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6月2日のイソップ童話
  
  
  
小ガラスと大ガラス@
    小ガラスの中に、とくべつからだの大きいのが1羽いました。この大きな小ガラスは、自分のなかまをけいべつして、
  「こんなチビといっしょにいてもつまらない。大ガラスのところへいこう」
  と、大ガラスのなかまに入ろうとしました。
    けれども、小ガラスは大ガラスと姿も声もちがうので、大ガラスたちは、
  「へんなやつがきたぞ」
  と、よってたかって、この小ガラスを追い返しました。
    大きな小ガラスは、しかたがないので、小ガラスのところへ戻りましたが、小ガラスはけいべつされたことに腹を立てていましたから、もうなかまに入れてくれません。
    こうして、大きな小ガラスはひとりぼっちになってしまいました。
  
    これは、人間にもあてはまる話です。
    べつのグループにいくときは、よく考えてから行動しましょう。
おしまい