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2月9日の日本民話
(2月9日的日本民間故事)
生き肝の目薬

生き肝の目薬 (健全普通話版)
生肝的活藥引

日本語 ・日本語&中国語

♪音声配信(html5)
朗読者 : スタヂオせんむ

むかしむかし、あるところに、おばあさんととても仲の良い、『お虎』と言う名前の孫娘がいました。
在很久以前、有一個地方、住著一位老婆婆跟自己的一位孫女、兩人之間可是特別的黏、孫女的名字叫做小虎。

ある日の事、おばあさんは目の病気にかかってしまい、目がだんだんと見えなくなってしまいました。
可就是突然有一天開始、婆婆的老眼突然患起了眼疾、最後竟然是變成了失明完全看不見東西了。

息子夫婦は色々な医者におばあさんの目を診てもらいましたが、どの医者にもおばあさんの目を治す事は出来ませんでした。
婆婆的兒子與兒媳為了婆婆請來了諸多名醫為婆婆診治雙眼、可就是沒有一位醫生有這個本領能可將婆婆的眼睛給治好。

そんなある日、旅のお坊さんが突然やって来て、息子夫婦にこう言ったのです。
直到突然有一天、家門口來了一位四處雲遊的和尚碰巧過路、對著這戶人家的兒子與兒媳這樣說道了。

「このばあさまの目の病気は、普通の薬では治せません。ただ一つの薬は、子どもの生き肝です」
想要治好你家婆子的雙眼、這普通的藥方定是不行的、除非要找到一味藥引、那就是小孩的心肝。

それを聞いた息子夫婦は、おばあさんの目を治したいけれど、子どもの生き肝なんか手に入るはずがないとあきらめました。
就這樣兒子與媳婦得到了和尚給自己的這樣一個偏方、但即便是為了治療婆婆、可代價如果是小孩子的心肝、這可讓夫妻兩之間換誰都是想也不敢想。

すると、この話を盗み聞きしていた孫娘のお虎が、その夜、納屋で首をつって死んでしまったのです。
但巧就巧在和尚過路時躲在屋內偷聽大人講話的小虎她得知了這個消息、這可就不當夜、人直接在庫房的梁上一根繩索一掛、吊死在上面沒氣了。

そしてお虎の着物の中には、
而後家人們又是從小虎的衣物中找出了這樣的東西。

《大好きなばあさまに、わたしの生き肝を食べさせて下さい》
留給我親愛的婆婆、我的肝現在就獻給您了、還請就這樣的吃掉它吧。

と、覚えたばかりの字で書いた手紙が、入っていたのです。
這是一封連字都還沒剛認全幾個的小虎拼湊腦中所有知識而勉強寫成的遺書。

娘を亡くした息子夫婦は悲しくて涙が止まらず、何時間も泣き続けました。
死掉女兒的夫婦兩人當即便就是開始了嚎啕大哭、眼淚完全是一點兒也停不下來、一直到持續了數時間之後。

それでも、お虎の気持ちを無にするわけにはいかないと、おばあさんには目の薬だと言って、お虎の生き肝を食べさせたのです。
事情已經都走到了這個地步、這下也不能讓小虎的一番心血白費呀、夫婦兩人哄著婆婆說給她吃藥、這就也便把小虎的心肝交待在婆婆腹中了。

するとその途端、おばあさんの目に光が戻り、目が治るどころか今まで以上によく見える様になったのです。
而就是服藥完成後的當下、婆婆的眼睛裡面便又重獲了光明、不竟如此、竟然是連自己多年的老花眼都給治好了、眼睛變得十分明亮透徹。

「見える! 目が見えるよ!」
看見了!我的眼睛可以看見啦!

喜んだおばあさんは、さっそく息子夫婦に言いました。
大喜過望的婆婆是立即吩咐了兒子跟兒媳、對其這樣說道。

「お虎は、どこへ行った? はやくこの目で、可愛い孫娘の大きくなった姿を見てみたい」
小虎呢、她現在在哪兒?好不容易眼睛能看見了、快將我的乖孫女帶來我面前讓我給好好看看。

「・・・それが、実は」
婆婆、其實已經………

隠していても仕方ないので、息子夫婦はお虎がおばあさんの目を治す為に、首をつって死んでしまった事を話したのです。
即便是隱瞞也知不是長久之計、夫妻兩人直接是吐實、坦誠的都說給婆婆聽了、婆婆的孫女虎為了能讓婆婆的眼睛復原、已經自己吊死在庫房內中了。

「ああ、お虎。何て事を・・・」
甚麼、小虎她、怎麼會發生這樣的事………

おばあさんは顔を真っ青にすると、その場にしゃがみ込んで一晩中泣き続けました。
婆婆的臉色瞬間發青了起來、一整個人突然就哪兒也不好了、就那樣的蹲在了原地嚎啕大哭了一整夜。

そして、お虎のお葬式が終わると、おばあさんはお虎の冥福を祈る為に、三十三番の札所の観音さまにお参りをする事にしたのです。
時間又過去幾天、小虎此時的葬禮也已經結束、而為了保佑小虎死後能在那個世界平安、婆婆自己決定了要拜盡三十三所佛國大廟裡的所有觀音菩薩為小虎祈福。

おばあさんは何日も何日も巡礼の旅を続けて、とうとう最後の三十三番の観音さままで辿り着きました。
巡禮的日子一天接著一天、婆婆是一人東奔西走、直到這天終於來到了最後一地。

「お虎、ちゃんと、極楽へ行くんだよ」
小虎呀、一定要上了天國在那邊好好的生活下去啊。

おばあさんはお虎の可愛い姿を思い浮かべて、一生懸命拝みました。
此刻跪拜著大佛面前的婆婆腦海中浮現出的只有一片乖孫女的笑臉。

すると、その時、
而正是此刻。

「ばあさま、ばあさま」
婆婆、婆婆。

と、お虎の声が聞こえたのです。
婆婆聽見了小虎所傳來給自己的呼喚。

おばあさんが目を開けると、なんとそこには死んだはずのお虎が立っていたのです。
就這樣婆婆立即睜開了眼睛、後就驚呆了、沒有想到應該早就已經死去的小虎現在此刻竟然是活生生的站在了自己的面前。

「おっ、お前、どうして、こんな所にいるんだい?」
啊啊、這怎麼可能、你是怎麼來到了這裡?

すると、お虎はにっこり笑って、
只見此時的小虎做出了一副笑嘻嘻的表情。

「うん、ばあさまに生き肝を食べさせようと死んで、あの世に行ったんだけど、そこへ、ばあさまに生き肝を食べさせたらいいと言っていたお坊さまが現れて、わたしをここに連れて来てくれたんだ」
沒錯、我是因為給婆婆你吃了心肝而去到了死後的世界、但才沒過了多久我便又在下面遇見了當初那位來我們家門口指導說小孩的心肝可以治療失明的大和尚、後來我就被他帶來這兒啦。

と、言うのです。
這樣述說了。

それを聞いたおばあさんは、しっかりとお虎を抱きしめると、
如此聽完小虎解釋後的婆婆一把就猛然的抱緊住了小虎。

「ああ、ありがたい事だ。観音さま、お坊さま、本当にありがとうございます」
啊啊、觀音菩薩、法師大德、這可真正太慶幸了呀、你們的大恩大德我是永生難忘。

と、何度も何度もお礼を言って、お虎の手を引いて家に帰って行きました。
就這樣婆婆又是對著大佛金身行了好幾次叩拜大禮、一切畢後便就將自己乖孫女小虎的小手一拉、牽回了家。

おしまい
结束

↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓

生き肝の目薬
藥引子

むかしむかし、あるところに、おばあさんととても仲の良い、『お虎』と言う名前の孫娘がいました。
到好久以前、就有條地方、一條婆子和條喊虎的孫女。

ある日の事、おばあさんは目の病気にかかってしまい、目がだんだんと見えなくなってしまいました。
有天婆子眼睛就不好了、看東西就慢慢花了起來。

息子夫婦は色々な医者におばあさんの目を診てもらいましたが、どの医者にもおばあさんの目を治す事は出来ませんでした。
兒還有堂客就到處邏醫生、但就是㫘一個醫生可以幫婆子眼睛診好起來。

そんなある日、旅のお坊さんが突然やって来て、息子夫婦にこう言ったのです。
有天這就過路條雲遊和尚、跟兒還有堂客講。

「このばあさまの目の病気は、普通の薬では治せません。ただ一つの薬は、子どもの生き肝です」
婆子這眼睛普通的藥㫘用的、要取新鮮的活小兒肝當藥引、不然診不好。

それを聞いた息子夫婦は、おばあさんの目を治したいけれど、子どもの生き肝なんか手に入るはずがないとあきらめました。
夫婦兩人得了消息、雖是想救婆子、但這小兒肝怎麼好取。

すると、この話を盗み聞きしていた孫娘のお虎が、その夜、納屋で首をつって死んでしまったのです。
但好死不死這話著偷偷到旁邊的孫女聽到耳朵裡面去了、這就倉庫裡面吊根索子、第二天去、人吊到上面、㫘了。

そしてお虎の着物の中には、
遺書也放到口袋裡面了。

《大好きなばあさまに、わたしの生き肝を食べさせて下さい》
講自己喜歡婆子、跟婆子獻肝了。

と、覚えたばかりの字で書いた手紙が、入っていたのです。
裡面這幾個字都還是才學會寫上去的。

娘を亡くした息子夫婦は悲しくて涙が止まらず、何時間も泣き続けました。
兩口子就想不通啦、一直哭一直哭。

それでも、お虎の気持ちを無にするわけにはいかないと、おばあさんには目の薬だと言って、お虎の生き肝を食べさせたのです。
這人都死了、肝若白費也只是可惜了、就跟婆子講喊吃藥、騙她幫孫女的肝吃了。

するとその途端、おばあさんの目に光が戻り、目が治るどころか今まで以上によく見える様になったのです。
這就突然、婆子兩眼放光、不瞎了、而且眼睛像是天眼樣的看到好清楚。

「見える! 目が見えるよ!」
好傢伙好傢伙!我看得到了!

喜んだおばあさんは、さっそく息子夫婦に言いました。
婆子一下是好高興、第一句話是問孫女到哪裡。

「お虎は、どこへ行った? はやくこの目で、可愛い孫娘の大きくなった姿を見てみたい」
就講自己眼睛好了、現在好想看孫女一眼。

「・・・それが、実は」
瞞到也不是甚麼法、也就講了。

隠していても仕方ないので、息子夫婦はお虎がおばあさんの目を治す為に、首をつって死んでしまった事を話したのです。
這就人吊死到索子上面的。

「ああ、お虎。何て事を・・・」
啊!

おばあさんは顔を真っ青にすると、その場にしゃがみ込んで一晩中泣き続けました。
婆子這臉一下就白了、人一直到原地㫘動過哭一天。

そして、お虎のお葬式が終わると、おばあさんはお虎の冥福を祈る為に、三十三番の札所の観音さまにお参りをする事にしたのです。
白事還是要辦、這就一切搞完、婆子為了跟孫女救個福報、拜菩薩去了。

おばあさんは何日も何日も巡礼の旅を続けて、とうとう最後の三十三番の観音さままで辿り着きました。
西國道場攏共三十三個、婆子一天天到處跑、這就到了最後一處了。

「お虎、ちゃんと、極楽へ行くんだよ」
菩薩前一跪、跟孫女祈福啦。

おばあさんはお虎の可愛い姿を思い浮かべて、一生懸命拝みました。
腦鬠裡面邊跪就邊想起孫女的臉。

すると、その時、
突然

「ばあさま、ばあさま」
婆、婆。

と、お虎の声が聞こえたのです。
孫女的聲音這就出來了。

おばあさんが目を開けると、なんとそこには死んだはずのお虎が立っていたのです。
婆子眼一睜、虎就到自己頭前站到的。

「おっ、お前、どうして、こんな所にいるんだい?」
婆子就問啦、為甚麼虎得到這裡啦。

すると、お虎はにっこり笑って、
虎就笑得講。

「うん、ばあさまに生き肝を食べさせようと死んで、あの世に行ったんだけど、そこへ、ばあさまに生き肝を食べさせたらいいと言っていたお坊さまが現れて、わたしをここに連れて来てくれたんだ」
自己本來已經下去了、但是碰到了之前來提點的和尚、幫我一帶、就來這裡了。

と、言うのです。
交待了。

それを聞いたおばあさんは、しっかりとお虎を抱きしめると、
婆子就馬上幫虎一抱。

「ああ、ありがたい事だ。観音さま、お坊さま、本当にありがとうございます」
嘴巴裡面大喊菩薩還有和尚大德啊。

と、何度も何度もお礼を言って、お虎の手を引いて家に帰って行きました。
這就三跪九叩、幫虎的手一拉、牽她回屋了。

おしまい
结束

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