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福娘童話集 > イソップ童話(伊索童话) > 七月
キツネとイバラ
狐狸与荆棘
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
キツネが垣根(かきね)を飛び越えた途端、足を滑らせて転びそうになり、あわててそばにあったイバラにしがみつきました。
狐狸越过篱笆的时候,腿滑了一下就要摔了,慌张的抓住了就在旁边的荆棘。
イバラはトゲのある木ですから、たちまちキツネの前足はトゲで突かれて血だらけになりました。
因为荆棘是有刺的灌木,不一会,狐狸的前爪,被刺扎到,变得到处是血,
「いたいっ!」
痛!
と、キツネは叫んで、イバラに文句を言いました。
如是,狐狸叫了起来,对着荆棘抱怨。
「ひどいじゃないか。ぼくはきみが助けてくれると思ってしがみついたのに、かえって転ぶよりも痛い目にあわせるなんて」
很过分不是吗。我明明是想让你帮一下才抓住的你,反过头来,让我遭比摔了一跤更痛的罪。
「やれやれ、それはおあいにくさま」
哎呀哎呀,那还真是不凑巧。
と、イバラは言いました。
如是,荆棘说。
「きみね、それは見当違いだよ。そもそも、ぼくはどんな相手でもこのトゲに引っかかる木なんだから。そのぼくに自分からしがみついてくるなんて」
你啊,这可真是搞错了呢,话说回头,我可是不管对方是谁都用这个刺给刮一下的灌木,面对如此之我,自己抓上来什么的。
このお話しは、悪い人に助けを求める事じたいが間違っていると教えています。
这个故事,向坏人求助这件事本身就搞错了,如是教导了。
おしまい
结束
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