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6月6日の世界の昔話
にほんご(Japanese) ←→ にほんご(Japanese) & えいご(English) ←→ えいご(English) むかしむかし、ある国に王子さまがいました。 そこで王子さまは世界中を旅して回り、どこから見ても完全なお姫さまを探しました。 ところがどのお姫さまも、美人でなかったり、品がなかったりして、どうしても王子さまのおめがねにかないません。 王子さまはガッカリして国へ戻ると、すっかり気持ちが沈んでしまいました。 「わたしは王子さまがお探しになっている、本物の姫です」 まず一粒のエンドウ豆を置き、その上にしきぶとんを二十枚も重ねて、さらに二十枚の羽根ぶとんをかけた上に娘を寝かせたのです。 すると娘は、眠そうな目をこすりながら、 「はい。ベッドの下に、何かが入っていたのではありませんか? 背中に、あざがついてしまいました」 だって、たった一粒のエンドウ豆であざが出来てしまうなんて、ふっくらしたベッドでしか寝た事のない人に決まっています。 こうして王子さまは、やっと本物の完全なお姫さまをおきさきとしてむかえることが出来たのです。 おしまい |
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