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2年生の世界昔話(せかいむかしばなし)
ほらふき男爵(だんしゃく) ワニとライオン退治(たいじ)
ビュルガーの童話(どうわ) → ビュルガーの童話(どうわ)のせつめい
わがはいは、ミュンヒハウゼン男爵(だんしゃく)。
みんなからは「ほらふき男爵(だんしゃく)」と、よばれておる。
きょうは、南(みなみ)の島(しま)に行(い)ったときの話(はなし)をしよう。
あの時(とき)は、大変(たいへん)じゃった。
なにしろ、キバをむいたライオンに追(お)いつめられ、すぐ後(うし)ろでは、大口を開(あ)けたワニが、わがはいにかみつこうとしていたのだからな。
絶体絶命(ぜったいぜつめい)とは、まさにこのことじゃ。
さすがのわがはいも、このときは死(し)を覚悟(かくご)した。
そしてライオンが飛(と)びかかってきたとき、思(おも)わず、クラクラッと足がふらついて尻(しり)もちをついてしまった。
だが、わがはいは無傷(むきず)で助(たす)かったのじゃ。
なんと、わがはいに飛(と)びかかってきたライオンは、尻(しり)もちをついたわがはいを飛(と)びこえて、反対側(はんたいがわ)にいるワニの口に頭(あたま)からスッポリと入ってしまったのじゃ。
わがはいはすぐに起(お)きあがると、ライオンの首(くび)を切り落(きりお)として、ライオンを退治(たいじ)した。
そしてワニは、ライオンの頭(あたま)がのどにつまってしまい、そのまま死(し)んでしまったよ。
では、また次(つぎ)の機会(きかい)に、別(べつ)の話(はなし)をしてやろうな。
おしまい
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