福娘童話集 > ジャンル別 > 世界のわらい話 > キツネとガチョウ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
むかしむかし、あるキツネが草原ヘやって来ました。 草原には、 よく太ったガチョウのむれが座っていました。 「これはついているぞ。 あわれっぽく命ごいをはじめました。 でもキツネは、少しも聞き入れようとはしません。 「命ごいをしてもむださ。 「わたしたちあわれな鳥どもが、この若い元気いっぱいの命をどうしても捨てなければならないのでしたら、どうかその前に、わたしたちがおいのりをする事をお許しください。 それさえすみましたら、わたしたちはあなたの前に一列にならびましょう」 「それは、もっともな事だ。 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。 それにならいました。 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。 ガア、ガア、ガア、ガア・・・。 おしまい |
|