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福娘童話集 > きょうの江戸小話 > 12月の江戸小話 > カエルになれ
12月14日の小話
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カエルになれ
店の主人がためた小判をつぼに入れて、そっと庭にうめながら言いました。
「おい、小判よ。人が見たら、取られないようにカエルになるのだぞ」
すると店の使用人が、これをかげでこっそり見ていました。
使用人は主人がいなくなるのを待ってつぼをほり出すと、小判を盗んでしまいました。
そしてその代わりに、つぼの中にはカエルを入れてまたうめてました。
それから数日後、小判が心配になった主人がつぼをほり出すと、つぼの中からカエルが出てきたではありませんか。
主人は、あわてて言いました。
「これ、おれじゃ、おれじゃ。おれの顔を見忘れたのか?」
♪ちゃんちゃん
(おしまい)
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