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6年生のイソップ童話
金づかいのあらい若者(わかもの)とツバメ
金づかいのあらい若者(わかもの)が、お金をつかいはたし、持っていたものを売りつくして、とうとう、外套(がいとう→オーバー)一枚しかなくなってしまいました。
そのとき、1羽のツバメを見かけました。
それは、ほかのツバメよりもとくべつに早くわたってきたツバメでした。
でも、若者(わかもの)はツバメを見たとたん、
「ああ、春だ。もう、外套(がいとう)はいらないな」
と、さっそく外套(がいとう)を売りにいきました。
ところが、その後、天気が悪くなり、寒さが戻(もど)ってきました。
若者(わかもの)がブルブルふるえながら歩いていると、ツバメがこごえ死んでいました。
若者(わかもの)はいいました。
「やれやれ、しょうがないやつだ。おまえとおれと両方がこんなみじめな事になったのも、おまえのせいだぞ」
この話は、どんなことでも、行う時期をまちがえると、とんでもないことになるとおしえています。
おしまい
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