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第 231話

送りオオカミ

送りオオカミ
三重県の民話三重県情報

日本語 ・日本語&中国語

 むかしむかし、あるところに、伝次(でんじ)という名のおじいさんが住んでいました。
 おじいさんは山奥の谷間に、小さな畑を作って耕していました。
 でも、せっかく出来た作物は、イノシシがやって来て食べてしまいます。
 そこで困ったこまったおじいさんは、イノシシの落ちる大きな落し穴を作ったのです。

 次の朝、おじいさんが畑に行くと、落し穴に何か落ちています。
 見るとそれはイノシシではなく、大きなオオカミでした。
「ありゃ、落ちたのはイノシシではなくオオカミだったか。オオカミは畑を荒さんからな。これは悪い事をした」
 おじいさんは穴の中へ下りると、オオカミを助け出してやりました。
 するとオオカミはお礼のつもりなのか、それからはおじいさんが畑から帰るたびに、山道を送ってくれるようになりました。

 それから数日後、今度はタヌキが落し穴に落ちていました。
「ありゃ、落ちたのはイノシシではなくタヌキか。イノシシじゃないのなら、助けてやろう」
 おじいさんは穴の中へ下りると、タヌキを助け出しましたが、タヌキは助けてくれたおじいさんの手に、ガブリと噛みついてきたのです。
 するとおじいさんはとても怒って、タヌキを殺してしまいました。
 それを見ていたオオカミが、言いました。
「タヌ公はバカな奴だな、せっかく助けてもらったのに噛みつくなんて。どうせ噛みつくなら、オオカミのおれに噛みつけば良いものを。そうすればタヌ公は、お山の大将になれたのに」

おしまい

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