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イタリアの祝日について

イタリアの祝日について

イタリアの祝日について
(レポート ローマ大学東洋研究学部3年 カプート・コジモ)

 イタリアの主な祝日は全部で八つです。

 一月一日は、世界中の人たちと同じように、イタリア人も色々なご馳走を食べて新しい年を祝います。
 普通、親戚の家に集まって、面白い話をして笑いながら楽しく時を過ごします。
 しかし、僕は今年の一月一日は母と二人で家で静かに休息しました。

 一月六日の祝日はエピファニアと呼ばれています。
 キリストの生まれ故郷に向かう彗星を見た三人のアラビア王のエピソードに由来していますが、実際はベファーナというお婆さんのお祭りとしてのほうが有名です。
 ベファーナは北イタリアから広まった伝説です。
 それによると、このお婆さんは一月五日の夜中に、一年間ずっと良い子であった子供たちが壁に掛けた靴下の中に飴やお菓子などを入れてから、箒に乗って空を飛んで逃げ帰って行くのだそうです。
 お婆さんは過ぎ去った年を象徴しているので、贈り物をした後、急いで姿を消さなければならないからです。
 六日の朝、目を覚ました子供たちはにっこり笑ってお菓子を食べます。

 また、四月二十五日はナチズムからの解放を記念する祝日です。
 テレビでよく第二次世界大戦の映画をやります。

 五月一日は一日八時間の労働時間を要求して闘った工員たちの運動を記念する祝日です。
 この日は店が全部閉まります。

 そして共和国の祝日もあります。
 六月二日にローマの中心街をイタリアの陸軍や海軍や警察などが行進します。
 一九四六年六月二日にイタリアは王国から共和国に変わったのです。

 八月十五日の祝日もキリスト教の伝統に由来しますが、近頃の若者は古い伝統をほとんど忘れて、教会へ行く人も少なくなってきました。
 この日も閉店で、むし暑いですから、多くの人が海辺へ向かいます。

 十月一日は全ての聖人を祝うキリスト教の祝日です。
 ケルト地方の伝説から来ているそうです。
 ケルト暦の新年の第一日にあたる十月一日に聖人への祈りがささげられていたそうです。

 最後にクリスマスは聖書によると十二月二十五日に生まれたキリストを祝う祭です。
 でも、この日は赤い毛糸のコートを着て、赤い帽子をかぶって、真っ白なひげを生やしたサンタクロースというお爺さんのことで子供たちに覚えられています。

 最後にキリストが復活したことを祝うイースターもありますが、毎年同じ日ではありませんから、その日にちをここに書くことはできません。

以上

※ 「イタリアの祝日について」は、ローマ大学で日本語を勉強されている カプート・コジモさんのレポートです。

 イタリアは色々な理由で休みが長いため、総計でも360時間ぐらいの学習時間しかないそうです。
 このレポートは祝日を通じて、イタリアの習慣が楽しくご紹介されています。

おしまい

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