。お願いしますだ」 
        「お願いしますだ」 
      と、何度も何度も頭を下げました。 
      一個個伏地不起嘴巴裡面喊大仙寬赦、要人過自己一條活路幫馬還回來。 
       
      「よし、返してやろう。その代わり、わしに思うぞんぶん酒を飲ませろ。どうだ?」 
        「へえ、へえ。そりゃあ、馬を返してくださるならば」 
        這就聽到大仙講話了、那好嘛、不過你們從我這裡搞走十匹馬不要請我吃酒吃舒服啊?怎麼樣?你們自己想。 
        好好好、大仙只管吃、只要這馬還能回來。 
       
      「どうぞ、どうぞ、お酒の方はいくらでも」 
      來來來、大仙幹酒、我這壺先過起你。 
       
      そこで文王は馬方たちの目の前で、四斗だる(→およそ、七十二リットル)のお酒を飲み干したのです。 
      這就十條工人師傅中了套、文王吃酒也上了道、一壺抱到一壺來、後面直到幫店家搞得連摻了水的假酒都再也提不出來、一個人足足幹了八九七十二斤之多、放手了。 
       
      「どれ、さすがに少し酔ってきた。・・・さあ、馬を返してやるから、ついてこい」 
      不行了、我這稍微也有了醉了去、你們趁現在扶到我跟我來、我退你們馬。 
       
      店を出た馬方たちは、文王のあとをぞろぞろとついていきました。 
        
        しばらく行くと文王は立ち止まって、指さしました。 
        「それ、馬はあそこだ」 
        十條師傅這就跟到文王婆屁股後面走啦。 
      差不多到地方了文王踋步一定、用手指了、你們馬都那裡停到的。 
       
      そこは広い墓場で、文王にのみ込まれたはずの十頭の馬が、のんびりと草を食べていたという事です。 
      就是這麼條墳頭草幾丈高的墓地、確實是師傅們的馬都悠閒到停到這裡幫草嚼到的。 
      おしまい 
        结束 
         
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