|
|
福娘童話集 > イソップ童話(伊索童话) > 九月
笛を吹く漁師
吹笛子的渔夫
にほんご(日语) ・ちゅうごくご(中文) ・日语&中文
笛(ふえ)の上手な漁師が、笛とアミを持って海に行きました。
笛术高超的渔夫,带着笛和网下海去了。
そして、突き出た岩に座って笛を取り出すと、楽しい曲を吹き始めました。
然后,在一块突出的岩石上坐下取出笛子,吹奏起欢快的音乐。
魚たちがその曲につられて、水から踊り上がって来るだろうと思ったからです。
鱼儿们会被这个曲子勾引,从水中跳出来吧,这样想着。
でも、いくら一生懸命吹いてみても、魚は現れません。
但是,无论如何认真的吹,鱼就是不出现。
さんざん試した後で、漁師は笛をわきに置くと、今度はアミを取り出してポイッと海に投げ込みました。
反复试验之后,渔夫把笛子放在一边,这次把网拿了出来,砰的往海里一投。
たちまち、魚はたくさんかかりました。
不一会,就网住了大量的鱼。
漁師が岩の上にアミの中の魚を置くと、魚はピチピチと跳ね回っています。
渔夫把网里的鱼放在岩石上,鱼噼里啪啦的来回跳动。
それを見て、漁師が叫びました。
见此情景,渔夫喊道。
「いまいましい奴らだ。おれが笛を吹いてやった時は、ちっとも踊らなかったくせに、笛を止めたら踊り出すなんて」
真是可恨的家伙,我吹笛子的时候,不跳,我把笛子一停就跳。
これは、見当外れなやり方をしているのに、それには気づかず、その失敗を他人のせいにする人に聞かせるお話しです。
这就是,用离谱的方法去做,对此没有察觉,对于其失败反倒怪罪到其他人身上,这个故事说给这样的人听。
おしまい
结束
(回到上一页)
|
|
|