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        福娘童話集 > 百物語 > 十二月 
      12月10日の百物語 
         (12月10日的日本鬼故事) 
          
         
地獄めぐり 
地獄行 
 
・日本語 ・日本語&中国語 
       
      ※本作品は、読者からの投稿作品です。 投稿希望は、メールをお送りください。→連絡先 
      
       
      投稿者 「もちがたる。」 
       
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      投稿者 「櫻井園子」  櫻井園子エス代表 《櫻井園子キャンドルWEB販売》 
       
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      投稿者 「ちょこもち」  ちょこもち 
      
       
      
      
      
      むかしむかし、日光(にっこう)の寂光寺(じゃっこうじ)というお寺に、覚源上人(かくげんしょうにん)というお坊さんがいました。 
        到好久以前、日光(地名)的寂光寺、有條喊覚源上人的和尚。 
         
      ある日の事、上人(しょうにん)は、横になって休んだままの姿で死んでしまったのです。 
        這上人就有天睡到睡到死了。 
         
      しかし、上人の体はまるで生きているように温かく、肌も普通の色です。 
      但是這不敗金身、體溫還留到的。 
       
      確かに息もしていませんし、心臓も止まっているのですが、普通の死人とは違います。 
      氣都斷了、心臟也停了、可以確定已經死了。 
       
      「・・・どうすれば、いいだろう?」 
      這要怎麼搞哦? 
       
      人々は困ってしまい、どうしたものかと考えているうちに十七日が過ぎてしまいました。 
      這不曉得怎麼搞、人死了一直嵒(拖延)到、這就十七天過去。 
       
      すると突然、上人がパッチリと目を開けたのです。 
      上人還陽了。 
       
      「おおっ! 開いたぞ、目が開いた。生き返ったぞ!」 
      我日!活了!活了! 
       
      上人は心配そうに集まっていた人々を見回して、今の状況を理解しました。 
      上人看到這麼多人圍到自己、也是曉得是條甚麼案子了。 
       
      「どうやら、わしは今まで死んでいたようだな。 
        
        みなさん、ご心配をおかけしてすまなかった。 
        
        実はわしは、たった今、めいどの旅から帰ってきたところなのじゃ。 
        
        ちょうどよい、みなさんにぜひ話しを聞かせたい」 
        看起來我是死了一躺啊 
        讓你們受驚了 
        實際上我的確是幫地府去了一道 
        既然大家人都齊了、那我也講了。 
         
      そう言って、上人は不思議な話しを始めました。 
      上人這就講自己的遭遇。 
       
      「ふと気がついたわしは、雲に乗ってまっ暗闇の中を、どこまでもどこまでも進んで行ったんじゃ。 
      我這一開眼、人就到雲上的、這就不曉得是要幫我往甚麼地方帶。 
       
      すると、炎に包まれた山門(さんもん)があってな、そこには鬼が立っておった。 
      這就一條燒燃起來的大火門、一條鬼幫門守到的。 
       
      これが有名な地獄門(じごくもん)だと、わしは思った。 
      我認為這條可能就是別個講的地獄門了。 
       
      門をくぐるとそこは閻魔(えんま)堂でな、閻魔大王の前には大勢いの人々が並んでおり、その人々を閻魔大王が裁くのじゃ。 
      這進門就是閻王室、好多人幫隊排到的、這就等到審判。 
       
      一番前の男が閻魔大王の前に引き出されると、こう言った。 
      這就最前面的男的。 
       
      『大王さま、あっしは地獄に落ちる様な事は、何もしちゃぁー、いませんぜ』 
      閻王閻王、我㫘作過甚麼下地獄的壞事啊。 
       
      すると閻魔大王は、恐ろしい声で怒鳴った。 
      閻王聽到就一唏。 
       
      『黙れ! お前は犬を三匹、ネコを六匹、殺したであろう!』 
      準你講話了啊!三條狗!六條貓!都你殺的! 
       
      『へい、確かに。・・・しかし、犬やネコを殺しても、地獄へ落とされるんで?』 
      啊!我違殺幾條畜生也要下地獄啊? 
      『当たり前だ! 例え虫一匹とはいえ、命のありがたみは人間と同じ、面白半分で殺せば罪となる。お前は地獄へ行き、五百年間、鉄棒で打たれ続けるがよい!』 
      當然!你殺的是條蟲也是條命、也要和你的命去抵、而且你是好玩尋個開心幫貓狗打死、有罪、你這要下地獄用鐵棒頭刷五百年才可以翻身。 
       
      閻魔大王が言うと鬼たちがやって来て、その男を引きたてて行ったんじゃ。 
        閻王話一放完、這就來一群鬼、幫男的拉走了。 
         
      『次、前に出い!』 
      第二個! 
       
      『へん! どうとでも好きにしろ! 地獄行きは覚悟の上だ』 
      你想怎麼判就怎麼判!反正我下地獄穩了! 
       
      『そうか。お前の様に反省の色がない奴が、もっとも罪が重い。お前が行くのは黒縄地獄だ。そこで一千年の間、熱く焼かれた鉄の縄で体をしばられ続けるのだ。よし、次!』 
      好啊、你這種連想改錯的心都㫘得的人、我要罰你更狠、我要你下黑繩地獄、要用條燒的非紅的鐵索子幫你捆起來巴(燙)一千年。 
       
      こうして閻魔大王は、地獄に落ちた人間を次々に裁かれていってな、そしてとうとう、わしの番が来たんだ。 
      這就一個一個來、最後就到我啦。 
       
      すると閻魔大王は、こう言ったのじゃ。 
      閻王就跟我這麼講。 
       
      『覚源(かくげん)よ、お前をここへ呼んだのは、罪人(つみびと)としてではない。 
      就講這裡不是我該來的地方。 
       
      お前も見ておったように、近ごろは地獄へ来る人間の数が増えるばかりだ。 
      你也看到了、最近下地獄的人是越來越多。 
       
      これは、生前に悪い事をすれば、死後に地獄へ落ちるという事を忘れているからではなかろうかと思ってな。 
      是不是以為這人作了惡事就不得下地獄了、還是忘記了? 
       
      そこで人々に説教(せっきょう)する役目のそなたに、地獄の恐ろしさをよく見てもらって、ここへ来る人間が一人でも少なくなるよう、人々に話してもらいたいのじゃ』 
      我這就招你過來專門讓你看哈子地獄的慘狀、想借你之口傳達、也是想讓來我這裡的人少上一些。 
       
      と、言うわけで、わしは地獄巡りをする事になった。 
      我就這麼到幫地獄轉了一個圈。 
       
      地獄ではな、どんなに苦しくても死ぬ事は出来んのじゃ。 
      到地獄裡面、人再怎麼痛苦都是不得死的。 
       
      たとえ体を切り裂かれても、いつの間にか元へ戻っていて、永遠に苦しみが続くのじゃ。 
      就算開腸破肚、四體流膿、還是幫你還原起來、繼續折磨你。 
       
      重い荷物を背負って、針の山を登って行く人々。 
      搬嵒頭爬針山。 
       
      熱い血の池で、もがき苦しむ人々。 
      幫人煮成血池。 
       
      地獄にはそんな人々の叫び声や、うめき声が続いておる。 
      這就聽到裡面一直叫一直唏。 
       
      『よいか、死んでまでこんな苦しい思いをする事はない。人間は、こんなところへ来てはならんのだ』 
      現在曉得吧、要是不想死了之後來地獄受苦、那就千萬莫讓自己下地獄。 
       
      と、閻魔大王が言うたんじゃ。 
      閻王就講了。 
       
      『よくわかりました。この覚源、残る人生をかけて、一人でも地獄へ来る人間が少なくなりますように、説教を続けましょう』 
      我現在是更加瞭解了、從現在開始我要幫自己的後半生全部用到勸人行善上。 
       
      閻魔大王にこう約束して、わしは地獄から帰って来たのじゃ」 
      和閻王這麼講好、我自己也過從地獄回來了。 
       
      その後、上人は一人でも多くの人が地獄の苦しみから救われる様にと、地獄の話を語ったという事です。 
      後面上人碰到人就幫這話跟別個講、也是希望別個可以作點善事、也是救自己。 
      おしまい 
      结束 
         
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