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8月3日のイソップ童話
ハエ
一ぴきのハエが、肉のいっぱいはいったシチューなべに落ちました。
ソースにつかっておぼれ死にする直前に、ハエはつぶやきました。
「わたしは食べたし、飲んだし、おふろにもはいった。もう死んでもいい。思いのこすことはないわ」
この話は、人間でも思いのこすことなく死ねるときは、死ぬこともそれほどつらいと思わないものだ、ということをおしえています。
おしまい