こどもの病気相談所 > 予防接種の豆知識
BCG
予防する病気
BCG は、結核菌による感染を予防するために行われます。
無料で摂取できる年齢は生後6カ月未満(3〜5カ月推奨)の間だけなので要注意。
それ以降は任意摂取(有料)となりますが、費用は市町村が負担する場合もあるので相談しましょう。
BCGは集団接種の場合が多いので、体調不良などで摂取を受けられなかったときは、特に気をつけて下さい。
接種期間
生後3ヶ月〜1才まで
接種方法
1.検温と問診
まず接種のために体温を測り、予診票に記入します。
医師が予診票を見ながら質問をし、赤ちゃんの体調をチェックします。
問題がないようなら、医師OKのサインをします。
2.予診票にサインする
赤ちゃんがこの予防接種を受けることに同意するというサインを保護者がします。
3.接種します
上腕の外側の接種を受けるところを消毒したあと、スポイトを使って、溶解液でとかしたワクチンをたらします。
次に腕にたらしたスタンプをよく伸ばし、なじませたら、スタンプを上下に2回押します。
このときワクチンが体内に入るように強めにしっかり押されるので、赤ちゃんをしっかり抱いて下さい。
スタンプには9本の針がついているので、合計18個の針の穴がついているはずです。
まれに、押し方が不十分で針の穴が少ない場合が有りますが、数箇所あれば大丈夫です。
4.そのまま自然乾燥
接種後は、ワクチンが確実につくように、自然に乾燥させます。
乾く前にさわったり、服を着るときにワクチンが取れないように注意してください。
反応
接種後から体内で病原菌がふえ始めまるので、発熱や発疹などの軽い症状が出ることがあります。
十分な免疫ができるまでに約1カ月が必要なので、次の予防接種は4週間あけなけれぱ受けられません。
通常の反応として、接種後2〜3週間で、接種したところに赤いポツポツができて小さくうみを持ったりすることがあります。
4週間くらいすると、かさぶたができて治ります。
副作用
接種後4〜6週間くらいの間に1才未満では1000人に8人、1才以上では1000人に4人の割合でわきの下のリンパ腺が腫れることがありますが、2〜3ヶ月ほどで自然消滅します。
ただし、大きくはれたり、化膿して自然に破れてうみが出てくるような場合は、医師にみてもらいましよう。
その他
BCGを接種すれぱ、結核性髄膜炎などは80%、肺結核も50%は予防できます。
以前は、生後4歳未満の乳幼児を対象に、まずツベルクリン反応検査(ツベルクリン注射を接種した48時間後に、注射をした箇所の腫れ具合の大きさを判定)をして、陰性が出た場合にBCGを接種していました。
平成17年4月からは、結核予防法の改正により、乳幼児期の重症結核などを早期に予防する観点から対象年齢が生後6カ月未満に引き下げられ、ツベルクリン反応検査は行わず、直接BCGを接種することになりました。
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