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オオカミ
オオカミ(Wolf)は、ジャッカルや犬(いぬ)に近縁(きんえん)の大型(おおがた)の食肉類(しょくにくるい)で、かつてはアジア、ヨーロッパ、北(きた)アメリカにひろく分布(ぶんぷ)していたタイリクオオカミと、現在(げんざい)はアメリカ合衆国(がっしゅうこく)南部(なんぶ)とテキサス州(しゅう)に生息(せいそく)するアメリカアカオオカミの2種(2しゅ)がみとめられ、さまざまな亜種(あしゅ)が存在(そんざい)します。
日本(にほん)には1904年(ねん)ごろまで、本州(ほんしゅう)、四国(しこく)、九州(きゅうしゅう)に小型(こがた)で日本(にほん)の固有種(こゆうしゅ)ニホンオオカミ、北海道(ほっかいどう)にタイリクオオカミの亜種(あしゅ)エゾオオカミなどが生息(せいそく)していましたが、その後(ご)絶滅(ぜつめつ)しました。
オオカミは草原(そうげん)や森林帯(しんりんたい)をはじめ、高山(こうざん)をのぞけばどこでも生活(せいかつ)でき、協調的(きょうちょうてき)な群(む)れをつくり、食物(しょくもつ)をさがします。
主(おも)な獲物(えもの)は小動物(しょうどうぶつ)や鳥(とり)で、イチゴ類(るい)なども食(た)べます。
群(む)れになるとシカ、トナカイ、ヒツジ、その他(た)の大型動物(おおがたどうぶつ)も攻撃(こうげき)してとらえることができますが、ふだんはあまり無理(むり)をせず、弱(よわ)っているか、老獣(ろうじゅう)、幼獣(ようじゅう)などつかまえやすい相手(あいて)をえらんで攻撃(こうげき)します。
生(い)きた獲物(えもの)がみつからない場合(ばあい)には、腐肉(ふにく)を食(た)べることもあります。
オオカミの巣(す)は、洞窟(どうくつ)や木(き)の幹(みき)にあいたうろ、藪(やぶ)、あるいは自分(じぶん)で地面(じめん)にほった穴(あな)などで、繁殖期(はんしょくき)の春(はる)には、1〜11頭(とう)の子(こ)をうみます。
狩(か)りにでた成獣(せいじゅう)は、巣(す)にもどってから食物(しょくもつ)をはきもどして子(こ)にあたえます。
東(ひがし)ヨーロッパやアジアでは、まだ個体数(こたいすう)が多(おお)いものの、西(にし)ヨーロッパではわずかな個体群(こたいぐん)がのこるだけで、北(きた)アメリカの個体数(こたいすう)も大(おお)きく減少(げんしょう)しています。
オオカミが登場(とうじょう)する、主(おも)な昔話(むかしばなし)。
・人間(にんげん)に飼(か)われるようになったけもの
・赤(あか)ずきんちゃん
・オオカミと七匹(7ひき)の子(こ)ヤギ
・動物(どうぶつ)のことば
・スーホーの白(しろ)いウマ
・ズルタンじいさん
・オオカミ男(おとこ)