福娘童話集 > 日本民間故事 > 031-060
第 57話
(日本民間故事 057)
さかな売りとキツネ (健全普通話版)
魚販與狐狸
・日本語 ・日本語&中国語
むかしむかし、小松川の近くにある篠崎村というところに一匹のキツネがいて、よく人をだましたそうです。
在很久很久以前、於小松川的附近就有一個篠崎村、村子附近呢、就是經常盤踞了一隻喜歡戲耍人的壞狐狸。
ある夏の朝早く。
於一個夏日的早朝。
「きょうは、いい天気になるぞ」
今天可真是一個好天氣呢。
塩ざかなの荷をかついだ、一人のさかな売りが、せっせと田舎道を歩いていました。
說這話是一位擔子上挑著鹹魚的魚販、正在田間小道上走著呢。
となり村へいく途中で、ちょうど山道にさしかかると、
而就是人家在趕往鄰村的途中、待到走至一處山路之時。
「こりゃ、なんじゃ?」
誒呀呀、這是個啥玩意兒呀?
さかな売りはびっくりして、足をとめました。
魚販子自己呢是給嚇了一跳、然後隨即便就是停下了腳步。
なんと大きな白いキツネが、道ばたで四本の足をのばして、ゆうゆうと寝ているのです。
其實也就是看見了這麼一個稀奇事、那是一隻好大好大的大白狐、於路端挺直了四條腿、悠哉悠哉的在那酣睡呢。
(うまいところを見つけたわ。こいつじゃな、いつもいつも、おれのさかなをぬすみおったやつは。・・・よしっ)
(天啦天啦、這可讓我遇上了寶、就是這傢伙、平時都是喜歡不幹些好事的來整蠱我們村民在那開心…………好呀、今天我)
さかな売りは、寝ているキツネのそばへ忍び寄ると、いきなり、
魚販子他開始是小心翼翼起來了、屏住呼吸的是慢慢的欺近了大白狐狸先生的旁邊、然後突然呀。
「このやろうっ!」
喂!臭狐狸崽子!
と、どなりつけて、キツネの足をふんづけてやったのです。
一聲驚天動地的怒吼、然後還又對著狐狸的腿是用力的踩了一下
「キャン、キャーン!」
嘎嘎、嘎嘎嘎!
びっくりしたキツネは、あわてて山の方へ逃げていきました。
就這樣可是讓狐狸先生給嚇壞了、連忙是醒了過來逃也是似向著大山的方向奔去。
「ははーん。ざまあみろ」
哈哈哈、舒坦啊、瞧你那狼狽的熊樣。
さかな売りは、ふだんのうらみをはらしたと、ご機嫌に歩いていきます。
魚販子這一手操作下來也算是報到了自己平日裡的一箭之仇、心裡舒坦後是邁著大步快意的走了起來。
すると、いままであれほど晴れていた空がにわかにくもって、雨までふってきました。
但就是下一秒、就是這大好的晴朗天氣、明明前一秒還是風和日麗、現在一下子就是黑雲聚集、把雨是給下起來了。
雨はだんだん激しくなって、さかな売りはびしょぬれです。
隨著這陣急雨又是越下越大、現在的魚販子已經是全身都溼透咯。
「これは、えらいこっちゃ。これでは腹巻までびしょぬれじゃ。そうだ、あのいつもの家で、ひとまず休ませてもらおう」
這下可真是事情大頭了呀、雨這麼大、連我等下纏在肚子上的那層腹卷都是要是溼透呀、對呀對呀、去那個地方、以前經常光顧過的、到人屋裡面躲躲雨歇上一腳吧。
さかな売りはいつも休ませてもらう、なじみの家をめがけて急ぎました。
就為了讓在大雨中先找到一個歇腳地、魚販子是朝著一戶熟人的家裡直奔而去了。
あたりは暗くなってきて、
而跑著跑著、隨著四周的天色是越來越來暗。
ゴーン!
咚咚咚!
ゴーン!
咚咚咚!
と、日暮れの鐘がなっています。
就聽見廟裡面黃昏時分的暮鐘這時也是敲了起來。
ずぶぬれになったさかな売りが、やっとのことで知りあいの家にたどりつくと、中から戸が開いて、
此時已經是全身溼透的魚販子、總算也是趕來到了那位熟人的門外、可突然就是門從裡面被人一開。
「やあ、さかな屋さんかね」
哎呀、這不是賣魚的嗎。
と、出てきた家の主人とぶつかりました。
剛好就是跟人家要準備出去的主人撞了個面對面。
見ると主人は、棺桶(かんおけ)をかついでいます。
看人家身上、這不還擔著一口棺材嗎。
「実はいましがた女房に死なれてな、棺桶をはこび出すところじゃ。お前さん、ずいぶんぬれていなさるが、まあ、留守をしながらゆっくり休んでいきなされ」
誒呀誒呀、其實就是我剛剛死了妻子、現在是要用這口棺材把人給抬走、我看你身上也給大雨淋的是溼透了、要不你就給我守守屋、坐在我家暫時先歇上一陣啊。
主人はそう言い残すと、とっとと出かけてしまいました。
主人只是說完了這一句話連忙就是著急的抬起了妻子的棺材往外趕了。
たった一人で残されたさかな売りは、いろりばたにすわって、着物をかわかしていました。
家中只剩下了魚販子一個人、剛好也是在圍爐邊坐著、烤烤火烘烘衣服啥的。
ところがすーっと、背中をなでるように冷たい風がふいてきました。
但就是這時呀、突然是自魚販子的背後呼來了一陣冷風。
思わずふり返ると、女が後ろに立っています。
就是魚販子這麼一個自然而然的回頭、發現了自己後面這不就正站著了一個女人嗎。
それはいましがた死んだという、この家の女房です。
而她也就是人家主人說的自己才死了沒多久的妻子呀。
「ゆっ、幽霊!」
鬼、有鬼啊!
さかな屋は、がたがたふるえながら、
魚販子遭不住了呀、只能是害怕的瑟瑟發抖。
「なんまいだ、なんまいだ」
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。
と、となえていると、幽霊は、いきなり飛びかかって、さかな屋の腕に、がぶりと食らいつきました。
這邊還在求著菩薩保佑呢、哪知道幽靈妻子直接就是上前一撲、抓起了魚販子的手臂就是一頓啃咬了起來。
「うひゃー! 助けてくれー!」
哇啊啊啊!救、救命啊!
さかな屋は逃げ出そうとしましたが、幽霊は素早くて逃げるに逃げられません。
魚販子他想要跑、可無賴於幽靈女鬼的移動速度實在是過快、根本就不給他機會逃。
ちょうどこのとき、村の百姓たちが畑に出ていました。
可也就是這個時候呀、朝著莊稼地裡是來訪準備要幹農活的農民伯伯。
ひょいと見ると、むこうの土手を一人の男が、転げ落ちたり登ったりしています。
幾位農民就是那麼隨便看一眼、對面的河堤上咋就有一名男子是在連滾帶爬的苦爹喊娘呀。
「あの男、一体何をしておるんじゃ?」
那個男人他到底是中了甚麼邪?
「まるで、何かから逃げるように身をもがいておるな」
對呀、我看他好像就是在一個勁的想要逃跑、似乎是有甚麼東西在追他一樣。
「おや? あれは、さかな売りじゃねえか?」
誒呀誒呀?那傢伙他不是那位魚販子嗎?
百姓たちがさかな売りをとりおさえてみると、さかな売りは体中が血だらけです。
後面的幾位農民是上了前、過去攙扶托起魚販子咯、這一看人家現在全身是血到處都是傷。
百姓たちはさかな売りを井戸までかついでいって、頭から水をかけてやると、
幾位老百姓看人已經昏迷不醒則是把人拖到了這一口水井邊上、就這樣一桶水對著頭上給淋下去之後吧。
「ありゃ? ここはどこだ? 幽霊は?」
誒誒誒?我這是來到了甚麼地方啦?那個幽靈女鬼呢?
さかな売りは、やっとのことで正気にかえりました。
也就是這桶水一澆吧、看來這位魚販子總算也是恢復了正常。
「おい、一体何があったのだ?」
喂喂喂、你這到底是出了個甚麼事呀?
みんなから、わけを聞かれて、
大家看人能說話了、連忙的就是打聽上了。
「いや。どうしたもこうしたもないわ。ただ、にわか雨に打たれてたもんで、おれは、むちゅうで」
這這這、不是發生了甚麼呀、就是突然被陣大雨一淋、然後我就著急的避雨。
「はて? きょうは雨など、ちっとも降らんぞ。朝からこの通りのいい天気じゃ」
啥?你說下雨了、說甚麼呢、從大清早開始就一直是持續的好天氣、天上是一點雨也沒下過呢。
「なるほど。たしかに、どこにもぬれたあとがない。すると、あの主人の女房は・・・」
你這說的我有點、確實呀、我身上的衣服摸起來也是一點都沒溼呢、那這樣的話、我朋友家的那位妻子她…………
と、思い出し、何もかも話すと、
魚販子這就開始回想、然後給大家是把一大堆全盤拖出。
「そうか、お前さん、それはキツネに悪さをしたせいじゃ。まあまあ。命びろいをしてよかった、よかった」
我懂了、你這是被那隻壞狐狸給打擊報復了呀、行啦、不過幸好、你這條小命他至少是有保住、萬幸萬幸呀。
百姓たちは、あずきごはんをたいて、あぶらあげをそえて、さかな売りのためにキツネが寝ていた場所にそなえたということです。
幾位農民都很是體貼、為了能讓魚販子化解這一劫難、又是幫人代煮紅豆飯又是幫人炸油豆腐的、總之最後就是這些個東西放到原本那隻大白狐睡覺的地方給人家一獻、希望魚販子他也是能夠平安吧。
おしまい
结束
↓ ※オタク構文版 (翻訳者の改変意訳バージョンです) ↓
さかな売りとキツネ
惹不得
むかしむかし、小松川の近くにある篠崎村というところに一匹のキツネがいて、よく人をだましたそうです。
到好久以前、小松河邊上的篠崎村、這就近邊住到一條狐狸經常幫人日弄到的。
ある夏の朝早く。
「きょうは、いい天気になるぞ」
這就一年夏
今天天氣風和日麗。
塩ざかなの荷をかついだ、一人のさかな売りが、せっせと田舎道を歩いていました。
這就一條挑擔的賣魚客過路、裡面是兩擔子魚幹、準確點講就是鹹魚。
となり村へいく途中で、ちょうど山道にさしかかると、
「こりゃ、なんじゃ?」
這就準備進村賣下子自己小魚、走到條山路上。
突然人一下停了。
さかな売りはびっくりして、足をとめました。
為甚麼停啦、因為賣魚客一驚。
なんと大きな白いキツネが、道ばたで四本の足をのばして、ゆうゆうと寝ているのです。
為甚麼驚啦、因為山路上有一條大白狐到睡覺、你講這狐狸睡覺吧其實也不奇怪、但是這條狐狸是完全㫘得防備樣的、還幫四條踋蹬到直直的側躺到地上。
(うまいところを見つけたわ。こいつじゃな、いつもいつも、おれのさかなをぬすみおったやつは。・・・よしっ)
這賣魚客之前就經常被狐狸搞魚、這次碰到條這麼的好事、自然是不願放過、心裡面想到這次要為自己出一口惡氣。
さかな売りは、寝ているキツネのそばへ忍び寄ると、いきなり、
「このやろうっ!」
賣魚客膽子一放、輕步欺到白狐身旁這就
操你媽!!!
と、どなりつけて、キツネの足をふんづけてやったのです。
「キャン、キャーン!」
一身吼、響徹天地。
白狐這就瞬間一彈、四踋抹油樣的飛奔了、一邊跑一邊嘎嘎的亂叫。
びっくりしたキツネは、あわてて山の方へ逃げていきました。
「ははーん。ざまあみろ」
被駭這一下好的、白狐抱頭鼠竄的樣子是讓賣魚客笑得好開心。
さかな売りは、ふだんのうらみをはらしたと、ご機嫌に歩いていきます。
這就挑起膽子繼續大步向前、連步伐都變得快意起來了。
すると、いままであれほど晴れていた空がにわかにくもって、雨までふってきました。
但這人才舒服的一秒鐘、這天上又巧卵一下落雨了。
雨はだんだん激しくなって、さかな売りはびしょぬれです。
而且是越下越大、賣魚客這兩擔幹魚過都要變溼魚了。
「これは、えらいこっちゃ。これでは腹巻までびしょぬれじゃ。そうだ、あのいつもの家で、ひとまず休ませてもらおう」
比起貨現在賣魚客跟關心的是自己人、這雨下的硬是有大啊、幫自己內衣服都沁了個膠溼、現在是馬上想逽個屋幫人避到先。
さかな売りはいつも休ませてもらう、なじみの家をめがけて急ぎました。
賣魚客曉得甚麼地方能去、這就往那條熟悉的地方飛奔。
あたりは暗くなってきて、
ゴーン!
ゴーン!
と、日暮れの鐘がなっています。
這一下鬼事又來
天上一下著雲掩了、這時廟裡面的鐘聲又是傳來、就是跟你講天黑了。
就這麼一陣天黑了?
ずぶぬれになったさかな売りが、やっとのことで知りあいの家にたどりつくと、中から戸が開いて、
「やあ、さかな屋さんかね」
と、出てきた家の主人とぶつかりました。
不過幸好、賣魚客兩條踋跑的快、現在已經跑人屋外邊開始敲門了。
實際上還㫘開始敲、裡面已經自己開門出來了。
這就兩傢伙碰頭。
見ると主人は、棺桶(かんおけ)をかついでいます。
「実はいましがた女房に死なれてな、棺桶をはこび出すところじゃ。お前さん、ずいぶんぬれていなさるが、まあ、留守をしながらゆっくり休んでいきなされ」
賣魚客這就看到主人怎麼扛到條棺材哦
這就人講了才曉得、原來是別個才死了堂客、現在到跟人處理後事、這人就到棺材裡面裝到的、別個現在是要去送。
又講賣魚客淋了個膠溼、剛好到自己屋裡烤下子火順便幫自己守下屋。
主人はそう言い残すと、とっとと出かけてしまいました。
交待完這些別個也是急忙辦事去了。
たった一人で残されたさかな売りは、いろりばたにすわって、着物をかわかしていました
賣魚客這就解衣服烘乾下子啦、人到火塘邊上幫衣服烤到的。
ところがすーっと、背中をなでるように冷たい風がふいてきました。
突然這就背後一陣陰風。
思わずふり返ると、女が後ろに立っています。
それはいましがた死んだという、この家の女房です。
「ゆっ、幽霊!」
賣魚一回頭、好傢伙、一條女鬼站到的。
為甚麼講是女鬼啦、因為這不就是主人講自己已經死了的堂客啊。
賣魚客瞬間大叫。
さかな屋は、がたがたふるえながら、
「なんまいだ、なんまいだ」
と、となえていると、幽霊は、いきなり飛びかかって、さかな屋の腕に、がぶりと食らいつきました。
「うひゃー! 助けてくれー!」
人這一下就慌啦、甚麼都顧不到了、完全不鎮定了。
南無阿弥陀仏瘋狂嘴巴裡面念到的、但人女鬼根本不怕、看人變這樣子繼續是火上添油、對到人就是一撲、幫別個賣魚客的手捉到開始用嘴巴喍了。
殺人啦!!殺人啦!!
さかな屋は逃げ出そうとしましたが、幽霊は素早くて逃げるに逃げられません。
賣魚客被咬瞬間、當下就是兩腿抹油狂奔、但是別個女鬼緊跟不退啦。
ちょうどこのとき、村の百姓たちが畑に出ていました。
剛好這條時候村裡面有農民提到鋤頭到自己地裡面種田來了。
ひょいと見ると、むこうの土手を一人の男が、転げ落ちたり登ったりしています。
「あの男、一体何をしておるんじゃ?」
「まるで、何かから逃げるように身をもがいておるな」
「おや? あれは、さかな売りじゃねえか?」
這就幫到瘋狂奔命的賣魚客一看、別個是到地上連滾到爬的搞甚麼哦?
那批兒癲了啊?
不是啊、你不覺得是有條甚麼東西到追他樣的啊?
那人是賣魚的!!
百姓たちがさかな売りをとりおさえてみると、さかな売りは体中が血だらけです。
農民一下看到了熟人、這就全部先上去關心、幫人一扶、全身都是滾的都傷、血都出來了。
百姓たちはさかな売りを井戸までかついでいって、頭から水をかけてやると、
「ありゃ? ここはどこだ? 幽霊は?」
幾個傢伙幫人領到井口邊先洗下子泥巴還有血水甚麼的。
等賣魚客人一緩、看到邊上的人、問他們剛剛鬼哪裡去了、又講現在是甚麼情況。
さかな売りは、やっとのことで正気にかえりました。
「おい、一体何があったのだ?」
みんなから、わけを聞かれて、
但是真正想瞭解情況的其實是農民這邊才對、別個也是拋出疑問、要人魚客幫話先講清楚起來。
「いや。どうしたもこうしたもないわ。ただ、にわか雨に打たれてたもんで、おれは、むちゅうで」
魚客這就從下雨講起啦。
「はて? きょうは雨など、ちっとも降らんぞ。朝からこの通りのいい天気じゃ」
但是農民講哪有甚麼雨、天一直晴到的啊。
「なるほど。たしかに、どこにもぬれたあとがない。すると、あの主人の女房は・・・」
と、思い出し、何もかも話すと、
魚客這時一摸自己身上、㫘溼啊、這一下懂到了、原來是之前的棺材人就不對了。
這就又是分析一通。
「そうか、お前さん、それはキツネに悪さをしたせいじゃ。まあまあ。命びろいをしてよかった、よかった」
農民也是全部清白了、原來你是搞狐狸著別個報復了啊、不過幸好、你還是過撿回一條命咯。
百姓たちは、あずきごはんをたいて、あぶらあげをそえて、さかな売りのためにキツネが寝ていた場所にそなえたということです。
確認這事是真、幾條農民又是煮了紅豆飯又是備了油豆腐、放到賣魚客駭狐狸的地方、也是講討好一下狐狸幫別個賣魚客祛下子災。
おしまい
结束
(回到上一页)
|