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6年生のイソップ童話
ライオンとロバとキツネ
ライオンとロバとキツネが、なかまになって、いっしょに狩(か)りにいきました。
たくさんのえものがとれたとき、ライオンはロバに、えものを分けてくれとたのみました。
ロバは、全体を3等分して、
「ライオンさんから、どうぞ1つおとりなさい」
と、いいました。
ライオンは腹(はら)を立てて、ロバに飛びかかって、食い殺してしまいました。
そして、こんどはキツネに分けてくれとたのみました。
キツネは、くずのようなきれはしを、すこし自分にとっただけで、のこりのぜんぶをライオンに、
「どうぞ、おとりなさい」
と、すすめました。
ライオンが、
「こういう分け方を、だれからおそわったのかね?」
と、聞きますと、キツネは、
「ロバくんの不幸な死にかたです」
人は人の不幸を見ることによって、りこうになるものだと、この話はおしえています。
人の失敗を参考にして、自分がうまく物事をすすめるのは、ひきょうなことではありません。
おしまい
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