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オオカミ と こヒツジ
(イソップどうわ)
にほんご ・ えいご ・ ちゅうごくご
にほんご & えいご ・にほんご & ちゅうごくご
かわ で みず を のんでいる こヒツジ を みつけた オオカミ が、
なにか いいがかり を つけて くいころして やろう と かんがえました。
そこで、じぶん は かわかみ に いる のに、
「おい、おまえ が そこで みず を にごらせて いるから、おれ は みず が のめない じゃないか!」と、どなりました。
「でも、ぼく は、した の さき で なめている だけ ですよ。
それに、ぼく の ほう が かわしも に いるんですもの、
かわかみ の みず を にごらせる こと なんて、できませんよ」
オオカミ は、
(しまった。たしか に それも そうだ)
と、おもった ので、
「みず の こと は どうでも いい。
だが しかし、きょねん、おまえ は おれ の おやじ に、はじ を かかせたぞ」
「あの、ぼく、きょねん なんて、まだ うまれても いません でしたよ」
また、やりかえされた オオカミ は、
「うるさい! いくら つべこべ いいわけ しても だめだ。とにかく、おれ は おまえ を くってやる」
この おはなし は、
なにが なんでも わるい こと を しよう と きめた ひと には、
どんな に ただしい いいぶん も ききめが ない と いう こと を おしえています。
おしまい
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