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2年生の世界昔話(せかいむかしばなし)
白雪姫(しらゆきひめ)
グリム童話(どうわ) → グリム童話(どうわ)のせつめい
白雪姫(しらゆきひめ)のぬりえ
♪音声配信(html5) |
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音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP |
むかしむかし、とっても美(うつく)しいけれど、心(こころ)のみにくい、おきさきがいました。
おきさきは、魔法(まほう)のカガミを持(も)っていて、いつも魔法(まほう)のカガミにたずねます。
「カガミよカガミよ、この世(よ)で一番(いちばん)美(うつく)しいのはだれ?」
おきさきは、カガミがいつものように、
「あなたが、一番(いちばん)美(うつく)しいです」
と、答(こた)えるのを待(ま)ちました。
しかしカガミは、
「あなたの娘(むすめ)、白雪姫(しらゆきひめ)です」
と、答(こた)えたのです。
おきさきは、白雪姫(しらゆきひめ)の2度目(2どめ)のお母(かあ)さんです。
おきさきは激(はげ)しく腹(はら)を立て、白雪姫(しらゆきひめ)を猟師(りょうし)に殺(ころ)させようとしました。
でも、心(こころ)のやさしい猟師(りょうし)は、白雪姫(しらゆきひめ)をそっと森の中にかくし、おきさきには白雪姫(しらゆきひめ)を殺(ころ)したと、うそをついたのです。
白雪姫(しらゆきひめ)は、森に住(す)む七人の小人たちと暮(く)らすことになりました。
そして、小人たちが山に働(はたら)きに入っている間(あいだ)、そうじやせんたくや針仕事(はりしごと)をしたり、ごはんを作(つく)ったりして、毎日(まいにち)を楽(たの)しくすごしました。
「白雪姫(しらゆきひめ)、わたしたちが仕事(しごと)にいっている間(あいだ)、だれも、家(いえ)に入れちゃいけないよ。あのこわいおきさきに、ここが知(し)られてしまうからね」
と、いつも小人たちは、いうのでした。
ところが、ある日、
「カガミよカガミよ、この世(よ)で一番(いちばん)美(うつく)しいのはだれ?」
と、おきさきがカガミに聞(き)くと、
「山をこえたその向(む)こう、七人の小人の家(いえ)にいる白雪姫(しらゆきひめ)です」
と、答(こた)えたのです。
「なんですって!!」
おきさきは、物売(ものう)りのおばあさんに化(ば)けると、毒入(どくい)りリンゴを手に、七つの山をこえて、小人の家(いえ)に行(い)きました。
そして、まどを叩(たた)いて、言(い)いました。
「美(うつく)しい娘(むすめ)さんに、おくりものだよ」
「まあ、何(なん)てきれいなリンゴ。おばあさん、ありがとう」
けれど、そのリンゴを一口かじるなり、白雪姫(しらゆきひめ)はバタリとたおれ、二度(にど)と目をひらきませんでした。
小人たちは悲(かな)しみ、ガラスのひつぎの中に白雪姫(しらゆきひめ)を寝(ね)かせて、森の中におきました。
そしてある日、1人の王子が森でまよい、白雪姫(しらゆきひめ)のひつぎを見つけたのです。
「何(なん)てきれいな姫(ひめ)なんだ。まるで、眠(ねむ)っているようだ」
王子は思(おも)わず、ひつぎの中の白雪姫(しらゆきひめ)にキスをしました。
すると、キスしたはずみで、リンゴのかけらが白雪姫(しらゆきひめ)ののどから飛び出(とびだ)したのです。
目を開(あ)けた、白雪姫(しらゆきひめ)は、
「わたしは、どこにいるのかしら?」
と、王子にたずねました。
「ずっと、わたしといっしょにいるのですよ。姫(ひめ)」
王子と白雪姫(しらゆきひめ)は、ずっといっしょに、幸(しあわ)せに暮(く)らしました。
おしまい
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