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      福娘童話集 > 百物語 > 三月 
      3月3日の百物語 
         (3月3日的日本鬼故事) 
          
         
  カエルの恩返し 
  蛤蟆報恩 
   
  ・日本語 ・日本語&中国語 
       
      ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
      
       
      投稿者 「にっぽんいち一生懸命な昔ばなし」  にっぽんいち一生懸命な昔ばなし 
      
       
      
       
      
       
      
      
      むかしむかし、ある村に、おばあさんと美しい娘が二人で暮らしていました。 
        到好久以前、一個村、有個婆和他女住一起。 
       
      ある年の田植えの季節に、おばあさんは町へ買い物に出かけました。 
        有年種田、婆婆就到街上買東西。 
         
      帰りに田んぼのあぜ道を歩いていると、ヘビがカエルを追いつめて、今にも飲み込もうとしています。 
        回來就走到田邊上、蛇就纏到蛤蟆、馬上就要一口吞了。 
         
      「これこれ、何をする。許しておやり。欲しい物があれば、わしがやるから」 
      婆婆就喊蛇幫蟾放了、港蛇要甚麼自己可以解決。 
       
      カエルを可愛そうに思っておばあさんが言うと、ヘビはおばあさんの顔を見上げながら言いました。 
      婆娘也是在意蛤蟆 
        蛇也就開條件了。 
         
      「それなら、娘をわしの嫁にくれるか?」 
      那我就要你女嫁起我。 
       
      おばあさんは、ヘビの言う事などとあまり気にもとめずに、 
        婆婆也米港甚麼 
         
      「よしよし。わかったから、カエルを逃がしてやるんだよ」 
      就港好、要蛇幫蛙放了。 
       
      と、返事をしてしまったのです。 
       
      すると、その年の秋も深まった頃、若い侍(さむらい)が毎晩娘の部屋へやって来て、夜がふけるまで娘と楽しそうに話していく様になったのです。 
      後面天氣轉涼也入秋了、就有個年輕人每夜往女兒屋裡跑、一直扯淡到半夜。 
       
      そんなある日の事、一人の易者(えきしゃ)が家の前を通りました。 
        再幾日、屋門口過路條風水師傅。 
         
      おばあさんは易者を呼び止めると、娘には内緒で毎晩の様にやって来る若い侍の事を占ってもらいました。 
      婆婆就幫人招呼過來、就喊他算一哈自己女每天晚上偷偷帶回來的這條男的。 
       
      すると易者は、こんな事を言いました。 
      師傅就港。 
       
      「ほほう。 
        
      その若い侍の正体は、ヘビじゃ。 
      那是條蛇 
       
      ほうっておくと、娘の命はなくなる。 
      你在不想個辦法、你女就米得了 
       
      娘を救いたいのなら、裏山の松の木にワシが卵をうんでおるから、その卵を侍に取ってもらって娘に食べさせるんじゃな」 
      你要救你屋女、就日弄年輕人上後山的松樹上取蛋、港你女要吃、那是條大鷲的窩。 
       
      おばあさんはビックリして、この話を娘にしました。 
      婆婆曉得這麼條事幫自己骸一跳、跟到也是港起自己女聽了。 
       
      娘もおどろいて、その晩やって来た若い侍に言いました。 
      他女曉得是蛇、也就對年輕人港了。 
       
      「実は最近、とても体がだるいのです。 
      港自己最近身體不舒服 
       
      元気をつけるために、裏山の松の木に巣をつくっているワシの卵を取って来て食べさせてくださいな」 
      就喊年輕人去掏鳥蛋 
       
      「よしよし、そんな事はたやすい事よ」 
      年輕人還港簡單。 
       
      次の日、若い侍は裏山へ行って、ワシの巣がある高い木に登っていきましたが、その時、いつの間にか若い侍はヘビの姿になっていたのです。 
      一上山、這就開始爬樹、不到一哈、就從人變成蛇了。 
       
      そして木をよじ登って巣の中にある卵を口にくわえたとたん、親ワシが戻って来ました。 
      爬到窩裡幫蛋往嘴巴裡面一叼、大鷲就飛過來了。 
       
      親ワシは鋭い口ばしで、大事な卵をくわえたヘビを何度も突きました。 
      鷲就護自己蛋、用喙一直戳蛇。 
       
      そしてヘビは頭を食いちぎられ、血だらけになって木から落ちていきました。 
      後面蛇腦殼也爛了、到處都是血從樹上絆落來。 
       
      その頃、あの易者がまたおばあさんの前に現われると、おばあさんに頭を下げて言いました。 
      風水師傅這個時候又出現到了婆面前、好甚跟婆婆港。 
       
      「実はわたしは、いつぞや田んぼのあぜ道で命を救われたカエルなのです。 
      其實我是蛤蟆、就是那天那條。 
       
      娘さんの体には、まだヘビの毒が残っております。 
        你女身體裡面還留得有蛇毒。 
         
      これからは毎年、三月三日の節句(せっく)にお酒の中に桃の花びらを浮かべてお飲みください。 
      就喊婆婆每年三月三桃花開的時候、幫花瓣加到酒水裡面讓女吃落去。 
       
      そうすればヘビの毒ばかりではなく、体にたまったどんな毒もみんな消えて、きれいになりますから」 
      不止是蛇毒、體內的甚麼病氣都散了、人就一定好。 
       
      そう言うと目の前の易者の姿はたちまち消えてしまい、一匹のカエルが庭先の草むらの中へピョンピョンと飛んでいったのです。 
      港完風水師傅也就變回蛤蟆、一跳一跳的往草裡面去了。 
       
      桃の節句で、お酒の中に桃の花びらを浮かべて飲む様になったのは、この時からだという事です。 
      這也就是上巳飲桃花酒的由來。 
      おしまい 
        结束 
         
        (回到上一页) 
         
        
 
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