昔話の英語《福娘童話集》昔話の英語 Japanese & English昔話の英語《福娘童話集》 童話・昔話・おとぎ話の福娘童話集
 


福娘童話集 > 日本民間故事 > 271-300

第 297話
(日本民間故事 297)
売ります買います

売ります買います


日本語 ・日本語&中国語

むかしむかし、信濃の国(しなののくに→長野県)の佐久というところに、湊屋という大きな店がありました。
到好久以前的信濃國就開到有這麼個喊湊屋的店子。

湊屋は何百年も続いた老舗で、米や味噌や醤油を売っています。
這店名就是老闆自己的姓、裡面賣的東西吧其實就是條米糧店、基本上就是柴米油鹽這些、對了、別個這也是條百年老店、都傳了好幾代了。

ある日の事、湊屋の主人が、こんな事を考えました。
有天吧、老闆他就想了啊。

(もっと儲かる方法はないだろうか? 同じ代金でも仕入れは多く、売るときは少なく売れればいいのだが、そうするには・・・。そうだ!)
我要怎麼才能賺更多的錢啦?對了!操你媽賣假酒!油裡面加水、米裡面摻沙、豬肉裡面注點水!

名案を思いついた主人は、ある二つの特別な升(ます)を作りました。
但老闆還是有點良心的、又想了半天、別個並㫘到你貨物的品質上動了手踋、而是這秤上。

見た目は普通の升ですが、問屋さんから仕入れる時に使う升は少しだけ大きな升。
自己偷偷的幫電子秤一改、進貨的時候跟你減少個兩三斤、這成本不一下就降了啊?

お客さんに売る時に使う升は、少しだけ小さい升です。
這等到客人來的時候啦就又偷偷的幫秤下面兩坨磁鐵一吸、這就別個又不是要跟自己多過錢了啊?

大きさの違いはほんの少しだったので、最初のうちは誰も気づきません。
這一來一回賺翻、起初的一兩天還㫘得人發現啦。

しかし少しの違いでも、毎日続けていれば大きな利益になります。
雖你莫講這就是老婆婆抽衛生紙、老杆子順板車上的橘子、㫘得你媽幾個子、但你要想所有人都是老婆婆這廁所的紙它還得能有?

おかげで湊屋はどんどん儲かっていきました。
等於現在是一個客人來一次就被這無良老闆天還㫘亮之前就到超市門口排隊領了一顆雞蛋、這麼多人天天領天天領、現在終於也是讓超市虧一卡車了。

「ありがたい事だ。それもこれも、この『売ります』と『買います』のおかげだ」
爽!舒服!老子現在有錢了!正常作生意才幾個子、還要跟那些個批兒講價、老子現在直接跟你缺斤少兩看你還跟我講吧!你講了也是老子賺!

湊屋では小さい升の事を『売ります』、大きい升の事を『買います』と名づけて大事にしていました。
但這東西怎麼講啦、明眼人都看得出來這就是交易、老闆能得到了多出的錢原因還是他出售了商品、信譽這東西其實也你媽是商品、只不過看這東西怎麼賣、是賤賣還是高價賣。

最初の頃は『売ります』と『買います』のおかげでもうかりましたが、けれどこんなずるい商売がいつまでも続くわけがありません。
畢竟誠信這東西講白了就是為了欺騙別個才有的、而且也只能賣你媽個一次、有經驗的騙子更多的是使用真話去騙人、除非到了萬不得已時、因為別個也曉得、一旦自己失去了對方心中的信、那這傢伙以後再上當就難咯、誠信這東西騙子最需要、更甚者甚至只用真話去騙人。

やがて売り手も買い手も、変な事に気づきました。
和結果預料的一樣、這百年老店的誠信的基業被現老闆是兜售一空、以賤賣的方式、他甚至都不曉得這貨要怎麼補。

「湊屋で買った米は、他で買った米よりも減りが早いな」
我日他媽!那批兒用假秤!每次都少老子二兩秤!老子上次就感覺不對到其他地方秤一下才曉得。

「湊屋に米を売ると、他の店に米を売るよりも減りが早いぞ」
是的、㫘錯、現在大家生意都不好作他屋也開始搞鬼了、下次再也不去他屋買了、我他媽上次也著坑了。

そしてうわさが広がり、湊屋の売り上げはどんどん悪くなっていったのです。
最後大家傳來傳去都過你媽曉得了、最後變成老闆店裡人是越來越少越來越少、好啦、這下你媽稀爛、要㫘人了。

ところで湊屋の主人には息子がいて、その息子には隣町の長者から迎えた若いお嫁さんがいました。
屋裡店子要爛了啊、老闆馬上開了個全家大會、講這現在要怎麼搞哦?我幫他們都騙完啦、去下一次地方開新店子也不現實啊?桌子對面坐到的過是老闆自己兒、另一條是其他地主屋的女、也是自己的兒媳。

この嫁がなかなかの知恵者で、商売がうまくいかないわけを考えているうちに升のカラクリに気がついたのです。
兒媳這就問了、我們屋裡這店子開了快都有百來年了、為甚麼這一下要搬撒?不和情理撒?你剛剛那條騙是甚麼意思哦?後面一細問過就曉得了、原來是老闆自己讓自己作虧本生意哦、連你媽這佔便宜就是吃虧的簡單道理都不曉得。

(こんな商売を続けていたら、何百年も続いたお店が潰れてしまうわ。でも、嫁に来たばかりのわたしが商売に口出しも出来ないし)
但兒媳想了、自己岳老頭得作這事說明別個已經是智力極其低下、你這跟他怎麼講也是無用、反過來還想跟別個進行言語的溝通進而向別個傳達自己的思想、這其實就是一種證明了自己智力也好低下的行為了。

悩んだ嫁は、理由も言わずに実家へ帰ってしまいました。
地主女甚麼都不講是直接回了娘家。

これには、湊屋も大慌てです。
這一下老闆和他兒慌了。

嫁に逃げられたとあっては世間体も悪いので、なんとか事情を聞いて嫁を連れ戻してくれるようにと仲人に頼みました。
別個是這麼想的、這地主女聰明啦、看我們要垮台跟到跑了、這是一點都不願意跟我們吃苦啊、這才剛結兩天婚現在人就跑路了好丟人了、至少要喊條人過去明確問下子別個到底是甚麼意思啦。

そこで仲人が嫁の実家に行って事情を聞いてみると、嫁は神妙な顔をして言うのです。
人來了、地主女當到人傳話的面是這麼幫話講的。

「わたしは湊屋さんに、嫁に行ったのです。
本来なら嫁であるわたしが真っ先に働かないといけないのに、『お前は何の心配もいらないよ』と、毎日楽をさせてもらってばかりです。
それが申し訳なくて、家に帰ってきました」
講我嫁過去之後本也是想一起幫屋裡分擔一些壓力、但是他們是生怕我累到還是甚麼、一直讓我放寬心、講我甚麼事都不需要去作、每天就坐到屋裡就可以了、那我還不如回來、我回來反正也是坐到、而且屋子還大些。

これを聞いた仲人は、なんて良い嫁だろうとすっかり感心しました。
傳話的一想是這案子啊、看不並不是自己老闆想到那條樣子、老闆幫人想的太壞、以為肯定就是看自己屋要垮台連夜跑路了。

そして嫁に、頭を下げて頼みました。
「湊屋さんが、お前にはどうしても戻ってほしいとおっしゃっているから、なんとか帰ってはくれないだろうか」
すると嫁は、にっこり笑ってこう言ったのです。
夥計這就乾脆直接一到手踋、也不回去先跟老闆報道了、直接就費點口舌幫人帶回去上算、不然這到時不又是喊自己跑這條路?
開了這條口講老闆現在好需要你啊、店裡都要垮台了、你這個時候一走老闆人就更加急了啊。
地主女聽完這話直接就是一笑。


「はい。どうしてもというのなら帰ります。ですが、これからはお父さまやお母さまには楽をしてもらいたいので、これからわたしが店の番頭として働かせてもらいます」
那你這麼跟我傳個話、他們應了我就回、我要岳老頭兩老口到屋裡好生頤養天年、他們人年紀也已經大了、我不想讓他們還操這個心、店子的事到時我就直接帶幫打理、就看他們讓不讓我儘這個心了。

こうして嫁は帰って来る事になったのですが、湊屋の主人はとても困ってしまいました。
好啦、事情談妥、地主女又是歸位、但這一下是老闆犯了愁、因為這就是自己要讓位了啦、但這兒媳看店能不能行哦?碰到條別個講價的萬一還讓人幫自己便宜佔啦?

嫁に商売をまかせたら、升のカラクリを知られてしまいます。
不行、要讓兒媳曉得這人心險惡、你坑我我就要比你更坑、讓人曉得這打折就是漲價、漲價就是要講成打折、這麼生意才能作的好啦。

そこで主人は、売り升と買い升を火にくべてしまおうとしました。
首先就要幫人這你媽的調秤教清楚起來、但老闆一想、不行啊、被老子搞了這麼一手店子都你媽要垮台了、這讓地主女曉得自己搞過這事莫你媽又跑路啦?還教她?心一橫直接就幫店子交人打理、而秤也是直接打算燒毀消贓了、畢竟到自己屋人面前這臉面還是要的。

ところが嫁は、にっこり笑って、
地主女突然看到老闆燒起了秤是馬上幫人手一拉。

「まだ使えるのに、焼いてしまうのはもったいないです。これは、わたしが大事に使います」
講這秤你不跟我留到為甚麼燒了哦?一把幫這傢伙一奪、秤我肯定要撒。

と、強引に売り升と買い升を取り上げてしまいました。
老闆連忙講是自己老惘忶稀裡糊塗燒錯了、不過又講這秤是舊的、現在大家都用新的啦、我怕你看不懂到時出錯、想直接就換個新。

そしてお嫁さんはこともあろうに売り升と買い升を反対にして、大きな升をお客に売る用に、小さな升を仕入れ用にしてしまったのです。
但其實地主女清楚的狠、這你媽不就是一把大小秤啊、進貨一把賣貨一把兩頭坑、而女得了秤後一下是改變了策略、兩把秤對調變成了自己被兩頭坑。

これだと普通に商売をしていても、店が少しずつ損をします。
現在是進貨用大秤賣貨用小秤了、一下的成本增加利潤變少、若是真碰到個來講價的還真就虧了。

(ああ、今まで多く仕入れて少なく売っても店の売り上げは落ちていったのに、少なく仕入れて多く売っては店が潰れてしまう)
原來的老闆這一下驚啦、想我了個天啦、這秤怎麼被你用反了哦?這麼落去到時要稀爛啊!

湊屋の主人は、気が気ではありません。
舊老板這過每天心神不寧了起來、就想到要不要跟人道破這大小秤玄機了、但又礙於這老臉啦。

でもしばらくすると、何と商売は大繁盛していったのです。
それと言うのも、店に買いに来る客が、
但時間一天天過去、店子的人卻是突然開始多了起來。

「湊屋は嫁の代になって、たいそう勉強するようになった」
と、どんどん増えていったからです。
原來是別個都曉得原來的老闆不作了、現在換了條傢伙、這傢伙不得坑人的、被坑過的怕了到其他地方又秤一次發現還多了二兩跟到就幫這事跟其他人講去了。

そして湊屋に商品を売る問屋の方でも、
「湊屋に売ると、わずかだが得をする」
と、いつもよりも良い品物をより安く卸してくれるようになったのです。
而另外一邊送貨的看人秤有點問題也是不當到人面講、但卻是跟其他同行要人幫貨幫這邊送、錢多些。

こうして湊屋は、嫁の知恵でますます繁盛していきました。
就這麼個事咯、地主女又是重新花錢幫被賣完的誠信的貨補了回來、而此後的店子生意也是一天天的恢復往昔。

おしまい
结束

前のページへ戻る
(回到上一页)

福娘の姉妹サイト

http://hukumusume.com

366日への旅
毎日の記念日などを紹介
福娘童話集
日本最大の童話・昔話集
さくら SAKURA
女の子向け職業紹介など
なぞなぞ小学校
小学生向けなぞなぞ