にんげん と ゼウス
いいつたえ では、むかしむかし かみさま は、まず どうぶつ を さき に つくって、 ある どうぶつ には つよい ちから を、ある どうぶつ には はやい あし を、ある どうぶつ には そら を とぶ つばさ を あたえました が、 さいご に つくった にんげん は、はだか の まま でした。 「かみさま、わたし だけ は、なに も めぐんで いただけません でしたね」 「おまえ は き が ついて いない が、わたし は おまえ に、なによりも りっぱな おくりもの を さずけたのだよ。 そこで にんげん は、かみさま の おくりもの の こと が よく わかった ので、かみ を たたえ、かんしゃ しながら ひきさがりました。 おしまい |
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