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12月1日の日本の昔話
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イラスト 「みずしま薫」
一寸法師
一寸法師
福妹日本童話集 (臺灣客語.海陸腔) 翻譯:鄧文政(ten33 vun55 zhin11)
♪音声配信(html5) |
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音声 得本綾(コトリボイス) ラジオHP |
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投稿者 「久瑠璃桜華」 久瑠璃桜華
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投稿者 「蓮音レコン)」 蓮音レコン
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投稿者 「ちょこもち」 ちょこもち
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投稿者 「もちがたる。」 もちがたる。【読み聞かせ】【睡眠用】
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投稿者 「ひろしお兄さん」 ひろしお兄さん
むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
頭擺頭擺,有一個老阿公摎老阿婆戴在某隻位所。
二人には子どもがいなかったので、おじいさんとおばあさんは神さまにお願いしました。
兩老無子無女,所以兩公婆去求神明。
「神さま、親指くらいの小さい小さい子どもでもけっこうです。どうぞ、わたしたちに子どもをさずけてください」
「神明,像手指公恁大乜做得,請賜𠊎一個細人仔。」
すると本当に、小さな小さな子どもが生まれたのです。
過後,正經降個細細个細人仔。
ちょうど、おじいさんの親指くらいの男の子です。
就像老阿公个手指公恁大个細倈細人仔。
二人はさっそく、一寸法師(いっすんぼうし)という名前をつけてやりました。
兩儕煞煞摎佢安名安到一寸法師。
ある日の事、一寸法師はおじいさんとおばあさんに、こんな事を言いました。
某日,一寸法師摎老阿公、老阿婆講︰
「わたしも都へ行って、働きたいと思います。どうぞ、旅の支度をしてください」
「𠊎想愛去城肚食頭路,請摎𠊎準備旅行愛用个東西。」
そこでおじいさんは一本の針で、一寸法師にちょうどピッタリの大きさの刀をつくってやりました。
所以,老阿公就用一支針,做一支摎一寸法師身材相配个刀仔。
おばあさんはおわんを川に浮かベて、一寸法師の乗る舟をつくってやりました。
老阿婆用碗放落河壩肚,分一寸法師做船仔。
「ほら、この針の刀をお持ち」
「噯,這針做个刀仔帶去。」
「ほら、このおはしで舟をこいでおいで」
「噯,用這箸撐等船仔去。」
「はい。では、行ってまいります」
「好,𠊎出門了。」
一寸法師は上手におわんの舟をこぐと、都へと出かけました。
一寸法師盡熟練撐等碗做个船仔,駛去城肚。
そして都に着くと、一寸法師は都で一番立派な家をたずねていきました。
一到城肚,一寸法師就去拜訪最派頭該座屋。
「たのもう、たのもう」
「麻煩帶路,麻煩帶路。」
「はーい。・・・あれ?」
「好。・・・哊?」
出て来た手伝いの人は、首をかしげました。
出來𢯭手个人搖頭。
「おや、誰もいないねえ」
「唉哦,無人呢。」
「ここだよ、ここ」
「在這位哊,這位。」
手伝いの人は玄関のげたの下に立っている、小さな一寸法師をやっと見つけました。
𢯭手个人包尾發現企在玄關屐仔下背个一寸法師。
「あれまあ、何て小さい子だろう」
「唉哦,恁細个細人仔。」
そして一寸法師は、その家のお姫さまのお守り役になったのです。
過後,一寸法師斯做該家公主个守衛。
ある日の事、一寸法師はお姫さまのお供をして、お寺にお参りに行きました。
有一日,一寸法師陪公主去廟參拜。
するとその帰り道、突然、二匹の鬼が現れたのです。
在轉个路項,忽然間出現兩隻鬼。
「おおっ、これはきれいな女だ。もらっていくとしよう」
「哦,恁靚个細妹仔,來去摎姖捉著來。」
鬼はお姫さまを見ると、さらおうとしました。
鬼看著公主就想愛摎姖捉著來。
「待て!」
「等一下!」
一寸法師はおじいさんにもらった針の刀を抜くと、鬼に飛びかかりました。
一寸法師摎老阿公分佢个刀仔挷出來,躍到鬼該位。
ところが、
毋過,
「何だ、虫みたいなやつだな。お前なんぞ、こうしてくれるわ」
「麼个,看起來像蟲仔樣哪,像你這東西,來恁樣搣好哪。」
鬼は一寸法師をヒョイとつまみあげると、パクリと丸のみにしてしまいました。
鬼摎一寸法師一下抓起來,完隻吞落肚。
鬼のお腹の中は、まっ暗です。
鬼个肚屎肚暗冬冬。
一寸法師は針の刀を振り回して、お腹の中を刺してまわりました。
一寸法師摎刀仔劃來劃去,𠠃厥肚屎。
これには、鬼もまいりました。
這恁樣鬼也當毋著。
「いっ、いっ、痛たたた!」
「痛、痛、恁痛。」
困った鬼は、あわてて一寸法師を吐き出しました。
無結無煞个鬼,慌慌張張摎一寸法師嘔出來。
「よし、今度はわしが、ひねりつぶしてやるわ!」
「好,這下撚分你死!」
もう一匹の鬼が言いましたが、一寸法師は針の刀を一寸法師かまえると、今度はその鬼の目の中へ飛び込んだものですから、鬼はビックリです。
另外一隻鬼講,毋過,一寸法師就用針刀仔準備好,這下躍落該隻鬼个目珠,所以鬼嗄著驚。
「たっ、たっ、助けてくれー!」
「救,救,救命哦!」
二匹の鬼は、泣きながら逃げ出してしまいました。
兩隻鬼一頭叫一頭瀉等走。
「ふん! これにこりて、もう二度と来るな! ・・・おや? これは何でしょう、お姫さま」
「fun!記得這擺教訓,毋好再過來了哪,・・・唉哦?這係麼个,公主。」
鬼が行ってしまったあとに、不思議な物が落ちていました。
鬼走忒以後,跌下一隻奇怪个東西。
「まあ、これは打ち出の小づちという物ですよ。トントンとふると、何でも好きな物が出てくるのです」
「唉哦,這係萬寶槌哊,don聲捶一下,你想愛个東西就會走出來。」
そこで一寸法師は、お姫さまに頼みました。
所以,一寸法師拜託公主講︰
「わたしの背がのびるように『背出ろ、背出ろ』と、そう言ってふってください」
「為著分𠊎生較高滴,拜託你捶槌仔時節愛恁樣講︰『生較高兜、生較高兜』」
お姫さまは喜んで、打ち出の小づちをふりました。
公主非常歡喜捶萬寶槌。
「背出ろ、背出ろ」
「生較高兜、生較高兜」
すると一寸法師の背は、ふればふっただけグングンとのびて、誰にも負けない立派な男の人になりました。
所以,一寸法師个身高緊捶緊高,變無人比佢較高。
そして一寸法師はお姫さまと結婚して、仕事もがんばり、大変出世したということです。
過後,一寸法師摎公主結婚,煞猛做事,非常出眾。
おしまい
煞咧
おまけ
ささらとゆっくり昔話 第15話【一寸法師】
読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。
日本昔話を現代っぽくアレンジしたらこうなったシリーズ。
おまけ
ささらと昔話講座 第15話【一寸法師】
読者の「NS.MOOOON」さんの投稿作品。
知っているようで知らない日本昔話を、あれやこれやとささらちゃんが学んでいく動画です。
おまけ
ささらと昔話講座 番外編03話【悪鬼伝承】
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イラスト 「みずしま薫」
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