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福娘童話集 > 百物語 > 七月
7月4日の百物語
(7月4日的日本鬼故事)
狩人とネコまた
獵人跟兩尾妖貓
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、あるところに、とても腕のいい狩人(かりゅうど)がいました。
到好久以前、一個地方、有個經驗老道的獵人。
狩人は毎日、犬を連れて山に入って獲物をとっていました。
獵人每天帶狗上山打獵。
ところが、ある日の事。
就有天
「おかしいな。今日は、獲物がちっともおらん」
今天怎麼是一條野都覓(沒)打到。
狩人は獲物をもとめて、いつしか山奥に入り込んでしまいました。
為求獵物、獵人是越走越深入、到山好裡頭去了。
「これは困った。日が暮れて、帰り道が分からぬ」
這爛啦、天黑了、邏不到回去的路了。
ふと前を見ると、向こうに家の明かりが見えました。
腦殼一抬、前面怎麼還有條屋子燈亮到了哦。
「ありがたい。今夜はあそこで、泊めてもらおう」
獵人想今天就到這裡幫夜過了。
狩人が明かりをたよりに進むと小さなあばら家があって、一人のおばあさんが住んでいました。
獵人就沿到光亮走、這就看到了一個小小的爛棚棚、一個老婆子住到裡面的。
「すみません。日が暮れて、難儀しております。どうか、一晩泊めてもらえませんか?」
這就敲門打聽問啊、看可以讓自己留個晚上吧。
するとおばあさんは、狩人が連れている犬を見て言いました。
老婆看到了獵人帶過來的狗。
「食う物はねえが、それでいいなら泊まるがいい。ただし、犬はしっかりと外につないでおれよ。家に入れると、おらのネコに食われてしまうでな。いっひひひひ」
就港自己屋裡覓吃的東西、你住倒是可以、還有我屋養的有貓、你帶的狗要放外面、不然就要被我屋貓吃的、這就開始怪笑。
「ネコが犬を食う?」
貓吃狗?
狩人が家の中を見回すと、かまどのそばに一匹のネコがいて、うつらうつらと居眠りをしていました。 獵人屋裡轉了一圈、看到灶台邊上是有一條貓、迷迷糊糊睡到哪裡的。
「何を馬鹿な事を。おらの犬は、クマでもイノシシでも倒す犬だ。あんなネコごときに、食われるはずがなかろう」
扯卵談、我這狗、連豬熊都可以殺、你屋這條小貓、怎麼得可能幫我狗吃了啦。
「いいや、おらのネコは、なみの強さでねえ。うそと思うなら、けんかさせてみるか?」
你是不曉得我屋的貓有好厲害、不相信、那就打一架。
おばあさんが言うと、かまどのそばのネコがあくびをしながら、金色に光る目を開きました。
貓好像也是聽到婆子港話了、打了個哈欠、眼睛一開、裡面冒的是金光。
確かに強そうなネコですが、犬に勝てるなんて信じられません。
我看你屋貓厲害是厲害、但是可以贏狗我硬是不信。
狩人は、おばあさんに馬鹿にされていると思い、少し腹を立てながら言いました。
獵人覺得這老婆子就是專門到慪自己。
「おおっ、のぞむところだ。どちらが強いか、勝負させてみよう」
你要比、我就跟你比。
狩人が犬をけしかけてネコと闘わせて見ると、驚いた事に犬はたちまち殺されてしまいました。
獵人這就呼狗啦、那曉得自己的狗二哈(下)就著貓爪子過舞死了。
「・・・そっ、そんな馬鹿な」
啊!
狩人はくやしくて、夜が明けると同時に村へ飛んで帰りました。
獵人這就憋屈啦、天一剛亮這就馬上回村子裡面了。
そして狩人は、もっと強い犬を連れて戻ってきたのです。
這次就拖條更厲害的狗上山了。
「ばあさま、悪いがもう一度勝負だ!」
這就要婆子跟自己的新狗來比哈子。
ところがまたも、狩人の犬はおばあさんのネコに殺されてしまったのです。
但是老婆子的貓又是二爪子幫獵人的狗過舞覓得了。
「駄目だ。あのネコに勝つには、もっと強い犬でないと」
不行、要贏這貓我需要更加厲害的狗。
狩人がとぼとぼ歩いて行くと、村はずれのお墓に、のら犬がたむろしています。
獵人輸了回去之後就氣到就到處走啊、覓得目的、走到個村郊外墓地、一群野狗蹲到這邊的。
狩人は木の陰に隠れて、強い犬がいないかとながめていると、そこに旅のアメ売りが笛を吹きながら通りかかって、犬たちに近づいていきました。
獵人就躲到樹後頭步、就想看裡面有覓有一條好狗、這時有個吹笛子的賣糖人過路、靠近野狗群。
「はて? 不思議な事をするアメ売りじゃ」
賣糖人這是到搞甚麼?
狩人が見ていると、アメ売りはくるっとトンボ返りをして、大きな犬の姿になりました。
獵人看到眼裡、賣糖客這就跳起來到空中幫跟頭一翻、變到變到就變成條大狗了。
突然現れた強そうな犬に、のら犬たちは尻尾を巻いて逃げてしまいました。
看到這條烈犬、其他野狗就都夾起尾巴跑路了。
「おおっ、この犬なら大丈夫だ。ばあさまのネコに勝てるぞ。この犬に頼んで、二匹の犬のかたきをうとう」
哈、要是這條狗、婆子的怪貓也肯定不到話下、我要用這條狗、幫我那二條死了的狗贏回來。
狩人がアメ売りの後をつけて行くと、アメ売りは一軒の宿屋に泊まりました。
獵人就一直跟到賣糖的屁股後面、糖客這就到一個客棧落踋了。
狩人は宿屋に入っていくと、アメ売りの部屋に行って今までの事を全て話しました。
獵人進去就直接邏賣糖的了、進到屋裡、也是幫發生的事全部港了出去。
「そんな訳だから、お前さんにネコをやっつけてもらいたい」
言明自己要請別個上山弄貓。
「なるほど。
お前さんの犬を二匹も殺したそのネコは、おそらく、『ネコまた』だろう。
我曉得了、殺你二條狗的貓、我估計就是貓又、覓錯了。
『ネコまた』とは、年老いたネコが妖力を持って、尻尾が二股に分かれた化けネコだ。
貓又就是老貓化妖、擁有異能、尾巴分開二束叉到的。
『ネコまた』なら、犬が負けても不思議はない。
だが、わしなら勝てるぞ」
要是貓又的話、幫狗弄了也不是覓得可能、但是贏不了我。
「ありがたい。では頼む」
獵人這就好高興、幫這事託付起面前人了。
「任せておけ。ただし、わしが『ネコまた』を負かしても、ばあさまが怒って襲ってくるだろう。
這案子我接了、但是幫貓又弄了之後、老婆子那邊肯定也要有事。
ばあさまの正体は、年を取った大ザルじゃ。
婆子也是條老猴精。
何百年も年を取り、『ネコまた』を操るほどに妖力を手に入れた化け物ザルだから、わしでもたやすくは退治出来ん。
活了有好幾百年、妖力之甚、到達可以操縱貓又的程度、他要是現了原型、我到時也不好處理了。
なにしろ化け物ザルは、全身を針金の様に丈夫な毛で覆われているからな。
而且猴妖全身遍佈針頭一樣的尖毛保護自己。
わしがすきをみて、ばあさまの手を上げさせるから、そこを逃さず、お前さんが鉄砲でわきの下を撃ってくれ。
我到時就製造機會、誘他出手幫手抬起來、這個時候你就莫跑、用火槍射他腋下
わきの下なら毛が少ないから、鉄砲で倒せるはずだ」
哪裡的針毛比較疏稀、用火槍應該有效。
「よし、わかった」
好、我記得了。
こうして狩人はアメ売りが化けた大きな犬と、おばあさんの家に乗り込んでいって、ネコまたと闘わせました。
獵人這就帶到糖客變化的狗、進到婆子屋了、繼續貓狗斗。
そして犬がネコまたをやっつけると、おばあさんは顔を真っ赤にして怒りました。
婆子看到狗幫自己貓弄了、一哈脾氣就上來了。
「ウキーッ! よくもわしのネコまたを殺してくれたな!」
我貓死啦!我貓死啦!
おばあさんは大ザルの正体を現して、猟師に襲いかかりました。
婆子馬上現了原型對到獵人過來了。
「なにくそ。化け物め!」
跟爹爬!
ズドーン!
槍響
猟師が化け物ザルの心臓に鉄砲を打ち込みましたが、針金の様な毛に覆われた化け物ザルの体には、鉄砲の玉は通用しません。
獵人對到心臟就是一槍、針毛護體、火槍也是徒勞。
(そうだ、わきの下を撃たねば)
要打他腋毛底下
獵人一哈想起來了
その時、アメ売りの化けた犬が化け物ザルに噛み付いて、化け物ザルの手を上げさせました。
這時糖狗幫猴婆一豺(咬)猴婆抬手了、就要幫狗弄了。
(いまだ!)
現在!
ズドーン!
槍響
狩人の撃った鉄砲の玉は見事に化け物ザルのわきの下に命中して、化け物ザルを退治する事が出来たのです。
獵人一槍、猴子婆的腋窩就爛啦、這就攻略完畢。
おしまい
结束
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