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2年生の江戸小話(えどこばなし)
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鬼(おに)は外(そと)
今日(きょう)は、節分(せつぶん)です。
近所(きんじょ)の、あちらの家(いえ)からも、こちらの家(いえ)からも、
「鬼(おに)は外(そと)、福(ふく)は内(うち)」
と、幸福(こうふく)をまねき入れるための、豆(まめ)まきの声(こえ)がきこえてきます。
この家(いえ)では、主人(しゅじん)が外出(がいしゅつ)したまま帰(かえ)って来(き)ませんので、おかみさんが、店(みせ)のこぞうに豆(まめ)をまかせることにしました。
ところが、このこぞうは、きんちょうしてしまって、豆(まめ)をつかんだまま、
「鬼(おに)は・・・、鬼(おに)は・・・」
と、いうだけで、なかなかあとの言葉(ことば)が出てきません。
さっきから、げんかん先で、ウロウロしていた鬼(おに)たちは、すっかり待(ま)ちくたびれて、
「おいおい、早くあとの言葉(ことば)をいってくれ。おれたちは、外(そと)に出るのか? それとも、家(いえ)の中に入ってもいいのか?」
おしまい
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