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9月21日の日本の昔話
おんぶお化け
愛人背个妖怪
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
むかしむかし、とてもおくびょうだけど心やさしい男が山道を歩いていると、どこからともなく、こわーい声がします。
頭擺頭擺,一個非常無膽毋過盡善良个男仔人,順等山路行時節,到處都係得人驚个聲音。
「・・・おんぶしてくれぇ~、・・・おんぶしてくれぇ~」
「・・・拜託背𠊎〜,・・・拜託背𠊎〜。」
「ひっ、ひゃあー!お化けだぁっー!」
「hid5、hiya~24!有妖怪!」
男が逃げても逃げても、お化けの声はどこまでも追いかけてきます。
男仔人仰般走、仰般瀉,妖怪个聲音也會追等去。
「・・・おんぶしてくれぇ~、・・・歩けなくて、・・・困ってるんだ。・・・たのむ」
「・・・拜託背𠊎〜・・・𠊎不毋會行路・・・當無結煞・・・拜託。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
その声を聞いて、男はお化けがかわいそうになりました。
聽著該聲音,這個男仔人感覺妖怪當衰過。
「わかった、おんぶしてほしければ、おぶされ」
「了解了,若係愛分𠊎背,該就上來。」
すると男の背中に、お化けが、ズシン!と、のっかりました。
過後,一個妖怪,zushin!跳上男仔人背囊頂。
「おっ、おもてえ!お化けって物は、もっと軽い物だと思っていたが、まあしかたない。しっかりつかまったか?いくぞ!」
「哦,恁重!𠊎話著妖怪係盡輕个東西,但係無奈何,你捉核吂?走!」
男は目をつぶって、いちもくさんに帰りました。
該個男仔人目眨眨,兩下半斯轉到屋下。
男はなんとか家につきましたが、背中の重いお化けは乗っかかったままです。
這個男仔人總算轉到屋下,但係背在背囊頂盡重个妖怪還背等。
「もう、おろすぞ」
「愛摎你放下來了。」
男がおそるおそる背中の物を下ろしてみると、なんとそれは小判がぎっしりと詰まった大きなつぼだったのです。
男仔人摎背囊頂个東西放下來看時節,仰會係一隻張等淰淰金幣个大盎仔。
その時、どこからかお化けの声が聞こえました。
該下,聽著毋知哪位傳過來妖怪个聲音。
「ありがとう。人に使われて喜ばれる為に生まれてきたのに、もう何十年も山にすてられたままだったんだ。どうか大事に使っておくれ」
「承蒙你,𠊎天生就係愛分人使用、歡喜,但係𠊎分人㧒在山頂幾下十年了,請你好好使用。」
おんぶお化けの正体は、山にすてられた小判だったのです。
愛人背个妖怪真實身份,係分人㧒在山頂个金幣。
こうしておくびょうだけど心やさしい男は、小判を上手に使ってお金持ちになりました。
該個非常無膽毋過盡善良个男仔人,利用得著个金幣斯變大有錢人。
おしまい
煞咧
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