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ジャータカ物語(ものがたり)
ジャータカ物語(ものがたり)という名前(なまえ)は、日本人(にほんじん)にはあまりなじみのないものですが、日本(にほん)の「今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)」「宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)」や福娘童話集(ふくむすめどうわしゅう)にも収録(しゅうろく)されている「イソップ童話(どうわ)」も大(おお)きく影響(えいきょう)をうけたとされる、古代(こだい)インドの仏教説話集(ぶっきょうせつわしゅう)です。
「月(つき)の中(なか)のウサギ」の様(よう)に、よい行(おこな)いをすれば、かならずむくわれるといった、仏教(ぶっきょう)の教(おし)えをわかりやすく教(おし)えるためのものでしたが、「カンチール(マレーシアの昔話(むかしばなし))」など、しだいにインド各地(かくち)の伝説(でんせつ)を大幅(おおはば)にとりいれ、前3世紀(ぜん3せいき)ごろにいまの形(かたち)になりました。
写真(しゃしん)は、南(みなみ)インドのアマラーバーティー出土(しゅつど)した、ジャータカをえがいた浮彫(うきぼり)で、1世紀(せいき)ごろのものです。
インド国立博物館蔵(こくりつはくぶつかんぞう)。
「きょうの世界昔話(せかいむかしばなし)」に登場(とうじょう)する、ジャータカ物語(ものがたり)。
・おくびょうウサギ
・月(つき)の中(なか)のウサギ
・利口(りこう)なシカのカンチール
・カンチールのぼうけん
・カンチールと巨人(きょじん)
・カンチールとバナナ
・カンチール 森(もり)のかしら