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11月26日の小話
助太刀
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投稿者 「フー」 ハーリ・クィン朗読館
かたき討ちの助太刀(すけだち)を頼まれたおさむらいが、たすきがけのいさましい姿でやって来ました。
「おう、良く来てくれたな。・・・おや?」
ふと見ると、たすきがけのいさましい姿のすき間から、まっ赤なふんどし(→むかしの男の下着)がチラチラとのぞいています。
助太刀を頼んだおさむらいが、たすきがけのおさむらいにたずねました。
「おいおい、どうしてまた、まっ赤なふんどしなどして来たのだ?」
すると助太刀のおさむらいは、ニタッと笑って言いました。
「赤い方が尻をまくって逃げ出す時、目立ってかっこうがいいからさ」
♪ちゃんちゃん
(おしまい)
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