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福娘童話集 > 百物語 > 三月
3月30日の百物語
(3月30日的日本鬼故事)
二人幽霊
雙鬼
・日本語 ・日本語&中国語
※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先
投稿者 「櫻井園子」 櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》
むかしむかし、あるお寺のお墓に、幽霊が出るとのうわさがありました。
到好久以前、廟墓地裡面有幽靈出來的傳聞。
その幽霊は二人で、特に悪い事をするわけでもなく、ただ仲良く話し合うだけだそうです。
這兩條幽靈也不害人、就到一起光港話。
「幽霊が二人でおしゃべりするなど、聞いた事がない。・・・よし、おれが確かめてやる」
就有人想去看哈子、這幽靈扯淡是甚麼樣子的。
うわさを聞いた男が、一人でお墓に行きました。
一個男的就往墓地跑
やがて、草木も眠る、うし三つどき(→午前二時ごろ)。
半夜三更、夜深人靜
ヒソヒソッ、ヒソヒソヒソッ。
聲音
どこからか、話し声が聞こえてきました。
哪裡人有到港話、聽到了。
男が声をたよりに墓石の間をぬっていくと、小さな墓石のそばに男と女の幽霊がいて、手を取り合って言葉をかわしています。
男的就順到聲音、就看到一塊小碑邊上、男鬼和女鬼遷到手到幽會。
男の幽霊はまだ三十前ですが、女の幽霊は六十を過ぎたおばあさんでした。
男的壯年三十、女的都有六十多老婆婆了。
(年の離れた親子、・・・いや、ばあさんと孫の幽霊かな?)
老年得子?不對、是婆孫啊?
男はじっと幽霊の話を盗み聞きしましたが、話の内容からすると二人は夫婦の様です。
男的隔牆有耳、偷偷聽、談話內容、竟然是一對夫妻。
「うわさ通りに幽霊がおしゃべりしているが、しかし夫婦にしては、こんなに年が違うのはおかしい」
果然和傳言一樣是有幽靈到港話、但是是夫妻、這也差太遠了。
次の朝、男はお寺の和尚(おしょう)さんに昨日の事を話して、お墓まで来てもらいました。
第二天男的幫廟裡面的和尚這個話一港、還幫他拉到現地方。
「確かこの辺りの墓に、二人の幽霊が現れたのですが、・・・えーと、どの墓だったかな?」
就是昨天這個墳墓、唉、是到甚麼地方啊?
男が昨日のお墓を探していると、和尚さんが小さな墓石の前で足を止めて言いました。
和尚看男的到邏、直接到一塊碑前面停落來
「それはきっと、このお墓でしょう」
肯定就是這個了。
「ああ、それそれ、その墓だ。和尚さん、よければその男的墓のいわれを教えてくれませんか?」
對對對、就是這個、男的就問和尚這塊碑的脈絡。
すると和尚さんは、男にこんな話をしました。
和尚就港
「このお墓は四十年近く前の物で、若い奥さんを残して死んだ男のお墓です。
四十年前、男的先走、留年輕女的守寡。
残された奥さんは長生きをして、数年前に六十を過ぎて死んでしまいました。
女的一活就是六十年、前幾年也走啦。
奥さんの遺言で先に死んだ夫のお墓に埋めてあげましたが、奥さんには子どもも親類もいなかったので、誰もお参りに来てくれる者がおらず、未だに成仏できないでいるのでしょう」
遺言就是交待埋到一起、也覓(沒)得子女親戚、就無人悼喪、現在也是還覓解脫。
和尚さんの話を聞いて、男は二人の幽霊の年が違うわけがわかりました。
男的這也曉得脈絡了、為甚麼年級差那麼多。
「死んで幽霊になっても仲むつまじくするなんて、うらやましい話だ。おれも、いい嫁さんを見つけなくちゃ」
男的看別個做鬼都還到一起、也是一段佳話、就想自己趕快也邏個堂客。
男は和尚さんに頼んで、二人が無事に成仏できるようにお経をあげてもらいました。
這後面也是拜託和尚唸經、幫這兩個鬼超度了。
おしまい
结束
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