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7月29日のｲｿｯﾌﾟ童話



旅人と真実の女神

　 荒れ野を旅していた人が、たったひとりでしょんぼりとうなだれてたっている女の人を見つけました。
「あなたはだれですか」
「真実の女神(→詳細)です」
「いったいどうして、あなたは町をはなれて、こんな荒れ野にいるのですか」
「それはね、むかしはうそをつく人は、いくらもいなかったけれど、いまでは、だれもかれもうそをつくようになって、わたしの居場所がなくなってしまったのです」

　 真実よりうそがおおい時代は、人間にとってくらしにくい、つらい時代です。

おしまい